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Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkモバイル開発者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.4.0)
B70750-02
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15 Oracle Cloud上のデータへのアクセス

この章では、Oracle Java Cloud ServiceでホストされるデータへのADFモバイル・アプリケーションによるアクセス方法について説明します。

この章には次の項が含まれます:

15.1 Oracle CloudでホストされるデータへのADFモバイル・アプリケーションによるアクセスの有効化

ADFモバイル・アプリケーションでは、Oracle CloudでホストされるSOAPおよびRESTの両方のWebサービスにアクセスできます。ホストされたSOAP Webサービスへのアクセスを有効化するには、第9.2項「Webサービス・データ・コントロールの作成」の説明に従い、Webサービス・データ・コントロールを作成します。RESTful Webサービスへのアクセスを有効化するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のADFデータ・コントロールを使用したURLサービスの公開に関する項の説明に従い、URLサービス・データ・コントロールを作成します。コンテンツ・タイプにより、第6.3.2項「ADFモバイルAMXページへのUIコンポーネントおよびデータ・コントロールの追加方法」の説明に従い、データ・コントロールをドラッグしてADFモバイルAMX UIコンポーネントにドロップするか、コンテンツがリモートWebサーバーまたはローカルに格納されたHTMLファイルのいずれかから配信されるアプリケーションの場合はプログラムによって、ADFモバイル・アプリケーションによるクラウド・データへのアクセスが可能になります。

15.1.1 Oracle Cloudの認証方法

「ADFモバイル・ログイン・サーバー接続」ダイアログを使用して、Oracle Cloudに対して認証するためのログイン・サーバー接続を作成します。

始める前に:

ログイン・サーバー接続に使用するOracle Cloud URLを取得します。

Oracle Cloudのエンドポイントを使用してログインURLを作成するには:

  1. 「アプリケーション」「新規」「接続」の順に選択します。

  2. ADFモバイル・サーバー・ログイン接続を選択します。

  3. 次の項目を入力して、図15-1に示すADFモバイル・ログイン接続の接続ダイアログを完了します。

    • 「名前」フィールド: 接続名

    • 「ログインURL」フィールド: Oracle CloudのURL

    詳細は、Oracle JDeveloperオンライン・ヘルプおよび第18.4.2項「ログイン・ページの指定方法」を参照してください。

    図15-1 Oracle Cloudへのログインの作成

    Oracle CloudのログインURLを入力します。

15.1.2 Oracle Java CloudにアクセスするためのWebサービス・データ・コントロールの作成方法

データ・サービス・コントロールの作成ウィザードでは、ホストされたデータにアクセスするデータ・コントロールを作成できます。Oracle Java CloudにデプロイされたSOAP WebサービスのWSDL URLを使用してこのデータ・コントロールを作成します。このURLがわからない場合は、アプリケーションのコンテキスト・ルートにWebサービスのポート名および?wsdlを追加して、WSDLドキュメントへのURLを作成する必要があります。

始める前に:

Oracle Java Cloud ServiceにデプロイされているSOAP Webサービス・アプリケーションへのアクセス権を持つ必要があります。このアプリケーションは、Oracle Java Cloud Service Controlホームページにある「アプリケーション」ペインを経由して利用可能にする必要があります。さらに、図15-2のHCMMobileServiceアプリケーションで示されるように、その「ステータス」および「状態」それぞれが「↑」および「アクティブ」である必要があります。

図15-2 Java Cloud Services Controlホームページ

SOAP Webサービスが稼働し、アクティブである必要があります。

Webサービス・データ・コントロールの作成方法:

  1. Oracle Cloud上でホストされたWebサービスのアプリケーション・コンテキスト・ルートを次のように取得します。

    1. 「アプリケーション」ペイン(図15-2に表示)のアプリケーションをクリックして、図15-3に示されるアプリケーションのホームページに移動します。

    2. 図15-3に示すように、URLをコピーします。このURLは、WSDLドキュメントのアプリケーション・コンテキスト・ルートになります。

      図15-3 Webサービスのアプリケーション・コンテキスト・ルートのコピー

      アプリケーション・コンテキスト・ルートのコピー
  2. 第9.2項「Webサービス・データ・コントロールの作成」の説明に従い、JDeveloperで、「アプリケーション・ナビゲータ」のビュー・コントローラ・プロジェクトを右クリックして「Webサービス・データ・コントロールの作成」ウィザードを開きます。

  3. 図15-4に示す「データソース」ページで、データ・コントロールの名前を入力します。

    図15-4 WSDLドキュメントのURLの入力

    WSDL URLの入力
  4. 「URL」フィールドで、Oracle Cloud Java Serviceにデプロイされている(さらに現在実行されている)SOAPベースのWebサービスのURLを貼り付けます。

  5. 図15-4HCMServicePort?wsdlなど、アプリケーション・コンテキスト・ルートにWebサービスのポート名と?wsdlを追加することで、データ・コントロールによるWSDLへのアクセスを可能にします。

  6. 図15-5に示すとおり、「データ・コントロール操作」ページで、アプリケーション機能がデータの取得に使用できるWebサービス操作を選択します。「終了」をクリックします。

    図15-5 Webサービス操作の選択

    戻されるWebサービス操作の選択

    図15-5には、ADFモバイル・アプリケーションで使用できる、ADFモバイル・デザインタイムにより戻されるWebサービス操作が示されています。この例で、デザインタイムは、人事管理データをホストするWebサービスに問合せを行い、経費の承認を含む従業員データを取得するための操作を戻します。

15.1.2.1 SOAPベースのWebサービスにおけるポリシーの構成

Oracle Cloud上で保護されるSOAPベースのWebサービスに対してポリシーを構成する必要があります。第9.5項「セキュアなWebサービスへのアクセス」の説明に従い、データ・サービス・コントロール・ポリシーの編集ダイアログを使用して、oracle/wss_http_token_over_ssl_client_policyを選択できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のWebサービス・データ・コントロール・セキュリティの定義方法に関する項を参照してください。


注意:

SOAPベースのWebサービスには、oracle/wss_http_token_over_ssl_client_policyのみがサポートされます。RESTful Webサービスでは、基本認証またはSSLポリシーがサポートされます。


15.1.3 Oracle Java Cloud ServiceにアクセスするADFモバイル・アプリケーションをデプロイする場合の処理

アプリケーションをデプロイすると、Webサービス・データ・コントロールの操作によって、Oracle Java Cloud Serviceインスタンス上で実行されるWebサービスからデータが取得されます。