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Oracle® Fusion Middleware Oracle ADFアプリケーションの管理
12c (12.2.1)
E70025-02
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A GlassFishサーバーの構成

この付録では、Oracle ADF Essentials用にGlassFishサーバーを構成する方法について説明します。Oracle ADFランタイムを取得する方法、およびこれらのファイルをGlassFishサーバーにインストールする方法について説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

A.1 GlassFishの構成の概要

GlassFishサーバーは、Oracle ADFアプリケーションを実行するように構成できるアプリケーション・サーバーです。GlassFishサーバーがインストールされていない場合、GlassFishサーバーをGlassFish Webサイトからダウンロードできます。GlassFishサーバーでADFアプリケーションを実行する前に、Oracle ADFランタイム・ライブラリを使用してGlassFishを構成する必要があります。

GlassFishに対してサポートされているOracle ADF機能のリストは、OTNサイト(http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/adf/overview/adfessentials-1719844.html)を参照してください。

GlassFishを取得してインストールする手順は、https://glassfish.java.net/download.htmlを参照してください

GlassFish用にADFアプリケーションを開発する方法の詳細は、『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』の付録「GlassFishへのADFアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

A.2 GlassFishサーバーおよびOracle ADFランタイムの取得

Oracle ADF Essentialsは、GlassFishサーバーのオープン・ソース・バージョンおよび市販バージョンをサポートしています。どちらのバージョンもフル・プラットフォームの配布が必要です。Webプロファイルの配布はサポートされていません。GlassFishサーバーをインストールした後、ADF Essentialsのadf-essentials.zipファイルをOTNから取得し、この付録の手順に従ってADFランタイム・ライブラリをインストールする必要があります。

このサーバーおよびその他のアプリケーション・サーバーのタスクを起動および停止する方法の詳細は、GlassFishのWebサイトにあるGlassFishのドキュメントを参照してください。

次のトピックに記載されているタスクを実行する必要があります。

A.2.1 GlassFishサーバーの取得

GlassFishのWebサイトからGlassFishサーバーのオープン・ソース・バージョンをダウンロードできます。

https://glassfish.java.net/download.html

注意:

JMSのような企業クラス機能を含んでいるため、Java EE 7のフル・プラットフォーム(Java EE 7 Webプロファイルではなく)をダウンロードする必要があります。

GlassFishサイトの手順およびドキュメントに従って、GlassFishサーバーをインストールして構成します。

注意:

ADF Essentialsをインストールする前に、/glassfish–4.1/glassfish/modules/javax.el.jarにあるGlassFish Serverのインストールは、https://java.net/projects/uel/sources/svn/show/tags/javax.el-3.0.1-b08からダウンロード可能なjavax.el–3.0.1-b08.jarのパッチを当てる必要があります。

A.2.2 Oracle ADFランタイムの取得

GlassFishサーバーでOracle ADFアプリケーションを実行するには、ADFランタイム・ライブラリ・ファイルをGlassFishのインストール・ディレクトリにインストールする必要があります。

Oracle ADF Essentialsのadf-essentials.zipファイルをOracle Technology Network (http://www.oracle.com/go/?&Src=7578263&Act=4&pcode=WWMK12022244MPP044)からダウンロードできます。

adf-essentials.zipファイルをダウンロードした後、必要なファイルをGlassFishインストール・ディレクトリにコピーするために使用できるフラットな構造の一時ディレクトリにファイルを抽出できます。

たとえば、unzipを使用する場合は、-jオプションを追加して、階層フォルダを持たないフラットなディレクトリ構造を作成できます。

unzip -j <file> -d <destination>

A.3 ADFランタイム・ライブラリを使用したGlassFishの構成

ADFランタイム・ライブラリは次のものから構成されています。

  • ADF Shareライブラリ

  • ADF動作保証済互換JSF実装

  • ADFモデル・ライブラリ

  • ADF Controllerライブラリ

  • ADFビュー・ライブラリ

ADF ShareライブラリおよびADF動作保証済互換JSF実装は、GlassFishインストールに手動でインストールする必要があります。オペレーティング・システムのコマンドまたはツールを使用して、ファイルをGlassFishにコピーします。手順は、「ADF Shareライブラリの手動でのインストール」を参照してください

ADFモデル、ADF ControllerおよびADFビューの各ライブラリは、デプロイされるアプリケーションとともにGlassFishにロードされます。JDeveloperを使用してアプリケーションを開発する場合は、デプロイ用にアプリケーションをEARファイルにパッケージ化する前に、必要なライブラリを参照します。

ADFランタイム・ライブラリをインストールする手順:

  1. ADF Shareライブラリを構成します。
    • ADF Shareライブラリをadf-essentials.zipからGlassFishインストールにコピーします。

  2. アプリケーションをEARファイルとしてGlassFishサーバーにデプロイします。

A.3.1 ADF Shareライブラリの手動でのインストール

GlassFishのADF Shareをマッピングするときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「ADFランタイム・ライブラリを使用したGlassFishの構成」を参照してください

次のタスクを完了する必要があります。

ADF Shareランタイム・ライブラリをインストールする方法:

  1. 次のADF Shareライブラリ・ファイルを一時ディレクトリから<glassfish>/domains/domain1/lib/applibsフォルダにコピーまたは移動します。

    ADF Shareファイルは、「Oracle ADFランタイムの取得」で説明しているように、adf-essentials.zipファイルを解凍した一時ディレクトリにあります。このディレクトリは<temp>/oracle_common/modulesになります。

    次のJARファイルを<glassfish>/domains/domain1/lib/applibsディレクトリにコピーする必要があります。

    oracle.adf.share.ca_12.2.1/adf-share-base.jar
    oracle.adf.share.ca_12.2.1/adf-share-ca.jar
    oracle.adf.share_12.2.1/commons-el.jar
    oracle.adf.share_12.2.1/adf-share-support.jar
    oracle.adf.share_12.2.1/adfsharembean.jar
    oracle.adf.share_12.2.1/jsp-el-api.jar
    oracle.adf.share_12.2.1/adflogginghandler.jar
    oracle.adf.share_12.2.1/oracle-el.jar
    oracle.mds_12.2.1/mdsrt.jar
    oracle.bali.share_12.2.1/share.jar
    oracle.xmlef_12.2.1/xmlef.jar
    oracle.javatools_12.2.1/resourcebundle.jar
    oracle.javatools_12.2.1/javamodel-rt.jar
    oracle.javatools_12.2.1/javatools-nodeps.jar
    oracle.javatools_12.2.1/oicons.jar
    oracle.adf.security_12.2.1/adf-share-security.jar
    oracle.adf.security_12.2.1/adf-controller-security.jar
    oracle.xdk_12.2.1/xmlparserv2_sans_jaxp_services.jar
    oracle.xdb_11.1.0.jar
    oracle.jrf_12.2.1/jrf-api.jar
    oracle.jdbc_11.2/ojdbc6dms.jar
    oracle.dms_12.2.1/dms.jar
    oracle.odl_12.2.1/ojdl.jar
    oracle.odl_12.2.1/ojdl2.jar
    oracle.classloader_11.1.1.jar
    oracle.logging-utils_11.1.1.jar
    oracle.web-common_12.2.1.jar
    org.apache.bcel_5.1.jar
    oracle.nlsrtl_11.2.0/orai18n-mapping.jar
    org.apache.commons.beanutils_1.8.3
    org.apache.commons.logging_1.1.1
    oracle.jsp_12.2.1/globaltldcache
    oracle.mds_12.2.1/mdsrt
    com.oracle.webservices.fmw.oc4j-ws-support-impl_12.2.1
    oracle.http_client_12.2.1
    oracle.web-common_12.2.1
    oracle.web-common-schemas_12.2.1
    
    
  2. ライブラリを検証します。

ADF動作保証済互換JSF実装をインストールするには:

  1. Maven Centralからjavax.faces-2.2.8-11.jarファイルをダウンロードします。
  2. バージョン番号を削除し、ダウンロードされたファイルをjavax.faces.jarに名前変更します。
  3. 名前を変更したファイルをglassfish4/glassfish/modules/ディレクトリにコピーし、ターゲット・ディレクトリにあるjavax.faces.jarを上書きします。

    ADF動作保証済互換JSF実装は、すでにGlassFish 4.1にあるものと後方互換性があります。

A.4 追加の構成タスク

ADFランタイムをGlassFishサーバーにインストールした後、GlassFishで追加の構成タスクを実行する必要があります。

構成タスクは次のとおりです。

A.4.1 GlassFish管理コンソールの使用

GlassFish管理コンソールを使用すると、アプリケーション、JDBCプールおよびその他のリソースの管理などについてGlassFishサーバーを構成できます。GlassFish 3.1.2を使用している場合は、セキュア・コンソールはデフォルトで無効化されています。管理ページにリモートからアクセスする場合はセキュア・コンソールを有効化する必要があります。または、GlassFishサーバーが実行されているマシンからのみページにアクセスしてください。

GlassFish管理コンソールは次の場所にあります。

http://<machine_name>:4848/

A.4.2 GlassFishのデータソースの作成

GlassFishのデータソースを作成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「追加の構成タスク」を参照してください。

GlassFishコンソールまたはasadminコマンドを使用してデータソースを作成できます。GlassFishコンソールを使用してデータソースを作成する方法は、GlassFishのドキュメントを参照してください。

asadminコマンドを使用してGlassFishのデータソースを作成するには:

  1. コマンドライン・ウィンドウを開きます。
  2. asadminコマンドを起動してGlassFishのデータソースを作成します。

    たとえば、次のコマンドでは、アプリケーションのデータソースが作成されます。

    asadmin> create-jdbc-connection-pool --datasourceclassname
      oracle.jdbc.pool.SampleDataSource
      --restype javax.sql.XADataSource
      --property user=xyz
      :password=xyz:url=jdbc:oracle:thin:@machine.com:1521:machine
      --target=server SampleDSPool
     
    asadmin> ping-connection-pool sampleDSPool
     
    asadmin> create-jdbc-resource --connectionpoolid SampleDSPool jdbc/OracleDS
    
    

A.4.3 JVMキャッシュの構成

JVM設定をsimpleに構成して、メモリー・サイズを192MBから512MBに増加する必要があります。

GlassFishのJVMを構成するときに使用できるオプションについて理解しておくと役立ちます。詳細は、「追加の構成タスク」を参照してください

MDSのJVMキャッシュを構成する方法:

  1. GlassFish管理コンソールを起動します。

  2. 「構成」→「server-config」→「JVM設定」を選択します。

  3. JVMオプション」を選択し、-Doracle.mds.cache=simpleおよびXX:MaxPermSize=512mを指定します。

  4. 「保存」をクリックします。

  5. または、<glassfish>/domains/domain1/config/domain.xmlファイルを開き、次のエントリを編集します。

    <jvm-options>-XX:MaxPermSize=512m</jvm-options>
    <jvm-options>-Doracle.mds.cache=simple</jvm-options>

A.5 ADFアプリケーションのGlassFishへのデプロイ

アプリケーションでライブラリを参照した後、そのアプリケーションをGlassFishサーバーにデプロイできます。詳細は、『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』の付録「ADFアプリケーションのGlassFishへのデプロイ」を参照してください。