Oracle® Solaris 11.2 デスクトップユーザーズガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

アクセス権の変更

アクセス権は各ファイルやフォルダに割り当てられる設定で、ファイルまたはフォルダに対してユーザーがどのようなアクセスができるかが決まります。たとえば、自分のファイルをほかのユーザーが読み取って編集できるのか、それとも読み取れるだけで変更はできないアクセス権を付与するのかを決定できます。

各ファイルは特定のユーザーに属していて、所有者が属しているグループに関連付けられます。スーパーユーザー root は、システム上のすべてのファイルにアクセスできます。

3 つのカテゴリのユーザーに対してアクセス権を設定できます。

  • 所有者 – ファイルまたはフォルダを作成したユーザー

  • グループ – 所有者が属しているユーザーグループ

  • その他 – 以上に含まれないその他のすべてのユーザー

ユーザーカテゴリごとに異なるアクセス権を設定できます。それらのアクセス権レベルの動作は、次のようにファイルとフォルダとで異なります。

  • 読み取り – ファイルを開くことができ、ディレクトリの内容を表示できます。

  • 書き込み – ファイルを編集または削除でき、ディレクトリの内容を変更できます。

  • 実行 – 実行可能ファイルをプログラムとして実行でき、ディレクトリに入ることができます。

ファイルのアクセス権を変更する方法

  1. 変更するファイルを選択します。
  2. 「ファイル」 -> 「プロパティー」を選択します。

    項目のプロパティーウィンドウが表示されます。

  3. 「アクセス権」タブをクリックします。
  4. ファイルのグループを変更する場合は、ユーザーが属しているグループをドロップダウンリストから選択します。
  5. 所有者、グループ、その他のすべてのユーザーのそれぞれについて、次のファイルアクセス権の中から選択します。
    • なし – ファイルへのアクセスはできません。(所有者にはこれを設定できません。)

    • 読み込み専用 – ファイルを開いて内容を表示できますが、変更はできません。

    • 読み書き – ファイルへの通常のアクセスを許可します。開いて変更して保存できます。

  6. ファイルをプログラムとして実行することを許可する場合は、「実行」を選択します。

フォルダのアクセス権を変更する方法

  1. 変更するフォルダを選択します。
  2. 「ファイル」 -> 「プロパティー」を選択します。

    項目のプロパティーウィンドウが表示されます。

  3. 「アクセス権」タブをクリックします。
  4. フォルダのグループを変更する場合は、ユーザーが属しているグループをドロップダウンセレクタから選択します。
  5. 所有者、グループ、その他のすべてのユーザーのそれぞれについて、次のフォルダアクセス権の中から選択します。
    • なし – フォルダへのアクセスはできません。(所有者にはこれを設定できません。)

    • 表示のみ – フォルダ内の項目を表示できますが、それらを開くことはできません。

    • アクセスのみ – フォルダ内の項目を開いて変更できます (それぞれのアクセス権がこれらの操作を許可している場合)。

    • 作成と削除 – 既存のファイルにアクセスできるほか、フォルダ内で新しいファイルを作成したりファイルを削除したりできます。


    注 - フォルダに含まれるすべての項目のアクセス権を設定するには、「ファイルのアクセス権」および「実行」プロパティーを設定し、「これらの権限をフォルダー内の全てのファイルに適用する」をクリックします。