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Oracle® Database 2日でセキュリティ・ガイド
12c リリース2 (12.1)
B71287-07
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『Oracle Database 2日でセキュリティ・ガイド』のこのリリースでの変更点

『Oracle Database 2日でセキュリティ・ガイド』には、透過的データ暗号化、Oracle Database Vault、Oracle Data Redaction、Oracle Label Securityおよび監査に影響を与える更新が含まれています。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)での変更点

Oracle Database 12c リリース1 (12.1)の『Oracle Database 2日でセキュリティ・ガイド』の変更点は次のとおりです。

新機能

このマニュアルでは、いくつかの新機能について説明します。

トピック:

透過的データ暗号化およびその他のデータベース・コンポーネントの鍵の管理

Oracle Database 12c リリース1 (12.1)では、透過的データ暗号化(TDE)およびその他のデータベース・コンポーネント用に統合鍵管理インフラストラクチャが導入されています。

これによって鍵管理タスクが簡単になり、コンプライアンスおよび追跡機能が向上するだけでなく、データベース管理者とセキュリティ管理者の職務分離性も向上します。セキュリティおよび職務分離性を向上させるには、TDEの構成を行うユーザーにSYSKMシステム権限が必要です。

「Oracle Transparent Data Encryptionを使用したデータの暗号化」 を参照してください。

Oracle Database Vaultの拡張

このリリースでは、Oracle Database Vaultに、このマニュアルに影響を与える2つの新しい拡張機能が提供されています。

  • Database Vaultの有効化方法の簡素化。

  • Enterprise Manager Cloud Controlの各ページでDatabase Vaultのすべての機能を利用できます。この機能は、前のリリースで使用されていたDatabase Vault Administratorユーティリティに置き換わるものです。

「Oracle Database Vaultを使用したアクセスの制御」 を参照してください。

機密データへのアクセスを制限するOracle Data Redaction

Oracle Data Redactionによって、権限の低いユーザーまたはアプリケーションからのデータが偽装(リダクト)されます。

たとえば、クレジット・カード番号5105 1051 0510 51005105 **** **** ****と表示されるようにリダクトできます。ユーザーがデータにアクセスし、そのデータでバックエンドの参照整合性制約が保持されれば、リダクションはリアルタイムで行われます。(このクレジット・カードの例のような)部分的なリダクションの他に、データ・セット全体を固定値やランダムな値に置き換えることもできます。また、Oracle Data Redactionポリシーを簡単にエンタープライズのデータベースに適用できます。

「Oracle Data Redactionを使用した機密データへのアクセスの制限」 を参照してください。

Oracle Label Securityの有効化/無効化方法の簡素化

「Oracle Label Securityによる行レベルのセキュリティの強制」 を参照してください。

監査機能の拡張

このリリースでは、多数の監査機能が強化され、そのうちの4つがこのマニュアルに影響を与えます。

  • 統合監査証跡によって、デフォルトのデータベース・インストール、Oracle Database Vault、Oracle Label Security、Oracle Database Real Application Security、Oracle Recovery Manager、Oracle Data PumpおよびOracle SQL*Loader Direct Load Pathからの監査イベントを網羅できます。これらのイベントは、一連のデータ・ディクショナリ・ビューで統一された形式で使用可能です。

  • 高速な監査パフォーマンス

  • 具体的な統合監査ポリシーを作成できます。特定の条件で監査される一連のアクションを名前付きポリシーとしてグループ化することで、必要に応じて有効化したり無効化することが可能になり、監査構成が簡素化されます。これらのポリシーは、取得されるイベント・セットを定義します。

  • 新規のロールAUDIT_ADMINおよびAUDIT_VIEWERによって、セキュリティおよび職務分離性が向上します。(このマニュアルでは、AUDIT_ADMINロールについてのみ説明します。)

「データベース・アクティビティの監査」を参照してください。

非推奨となった機能

Database Vault Administrator(DVA)は非推奨になりました。その機能は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlインタフェースの一部になっています。

サポート対象外機能

Oracle Enterprise Manager Database Controlは、Oracleではサポートされなくなりました。このリリースにおけるサポート対象外の機能の完全なリストは、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

その他の変更

このリリースのその他の変更には、Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)が含まれます。

トピック:

Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)のGraphical User Interface

前のリリースのOracle Databaseでは、Oracle Enterprise Manager Database Control (Database Control)を使用して、Graphical User Interfaceからデータベース・セキュリティを管理していました。

このリリースでは、Cloud ControlのGraphical User Interfaceを使用できます。Cloud Controlは、Database Controlに比べてより豊富な機能を備えています。

Cloud Controlは、Oracle Databaseとは別にインストールする必要があります。

関連項目:

Cloud Controlのインストールの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。