7.8 仮想マシンのインポート

仮想マシンをOracle VM Managerにインポートし、サーバー・プールにデプロイするか、またはデプロイしない場合には、「Unassigned Virtual Machines」フォルダに配置することができます。仮想マシンは、FTPまたはWebサーバー上に、個々のファイルとして、または単一のアーカイブ・ファイルに圧縮した状態(.tgzまたは.zipファイルなど)で配置する必要があります。仮想マシンのアーカイブは仮想マシン・テンプレートとも呼ばれるため、この処理を使用して古い形式のOracle VM仮想マシン・テンプレートをインポートすることもできます。この処理は、新しいOVF/OVA形式のテンプレートに対しては機能しません。

仮想マシンをサーバー・プールにインポートする場合は、サーバー・プール内の少なくとも1つのOracle VM Serverに提示される任意の記憶域リポジトリに仮想マシンを保存することも可能です。仮想マシンを「Unassigned Virtual Machines」フォルダにインポートする場合は、仮想マシンを任意の記憶域リポジトリに保存できます。

仮想マシンをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. 仮想マシンを構成するファイルまたはこれらのファイルのアーカイブを、Oracle VM ManagerがHTTP、HTTPSまたはFTPのいずれかのプロトコルを使用してアクセスできる場所に配置します。

  2. 「Servers and VMs」タブをクリックします。

  3. サーバー・プールに仮想マシンをインポートしてデプロイする場合は、ナビゲーション・ツリーで「Server Pools」を選択し、次に、管理ペインの表のサーバー・プールを選択します。

    仮想マシンをデプロイしない場合は、「Unassigned Virtual Machines」フォルダを選択します。

  4. 「Import Virtual Machine...」を選択します「Import Virtual Machine...」アイコン (管理ペインのツールバー)。

  5. 「Import Virtual Machine」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    この図は、「Import Virtual Machine」ダイアログ・ボックスを示しています。

    次を選択するか、編集します。

    • Destination Repository: 仮想マシンの保存先の記憶域リポジトリ。

    • Utility Server: 仮想マシンのインポート・ジョブの実行に使用されるOracle VM Server。このフィールドは、「Destination Repository」フィールドで選択した記憶域リポジトリに割り当てられている管理サーバーのリストから移入されます。

    • VM URLs: 仮想マシンのURL。サポートされているURLスキームはHTTP、HTTPSおよびFTPです。FTPを使用して仮想マシンをインポートするには、次のように、標準のFTP構文を使用します。

      ftp://user:password@server/path/filename.tgz

      各仮想マシンのコンポーネントは新しい行にリストする必要があります。各URLは、完全ファイルへの参照である必要があります。仮想マシン・ファイルが複数の圧縮ファイルに分割されている場合は、それらのファイルを連結して、その連結したファイルへのURLを入力しますが、たとえば、複数の圧縮ファイルを1つの圧縮ファイルに連結するには、次のように入力します。

       $ cat vm.tgz.1of3 vm.tgz.2of3 vm.tgz.3of3 > vm.tgz

      次に、単一の圧縮された仮想マシン・ファイルへのURL(この場合、vm.tgz)を入力します。

      単一のファイルに圧縮されていない仮想マシンをインポートするには、各コンポーネントが完全ファイルである必要があり(そうでない場合は、それらを1つのファイルに連結する)、たとえば、合わせることで完全仮想マシンとなる仮想ディスク・イメージおよび仮想マシン構成ファイルを入力する場合、次のように入力します。

      http://myexample.com/System-sda.img
      http://myexample.com/vm.cfg

    「OK」をクリックし、仮想マシンをインポートします。仮想マシンが、サーバー・プールに停止状態でデプロイされます。または、仮想マシンを「Unassigned Virtual Machines」フォルダにインポートします。

仮想マシンの起動の詳細は7.10.3項「仮想マシンの起動」を、仮想マシンの編集の詳細は7.10.2項「仮想マシンの編集」を参照してください。