このバージョンの Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアで使用するべき Oracle Solaris 10 または Oracle Solaris 11 OS、および各種ドメインの必須パッチと推奨されるパッチについては、システムファームウェアバージョンおよび Oracle Solaris OS バージョンを参照してください。Oracle Solaris OS のアップグレードの詳細な手順については、Oracle Solaris 10 および Oracle Solaris 11 のインストールガイドを参照してください。
制御ドメインで Oracle Solaris OS を再インストールする場合は、このセクションに示す通り、ドメインの自動保存構成データおよび制約データベースファイルを保存し復元する必要があります。
制御ドメインでオペレーティングシステムを再インストールする前に、自動保存構成ディレクトリを保存し復元することができます。制御ドメインでオペレーティングシステムを再インストールするたびに、ドメインの自動保存構成データを保存し復元する必要があります。このデータは、/var/opt/SUNWldm/autosave-autosave-name ディレクトリに格納されています。
tar または cpio コマンドを使用して、ディレクトリのすべての内容を保存および復元できます。
自動保存構成の詳細は、Oracle VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド のドメイン構成の管理を参照してください。
# cd / # tar -cvpf autosave.tar var/opt/SUNWldm/autosave-*
自動保存ディレクトリには、以前の構成によって残されたファイルなどの不要なファイルが含まれていることがあります。このようなファイルは、SP にダウンロードされた構成を破壊することがあります。このような場合、この例に示すとおり、復元操作の前に自動保存ディレクトリを削除します。
# cd / # rm -rf var/opt/SUNWldm/autosave-*
これらのコマンドは、/var/opt/SUNWldm ディレクトリ内のファイルおよびディレクトリを復元します。
# cd / # tar -xvpf autosave.tar
制御ドメインでオペレーティングシステムをアップグレードするたびに、Logical Domains の制約データベースファイル /var/opt/SUNWldm/ldom-db.xml を保存し復元する必要があります。
制御ドメインで Oracle Solaris 10 Live Upgrade 機能を使用する場合は、/etc/lu/synclist ファイルに次の行を追加することを検討してください。この行によって、ブート環境を切り替えたときに、データベースがアクティブなブート環境から新しいブート環境に自動的にコピーされます。
/var/opt/SUNWldm/ldom-db.xml OVERWRITE
/etc/lu/synclistと、ブート環境間でのファイルの同期の詳細は、Oracle Solaris 10 8/11 Installation Guide: Live Upgrade and Upgrade Planning のSynchronizing Files Between Boot Environmentsを参照してください。