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Oracle® Solaris 11.3 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

ZFS ルートファイルシステムからのブート

SPARC システムと x86 システムの両方は、ブートアーカイブを使用してブートします。ブートアーカイブは、ブートに必要なファイルを含んだファイルシステムイメージです。ブート用に選択されたルートファイルシステムには、ブートアーカイブとカーネルファイルの両方のパス名が含まれています。

ZFS ブートの場合は、デバイス指定子によって単一のルートファイルシステムではなく、ストレージプールが識別されます。ストレージプールには、複数のブート可能 ZFS ルートファイルシステムが含まれていることがあります。そのため、ブートデバイスと、そのブートデバイスによって識別されたプール内のルートファイルシステムを指定する必要があります。

デフォルトでは、ZFS ブートプロセスは、そのプールの bootfs プロパティーで定義されているファイルシステムを使用します。ただし、デフォルトのファイルシステムをオーバーライドできます。SPARC システムでは、boot –Z コマンドを使用し、代替ブート可能ファイルシステムを指定できます。x86 システムでは、BIOS から代替ブートデバイスを選択できます。

zpool replace コマンドを使用してルートプールディスクを交換する場合は、交換用ディスクにブート情報をインストールする必要があります。ただし、ルートプールに追加のディスクを接続するだけの場合は、ブート情報のインストールは必要ありません。

ブート情報をインストールするには、次のいずれかの方法で bootadm コマンドを使用します。

  • 既存のルートプールのディスクにブート情報をインストールするには、次のコマンドを使用します。

    # bootadm install-bootloader
  • 代替プールにブート情報をインストールするには、次のコマンドを使用します。

    # bootadm install-bootloader -P alt-root-pool
  • x86 システムの場合のみ、GRUB レガシーブートローダーをインストールする場合は、次のコマンドを使用します。

    x86# installgrub /boot/grub/stage1 /boot/grub/stage2 /dev/rdsk/c0t1d0s0