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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Composerによるビジネス・プロセスの開発
12c (12.2.1)
E69963-01
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1 Oracle Business Process Composerの概要

この章では、Oracle Business Process Composerの概要を説明します。Oracle Business Process Composerを使用して、Oracle Business Process Management (Oracle BPM)プロジェクトを設計、実装およびデプロイし、プロセスベースのビジネス・アプリケーションを作成する、最も一般的なシナリオについて述べています。また、アプリケーションのユーザー・インタフェースの概要も説明します。

この章の内容は次のとおりです。

1.1 Oracle Business Process Composerへのサインオン

Oracle Business Process Composerにサインオンする前に、ビジネス管理者がURLおよびユーザー名とパスワードを指定する必要があります。

  • URL: Oracle Business Process Composerがインストールされている場所。

  • ユーザー名: Oracle Business Process Composerへのアクセスに使用するユーザー名。

  • パスワード: Oracle Business Process Composerへのアクセスに使用するセキュリティ資格証明。

注意:

Oracle BPM Suiteでは、Oracle Application Server Single Sign-onがデフォルトで有効になっています。OracleAS Single Sign-Onを使用すると、1つのシングル・サインオン・セッションで複数のWebベース・アプリケーションにアクセスできます。OracleAS Single Sign-Onが有効化されており、他のアプリケーションにサインオン済の場合は、Oracle Business Process Composerのサインオン画面が表示されないことがあります。

Oracle Business Process Composerにサインオンするには

  1. Oracle Business Process ComposerのURLに移動します。
  2. ユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」をクリックして、アプリケーションのようこそページを表示します。

注意:

1つのブラウザ・セッションからのみOracle Business Process Composerにサインオンできます。同じユーザーの同時セッションはサポートされていません。

1.2 Oracle Business Process Composerアプリケーションのようこそページの概要

Oracle Business Process Composerアプリケーションは、BPMプロジェクトを簡単に作成、編集、管理できるように設計されています。BPMプロジェクトはOracle BPMアプリケーションの主要なコンポーネントであり、ビジネス・プロセスを含め、アプリケーションに必要なリソースをすべて含んでいます。

詳細は、「BPMプロジェクトの作成および使用」を参照してください。

図1-1に、Oracle Business Process Composerアプリケーションのようこそページを示します。

図1-1 Oracle Business Process Composerアプリケーションのようこそページ

「図1-1 Oracle Business Process Composerアプリケーションのようこそページ」の説明が続きます
「図1-1 Oracle Business Process Composerアプリケーションのようこそページ」の説明

Oracle Business Process Composerアプリケーションのようこそページを使用して、次のタスクを実行します。

  • Oracle Business Process Composerスペースの作成および表示

  • ビジネス・アーキテクチャ(BA)プロジェクトの作成および管理

  • BPMプロジェクトの作成および管理

Oracle Business Process Composerアプリケーションのようこそページは、次のセクションにわかれています。

  • Oracle Business Process Composerツールバー

  • スペース・ブラウザ

  • プロジェクト・リスト

  • 「BAプロジェクト」パネル

  • 「BPMプロジェクト」パネル

  • 「最近のプロジェクト」パネル

1.2.1 Oracle Business Process Composerツールバーの概要

Oracle Business Process Composerツールバーは、ページの上部にあり、ツールバーからOracle Business Process Composerのメイン・メニューにアクセスできます。またツールバーを使用して、BPMおよびBAプロジェクトがプロジェクト・リストに表示される方法を設定することもできます。

ツールバーからは、次の要素にアクセスできます。

表1-1 Oracle Business Process Composerアプリケーション・ツールバー

ツールバーの要素 説明

メイン・メニュー

Oracle Business Process Composerのメイン・メニューにアクセスする場合にクリックします。ここからメイン・メニューを使用して、次のタスクを実行できます。

  • BPMプロジェクトのインポート

  • BAプロジェクトのレポート・データの公開

  • BAプロジェクトのレポートの生成

" "

プロジェクトがプロジェクト・ブラウザに表示される方法を選択する場合にクリックします。「リスト」、「グリッド」または「表」のいずれかを選択します。

検索

名前でプロジェクトを検索する場合に使用します。プロジェクトの名前を入力して、「検索」ボタンをクリックします。検索できるのは、表示または編集のアクセス権を持つプロジェクトのみです。

" "

プロジェクト・リストでBAプロジェクトを表示する場合にクリックします。

" "

プロジェクト・リストでBPMプロジェクトを表示する場合にクリックします。

" "

現在のユーザーが所有するプロジェクトを表示する場合にクリックします。

" "

現在のユーザーが共有するプロジェクトを表示する場合にクリックします。

1.2.1.1 Oracle Business Process Composerのメイン・メニューの概要

アプリケーションのメイン・メニューからは、頻繁に使用するコマンドや機能にアクセスできます。図1-2に示すように、このメニューにはアプリケーションのようこそページからアクセスできます。

図1-2 アプリケーションのようこそページのメイン・メニュー

「図1-2 アプリケーションのようこそページのメイン・メニュー」の説明が続きます
「図1-2 アプリケーションのようこそページのメイン・メニュー」の説明

メイン・メニューからは、表1-2に示すメニュー・アイテムにアクセスできます。

表1-2 メイン・メニュー・アイテム

メニュー・アイテム 説明

開く

Oracle BPMリポジトリに格納されているプロジェクトを開くことができます。

インポート

Oracle Business Process Composerにプロジェクトおよびプロセス・モデルをインポートする機能を提供します。インポートしたプロジェクトはOracle BPMリポジトリに格納されます。詳細は、プロジェクト・スナップショットの使用を参照してください。

エクスポート

プロジェクトをローカル・ファイル・システムにエクスポートできます。詳細は、プロジェクトのインポートとエクスポートを参照してください。

レポート

BAプロジェクトのレポート・データの公開と、BAプロジェクトのレポートの生成を行う機能を提供します。詳細は、「ビジネス・アーキテクチャ・レポートの使用」を参照してください。

1.2.2 スペース・ブラウザの概要

Oracle Business Process Composerスペースによって、関連するBAおよびBPMプロジェクトがグループ化されます。Oracle Business Process Composerスペースには、プロセスベースのアプリケーションが必要とする、上位レベルの値チェーン・モデルから下位レベルの技術情報まで、組織用のプロジェクトとリソースがすべて含まれます。Oracle Business Process Composerスペースは、含まれるプロジェクトの権限の管理にも使用されます。このスペースに格納されるBAまたはBPMプロジェクトを表示または編集する権限を持つのは、どのユーザーまたはグループかを指定できます。

図1-3に示すように、スペース・ブラウザは、アプリケーションのようこそページの左側にあり、Oracle Business Process Composerスペースの作成、表示および編集に使用できます。表示または編集できるのは、自分が作成したか、表示権限を持つOracle Business Process Composerスペースのみです。

図1-3 スペース・ブラウザ

「図1-3 スペース・ブラウザ」の説明が続きます
「図1-3 スペース・ブラウザ」の説明

表1-3に、スペース・ブラウザを使用して実行できる様々なアクションを示します。

表1-3 スペース・ブラウザの要素

スペース・ブラウザの要素 説明

" "

「新規スペース」ダイアログを開き、新規スペースを作成する場合にクリックします。詳細は、「Oracle Business Process Composerスペースを新しく作成する方法」を参照してください。

すべて

表示または編集権限を持つスペースに含まれる、プロジェクト・リスト内のすべてのプロジェクトを表示する場合に、クリックします。

" "

プライベート・スペースを表示する場合にクリックします。

プライベート・スペースは、所有者のみが表示または編集できるスペースです。

" "

自分が所有する共有スペースを表示する場合にクリックします。

" "

他のユーザーが所有する共有スペースを表示する場合にクリックします。

「スペース」アイコン

プロジェクト・リスト内の、特定のスペースに含まれるプロジェクトのみを表示する場合は、図1-3に示すように、その特定のスペースをクリックします。

図1-3に示すように、スペースの上にカーソルを置き、「削除」アイコンまたは「編集」アイコンを表示します。詳細は、「他のユーザーまたはグループとスペースを共有する方法」および「Oracle Business Process Composerスペースを削除する方法」を参照してください。

1.2.2.1 Oracle Business Process Composerスペースを新しく作成する方法

アプリケーションのようこそページから、Oracle Business Process Composerスペースを新しく作成できます。

Oracle Business Process Composerスペースを新しく作成するには:

  1. アプリケーションのようこそページにアクセスします。
  2. 図1-4に示すように、「新規スペース」 ボタンをクリックします。

    図1-4「新規スペース」ダイアログ

    「図1-4 「新規スペース」ダイアログ」の説明が続きます
    「図1-4 「新規スペース」ダイアログ」の説明
  3. 名前を入力して、「保存」をクリックします。

1.2.2.2 他のユーザーまたはグループとスペースを共有する方法

Oracle Business Process Composerスペースを作成したら、他のユーザーまたはグループとスペースを共有します。Oracle Business Process Composerスペースを共有すると、スペース内のすべてのビジネス・アーキテクチャ・プロジェクトとBPMプロジェクトも共有されます。

Oracle Business Process Composerスペースを共有するには:

  1. アプリケーションのようこそページにアクセスします。
  2. 共有するスペースの上にマウスを置いて、「スペースの編集」ボタンをクリックします。
  3. 「参加者」をクリックします。
  4. 「選択」をクリックします。
  5. ドロップダウン・リストで、ユーザーまたはグループ、あるいはその両方のどれに対して検索を実行するかを選択します。
  6. テキスト・フィールドにユーザーまたはグループの名前を入力して、「検索」をクリックします。

    テキスト・フィールドに名前を入力せずに「検索」をクリックすると、すべてのユーザーまたはグループのリストが返されます。

  7. 追加するユーザーまたはグループの名前の隣のチェック・ボックスをクリックします。「すべて選択」をクリックすると、検索結果内のすべてのユーザーを選択できます。
  8. 「OK」をクリックします。
  9. ドロップダウン・リストからロールを選択します。このロールで、ユーザーまたはグループが製品に加えることができる変更が決まります。
  10. 「共有」をクリックします。

    ユーザーまたはグループが、割り当てられたロールとともに表内に表示されます。

  11. 「閉じる」をクリックします。

1.2.2.3 Oracle Business Process Composerスペースを削除する方法

管理者であるか、所有者ロールが割り当てられているユーザーであれば、スペースを削除できます。スペースを削除すると、スペースはOracle BPMリポジトリから削除され、スペースに含まれるすべてのプロジェクトも削除されます。

Oracle Business Process Composerスペースを削除するには:

  1. アプリケーションのようこそページにアクセスします。
  2. 削除するスペースの上にマウスを置いて、「削除」ボタンをクリックします。
  3. 「はい」をクリックして確認します。

管理者がスペースを管理する方法の詳細は、「Business Process Composerスペースの管理」を参照してください。

1.2.3 プロジェクト・リストの概要

表示または編集権限を持つすべてのスペース、プライベートに所有されているスペース、自分が所有する共有スペース、他のユーザーが所有する共有スペースに含まれるプロジェクトを表示および使用するには、プロジェクト・リストを使用します。プロジェクト・リストに表示されるプロジェクトは、スペース・ブラウザで選択したオプションに基づいています。図1-1に示すように、デフォルトでは、表示または編集権限を持つすべてのスペースに含まれるプロジェクトが表示されます。

アプリケーションのようこそページのツールバーにある「ビュー」アイコンをクリックすると、Oracle Business Process Composerでプロジェクトが表示される方法(リスト、グリッドまたは)を変更できます。表1-4では、図1-5に示す、デフォルトの「リスト」ビューに表示される要素を示します。

図1-5 プロジェクト・リスト - 「リスト・ビュー」内のプロジェクト

「図1-5 プロジェクト・リスト - 「リスト・ビュー」内のプロジェクト」の説明が続きます
「図1-5 プロジェクト・リスト - リスト・ビュー内のプロジェクト」の説明

表1-4 プロジェクト・ビュー

プロジェクト・ビュー 説明

名前

プロジェクトの名前が表示されます。プロジェクトを開き、プロジェクトのようこそページに移動する場合にクリックします。

アプリケーションのようこそページに戻る場合は、プロジェクトのようこそページの上部にあるブレッドクラム内のスペース名をクリックします。

" "

ローカル・ファイル・システムにプロジェクトをダウンロードする場合にクリックします。

" "

プロジェクトを削除する場合にクリックします。

このアイコンをクリックすると、確認メッセージが表示されます。「はい」をクリックするとプロジェクトが削除され、「いいえ」をクリックするとアクションが取り消されます。

ロック済/ロック解除

「ロック」アイコンでは、プロジェクトが現在別のユーザーによってロックされているかどうかをユーザーに通知するために、共有プロジェクトに対して「ロック済」または「ロック解除」を表示します。

スペース

プロジェクトが格納されるスペースの名前を表示します。クリックすると、スペースの詳細情報がプロジェクト・リストの右側に表示されます。

作成日時

プロジェクトが作成された日時を表示します。

作成者

プロジェクトを作成したユーザーを表示します。

タイプ

プロジェクトのタイプを表示します。(BPMプロジェクトまたはBAプロジェクト)。

1.3 プロジェクト・パネルの概要

アプリケーションのようこそページに、3つのプロジェクト・パネル(「BAプロジェクト」パネル、「BPMプロジェクト」パネルおよび「最近のプロジェクト」パネル)が表示されます。

  • 「BAプロジェクト」パネル: 新しいプロジェクトを作成できます。

  • 「BPMプロジェクト」パネル: BPMの新しいプロジェクトを作成できます。

  • 「最近のプロジェクト」パネル: アクセスしたプロジェクトがリストされます。

1.3.1 「BAプロジェクト」パネルを使用した新しい空のプロジェクトの作成

「BAプロジェクト」パネルを使用して、新しい空のプロジェクトを作成できます。

新しい空のプロジェクトを作成するには:

  1. アプリケーションのようこそページにアクセスします。
  2. パネルの右上にある+アイコンをクリックすると、次の情報を入力するポップアップが表示されます。
    • 名前: (必須)プロジェクトの作成後は、名前を変更できません。

    • 説明: (任意)説明は、タイトルを少し拡張したもので、類似または同一のタイトルのプロジェクトをユーザーが区別する場合に役立ちます。

    • スペース: (必須)新しいプロジェクトが格納されるスペースを選択します。新しいスペースを作成するには、ドロップダウン・リストから「新規スペース」を選択します。

  3. 「保存」をクリックします。

1.3.2 「BAプロジェクト」パネルを使用した新しい移入プロジェクトの作成

「BAプロジェクト」パネルを使用して、エンタープライズ・マップ、戦略モデル、またはバリュー・チェーン・モデルを含む新しいプロジェクトを作成できます。

エンタープライズ・マップ、戦略モデル、またはバリュー・チェーン・モデルのいずれかを含むプロジェクトを作成するには:

  1. アプリケーションのようこそページにアクセスします。
  2. パネルに表示されるエンタープライズ・マップ、戦略モデル、またはバリュー・チェーン・モデルのリンクのいずれかをクリックして、次の情報を入力するポップアップを表示します。
    • モデル名: (必須)エンタープライズ・マップ、戦略モデル、またはバリュー・チェーン・モデルの名前を入力します。

    • スペース: (必須)新しいプロジェクトが格納されるスペースを選択します。新しいスペースを作成するには、ドロップダウン・リストから「新規スペース」を選択します。

    • 新規プロジェクト: (必須)プロジェクトの作成後は、その名前を変更できません。

    • 説明: (任意)説明は、タイトルを少し拡張したもので、類似または同一のタイトルのプロジェクトをユーザーが区別する場合に役立ちます。

    図1-6 アプリケーションのようこそページ - 「BPMプロジェクト」パネル

    「図1-6 アプリケーションのようこそページ - 「BPMプロジェクト」パネル」の説明が続きます
    「図1-6 アプリケーションのようこそページ - 「BPMプロジェクト」パネル」の説明
  3. 「保存」をクリックします。

1.3.3 「BPMプロジェクト」パネルを使用した新しい空のプロジェクトの作成

「BPMプロジェクト」パネルを使用して、新しい空のプロジェクトを作成できます。

新しい空のプロジェクトを作成するには:

  1. アプリケーションのようこそページにアクセスします。
  2. パネルの右上にある+アイコンをクリックすると、次の情報を入力するポップアップが表示されます。
    • 名前: (必須)プロジェクトの作成後は、名前を変更できません。

    • 説明: (任意)説明は、タイトルを少し拡張したもので、類似または同一のタイトルのプロジェクトをユーザーが区別する場合に役立ちます。

    • スペース: (必須)新しいプロジェクトが格納されるスペースを選択します。新しいスペースを作成するには、ドロップダウン・リストから「新規スペース」を選択します。

  3. 「保存」をクリックします。

1.3.4 「BPMプロジェクト」パネルを使用した新しい移入プロジェクトの作成

「BPMプロジェクト」パネルを使用して、プロセスを含む新しいプロジェクトを作成できます。

プロセスを含むプロジェクトを作成するには:

  1. アプリケーションのようこそページにアクセスします。
  2. パネルに表示される「プロセス」リンクをクリックして、次の情報を入力するポップアップを表示します。
    • プロセス名: (必須)プロセスの名前を入力します。

    • スペース: (必須)新しいプロジェクトが格納されるスペースを選択します。新しいスペースを作成するには、ドロップダウン・リストから「新規スペース」を選択します。

    • 新規プロジェクト: (必須)プロジェクトの作成後は、その名前を変更できません。

    • 説明: (任意)説明は、タイトルを少し拡張したもので、類似または同一のタイトルのプロジェクトをユーザーが区別する場合に役立ちます。

  3. 「保存」をクリックします。

1.3.5 「最近のプロジェクト」パネル

「最近のプロジェクト」パネルには、セッション中にアクセスしたプロジェクトのリストが表示されます。セッションを開始すると、メッセージ「最近のプロジェクトなし」がパネルに表示されます。