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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Composerによるビジネス・プロセスの開発
12c (12.2.1)
E69963-01
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10 Webフォームの使用

この章では、Oracle Business Process Composerを使用してWebフォームを作成する方法について説明します。Webフォーム・デザイナの概要を紹介し、Webフォームの作成、Webフォーム・コントロールの追加、Webフォーム・コントロール・プロパティの編集についてその手順を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

10.1 Oracle BPMでのフォームの概要

Oracle Business Process Management (Oracle BPM)には、Business Process Model and Notation (BPMN)プロセスによって定義されたアプリケーションとエンド・ユーザーとの相互作用を定義する機能が用意されています。Oracle BPM内には、連動してこのユーザー相互作用を定義する3つのコンポーネント(ユーザー・タスク、ヒューマン・タスクおよびフォーム)があります。

  • ユーザー・タスク: プロセス内でユーザー相互作用が必要な箇所を指定するBPMNフロー・オブジェクトです。

    Oracle BPMは、必要な承認プロセスを決定する様々なタイプのユーザー・タスクをサポートしています。

  • ヒューマン・タスク: プロセスベースのアプリケーションとユーザーとの相互作用を定義します。

    ユーザー・インタフェース、データ構造および接続情報を定義します。詳細は、ヒューマン・タスクの使用を参照してください。

  • フォーム: ユーザーがアプリケーションとの相互作用に使用するインタフェースを定義します。

    Oracle BPMで作成されるビジネス・アプリケーションでは、これらのフォームはOracle Business Process Management Workspaceに表示されます。

Oracle BPMは、次のタイプのフォームをサポートしています。

  • Webフォーム: ヒューマン・タスクのユーザー・インタフェースを定義します。

    XHTML、CSS、Javascriptなどの標準的なテクノロジに基づきます。Webフォームは、プロセス・アナリストがOracle Business Process Composerを使用して作成します。これらはBPMプロジェクト内に組み込まれます。この章では、Webフォームを作成および使用する方法について説明します。

  • Oracle Application Development Framework (ADF)タスク・フォーム: ヒューマン・タスクのユーザー・インタフェースを定義するADFコンポーネントです。

    ADFタスク・フォームは、通常、プロセス開発者によって設計されます。これらはOracle JDeveloperで作成され、Oracle BPM Studioを使用してBPMプロジェクトに追加できます。

    詳細は、Oracle Business Process Management Studioによるビジネス・プロセスの開発のヒューマン・ワークフローのスタート・ガイドを参照してください。

10.1.1 Webフォームの概要

Webフォームは、エンド・ユーザーがビジネス・プロセスとの相互作用に使用するユーザー・インタフェースを定義します。Oracle Business Process Composerには、Webフォームを作成するためのエディタが用意されています。このエディタを使用して、プロセス・アナリストは、ユーザーがビジネス・プロセスと対話する方法を設計し、アプリケーションが必要とする基のデータ構造を定義します。

Webフォームは、XHTML、CSS、Javascriptなどの規格に基づいているため、複数のプラットフォームやブラウザとの互換性を図ることができます。Webフォームの中核部分はXHTMLファイルです。ただし、フォーム・デザイナを使用すると、XHTMLコードを直接操作しなくても、Webフォームを作成および設計できます。新しいフォームを作成したら、Webフォーム・デザイナを使用して、フォームの外観と動作をカスタマイズできます。

Webフォームには次のものを追加できます。

  • フォーム・コントロール: フォームに直接追加できるコンポーネントです。

    フォーム・コントロールは、Webフォームのグラフィカル要素とそのレイアウトを定義します。また、ユーザーにデータを表示したり、データ入力を受け取ったりします。Oracle BPMでサポートされているフォーム・コントロールのタイプについては、「Webフォーム・コントロールの概要」を参照してください。

    Webフォームに対してフォーム・コントロールを追加、再配置または削除すると、フォーム・エディタにより、基のXHTMLコードが自動的に更新されます。

  • フォーム・ルール: WebフォームまたはWebフォーム・コントロールの動作を定義するJavaScriptコードです。

    Oracle Business Process Composerには、フォーム・ルールを作成および編集するためのフォーム・ルール・エディタが用意されています。詳細は、Webフォーム・ルールの使用 を参照してください。

10.1.2 フォームからの設計とデータからの設計

Oracle BPMでは、Webフォームを作成するための2つのユース・ケースがあります。

  • フォームを先に作成

    このユース・ケースでは、データ要素を定義する前にWebフォームを作成します。この方法では、ビジネス・ユーザーがOracle Business Process Composerを使用して必要なユーザー・インタフェースを定義できます。このユース・ケースでは、必要な基のデータ・モデルを考慮することなく、ユーザー・インタフェース要素が先に作成されます。

    フォームが作成されると、Oracle BPMにより、Webフォームが必要とするデータを定義するスキーマが自動的に生成されます。このデータ・スキーマは、Webフォームに追加されるWebフォーム・コントロールに基づきます。Webフォームをヒューマン・タスクに割り当てると、このスキーマが自動的に使用されて、ヒューマン・タスク・ペイロードが定義されます。

    このユース・ケースの手順に関する情報は、「ウォークスルー: フォームを先に作成する方法によるWebフォームの作成」を参照してください。

  • データを先に作成

    このユース・ケースでは、既存のヒューマン・タスク・ペイロードに基づいてWebフォームを作成します。Oracle BPMは、ペイロードに基づいてデータ・ソースを生成します。これらのデータ・ソースに基づいてWebフォーム・コントロールをフォームに追加できます。データを先に作成するモデルには、複数のフォーム間でスキーマを再利用できるという利点があります。

    データ・ソースからフォーム・コントロールを追加した後、フォーム・デザイナを使用して、フォーム内でフォーム・コントロールの位置を調整し、必要なユーザー・インタフェースのルック・アンド・フィールを定義します。

    このユース・ケースの手順に関する情報は、「ウォークスルー: データを先に作成する方法によるWebフォームの作成」を参照してください。

10.2 Webフォーム・デザイナの概要

プロセスに基づくアプリケーションのユーザー・インタフェースを、Webフォームで定義します。Oracle Business Process Composerには、Webフォームを作成するためのWebフォーム・エディタが用意されています。

Webフォーム・エディタを使用して、次のことを行えます。

  • WebフォームにWebフォーム・コントロールを追加します。

  • Webフォームの外観とレイアウトをカスタマイズします。

  • Webフォーム上のコントロールの動作を定義するフォーム・ルールを作成します。

図10-1は、Webフォーム・デザイナの例を示しています。

図10-1 Oracle Business Process Composer - Webフォーム・デザイナ

「図10-1 Oracle Business Process Composer - Webフォーム・デザイナ」の説明が続きます
「図10-1 Oracle Business Process Composer - Webフォーム・デザイナ」の説明

Webフォームを開くと、Oracle Business Process Composer内にタブ付きペインとしてWebフォーム・デザイナが表示されます。Webフォーム・デザイナは次の領域に分割されています。

  • Webフォーム・コンポーネント・パレット

  • Webフォーム・ツールバー

  • フォーム・キャンパス

  • プロパティ・エディタ

  • データ・ソース

    注意:

    データ・ソースは、データを先に作成するユース・ケースにより作成されたWebフォームでのみ使用可能です。ヒューマン・タスク・ペイロードに基づいたWebフォームの作成については、「ウォークスルー: データを先に作成する方法によるWebフォームの作成」を参照してください。

Webフォーム・デザイナの各領域については、次の項で説明します。

10.2.1 Webフォーム・コンポーネント・パレットの概要

コンポーネント・パレットには、フォームに追加してユーザーとビジネス・アプリケーションとの相互作用を定義できるコントロールが表示されます。図10-1に示すように、フォーム・パレットはWebフォーム・エディタの左側に表示されます。フォーム・コントロールをパレットからフォーム・キャンパスにドラッグすることにより、Webフォームに追加できます。

Oracle BPMで使用できるWebフォーム・コントロールについては、Webフォーム・コントロールの概要を参照してください。コントロールをWebフォームにドラッグする方法については、「Webフォームへのコントロールの追加方法」を参照してください。

10.2.2 Webフォーム・エディタ・ツールバーの概要

Webフォーム・エディタには、フォーム関連機能へのアクセスを提供するツールバーが含まれています。

Webフォーム・エディタ・ツールバーには、次のボタンが含まれています。

  • ルールの編集: ルール・エディタにアクセスする場合にクリックします。

    このボタンをクリックすると、「ルールの編集」と「フォームの編集」を切り替えることができます。

  • フォームの編集: フォーム・エディタにアクセスする場合にクリックします。

    このボタンにより、フォーム・ルール・エディタとWebフォーム・エディタ間を切り替えることができます。

  • Webフォームのテスト: ブラウザ・ウィンドウにフォームを開きます。

    このウィンドウでは、Webフォームがエンド・ユーザーにどのように表示されるのかを確認できます。フォーム・ルールの動作もテストできます。

  • リフレッシュ: フォームの外部データ・ソース(ヒューマン・タスク・ペイロード)をリフレッシュします。

    ヒューマン・タスク・ペイロードを変更する場合、Webフォームのデータ・ソースをリフレッシュする必要があります。このボタンは、データを先に作成する方法で作成されたWebフォームに対してのみ使用できます。詳細は、「ウォークスルー: データを先に作成する方法によるWebフォームの作成」を参照してください。

  • ローカライゼーション: リソース・バンドル・エディタを開きます。

    このエディタでは、WebフォームおよびWebフォーム・コントロールのコンポーネントをローカライズできます。プロジェクトの言語設定を使用して追加された言語のみが使用可能です。言語サポートを構成するには、エディタでターゲット言語を選択し、フォームの要素の翻訳文字列を追加します。

  • ビジネス・オブジェクト: 「フォーム・ビジネス・オブジェクト」ダイアログを開きます。

    フォームで使用できるようにカタログからビジネス・オブジェクトを追加します。選択すると、ビジネス・オブジェクトがコンポーネント・パレットの「データソース」部分に表示されます。フォームでビジネス・オブジェクトを使用するには、そのビジネス・オブジェクトをコンポーネント・パレットからフォームにドラッグします。詳細は、「Webフォームへのビジネス・オブジェクトの追加」を参照してください。

10.2.3 プロパティ・エディタの概要

WebフォームまたはWebフォーム・コントロールのプロパティを定義するには、プロパティ・エディタを使用します。フォームでコントロールをクリックすると、「プロパティ」領域にコントロールのプロパティが表示され、確認と編集が可能になります。

プロパティ・エディタにはタブ付きのペインがあり、WebフォームまたはWebフォーム・コントロールのプロパティが、機能ごとにグループ化されて表示されます。図10-2は、プロパティ・エディタの一例です。

図10-2 Webフォーム・デザイナ - プロパティ・エディタ

「図10-2 Webフォーム・デザイナ - プロパティ・エディタ」の説明が続きます
「図10-2 Webフォーム・デザイナ - プロパティ・エディタ」の説明

WebフォームとWebフォーム・コントロールのプロパティを編集する手順については、「Webフォームのプロパティの編集方法」を参照してください。各プロパティの詳細は、「WebフォームとWebフォーム・コントロール・プロパティのリファレンス」を参照してください。

10.2.4 「データ・ソース」パネルの概要

「データ・ソース」パネルには、フォームに組み込むことのできるデータ要素のリストが表示されます。詳細は、「データ・ソースの概要」を参照してください。

「データ・ソース」パネルから、ペイロード内のすべてのデータ要素または特定のデータ要素に基づいてWebフォーム・コントロールを生成できます。これには、Webフォーム・エディタ・ツールバーからアクセスする「フォーム・ビジネス・オブジェクト」ダイアログを使用してカタログから以前に選択したビジネス・オブジェクトが含まれます。

注意:

データ・ソースは、ヒューマン・タスク・ペイロードに基づいて作成されたWebフォームでのみ使用可能です。詳細は、「ウォークスルー: データを先に作成する方法によるWebフォームの作成」を参照してください。

図10-3は、ヒューマン・タスク・ペイロードに基づいて作成されたWebフォームに表示される「データ・ソース」パネルを示しています。

図10-3 「データソース」パネル

「図10-3 「データソース」パネル」の説明が続きます
「図10-3 「データソース」パネル」の説明

Oracle BPMにおけるデータ・ソースの詳細は、「データ・ソースの概要」を参照してください。ヒューマン・タスク・ペイロードに基づいたWebフォームの作成については、「ウォークスルー: データを先に作成する方法によるWebフォームの作成」を参照してください。

カタログからビジネス・オブジェクトをロードしてWebフォームに配置する方法の詳細は、「Webフォームへのビジネス・オブジェクトの追加」を参照してください。

10.2.5 フォーム・キャンパスの概要

Webフォーム・デザイナの右側は、フォーム・キャンパスです。コンポーネント・パレットからフォーム・デザイナ・キャンパスへコントロールをドラッグして、Webフォームを作成できます。図10-4は、複数のコントロールが含まれているフォーム・キャンパスの一例です。

図10-4 フォーム・キャンパス

「図10-4 フォーム・キャンパス」の説明が続きます
「図10-4 フォーム・キャンパス」の説明

10.3 Webフォーム・コントロールの概要

Webフォーム・コントロールは、フォームに追加してビジネス・アプリケーションのユーザー・インタフェースを定義できるユーザー・インタフェース・コンポーネントです。Webフォーム・コントロールはHTMLで定義されますが、Webフォーム・エディタを使用すれば、基のコードを編集する必要は発生しません。

Webフォーム・コントロールについては、次の項で説明します。各Webフォーム・コントロールに構成できるプロパティの詳細は、Webフォーム・コントロールのプロパティを参照してください。

10.3.1 入力コントロール

入力コントロールにより、ユーザーはフォームにデータ(テキスト、日付、数値など)を入力できます。入力コントロールは、ユーザーが間違ったデータ型を入力するのを自動的に禁じます。たとえば、ユーザーが数値コントロールに文字を入力すると、フォームにエラー・メッセージが表示されます。この検証は、自動的に行われます。各入力コントロールの機能を次に説明します。

入力コントロールの内容を検証するために、Oracle BPMは各コントロールにデフォルトのXMLスキーマ・データ型を割り当てます。表10-1に、各入力コントロールのデフォルトのデータ型を示します。

表10-1 入力コントロール - デフォルトのデータ型

入力コントロール XMLスキーマ型

テキスト

xsd:string

日付

xsd:date

電子メール

types:emailType、types.xsdで定義されるxsd:string制限パターン。

金額

types:number、types.xsdで定義されるxsd:double制限パターン。

電話番号

types:phoneType、types.xsdで定義されるxsd:string制限パターン。

数量

xsd:integer

数値

types:number、types.xsdで定義されるxsd:double制限パターン。

ブール

xsd:boolean

10.3.1.1 テキスト

テキスト・コントロールにはテキストを入力できます。主に1行の短いデータの入力に使用されます。

10.3.1.2 テキスト領域

テキスト領域コントロールには任意のテキストを入力できます。複数行の長いデータの送信に使用されます。ユーザーがデータを入力すると、必要に応じてテキストを収めるために、スクロール・バーが表示されます。テキスト領域コントロールには「行数」というプロパティがあり、入力領域に表示されるデフォルトの行数がこのプロパティによって制御されます。

HTMLには、テキスト領域コントロールの最大長を設定できるプロパティはありません。したがって、このコントロールにテキスト・コントロールのようなmaxlengthプロパティはありません。最大長を指定する必要がある場合は、テキスト・コントロールを使用するか、ユーザーが入力できるテキストの長さを制限するフォーム・ルールを使用する必要があります。詳細は、Webフォーム・ルールの使用 を参照してください。

10.3.1.3 日付、時間、日付/時間

日付コントロールには、日付、時間、日付/時間コントロールとして情報を入力できます。日付、時間および日付/時間コントロールを使用するには、日付コントロールをフォームに追加し、「コントロール・タイプ」プロパティを使用して日付、時間または日付/時間のいずれかを選択します。それに従ってコントロールが構成されます。

10.3.1.3.1 日付コントロール

カレンダ・アイコン付きの日付入力フィールドを表示するには、日付コントロールを使用します。

デフォルトの日付書式は「自動」です。「自動」が選択されている場合、日付のエントリと表示形式の両方がロケール固有になります。書式フィールドを使用すると、ロケールに依存しない特定の日付書式を指定できますが、お薦めしません。

ユーザーがカレンダをクリックして日付を選択すると、選択した日付がmm-dd-yyyyというデフォルト書式(たとえば、09-01-2014)で表示されます。ユーザーは任意の書式で日付を手動入力できますが、mm-dd-yyyyという書式に再設定されます。

有効な日付書式では、3種類のセパレータ(. / -)と3つの日付書式(dd/mm/yyyy、mm/dd/yyyyおよびyyyy/mm/dd)が使用されます。日付の指定方法の例は、次のとおりです:

  • mm-dd-yyyy (07-26-1966)

  • mm/dd/yyyy (07/26/1966)

  • mm.dd.yyyy (07.26.1966)

  • dd-mm-yyyy (26-07-1966)

  • dd/mm/yyyy (26/07/1966)

  • dd.mm.yyyy (26.07.1966)

  • yyyy-mm-dd (1966-07-26)

  • yyyy/mm/dd (1966/07/26)

  • yyyy.mm.dd (1966.07.26)

発行されるXMLドキュメントで、日付は次の書式を使用して標準のxsd:date書式であるyyyy-mm-ddに変換されます。

<Order Date>2012-03-06</Order Date>
 

日付が2桁の年で表されている場合、80年前から20年後までの間の日付に調整されます。たとえば、「mm/dd/yy」というパターンと1997年1月1日という現在の日付/時間を使用すると、「01/11/12」という文字列は2012年1月11日と解釈され、「05/04/64」という文字列は1964年5月4日と解釈されます。解析中、ちょうど2桁で構成される年の文字列のみがデフォルトの世紀に解析されます。1桁の文字列、3桁以上の文字列、数値以外を含む2桁の文字列など、その他の数値文字列は文字どおりに解釈されます。日付「01/02/3」または「01/02/003」は、同じパターンを使用してAD 3年1月2日と解析されます。同様に、「01/02/-3」はBC 4年1月2日と解析されます。Webフォームでは、常に4桁の年として書式設定されます。

10.3.1.3.2 時間コントロール

フォームに時間入力フィールドのみを表示するには、時間コントロール・タイプを使用します。時間書式プロパティのドロップダウン・メニューが表示され、軍用と標準の4種類の規則から選択できます。時間フォーマット・コントロールのデフォルトは、軍用時間を使用するhh:mmです(例: 18:30)。他の書式オプションとして、標準時間(AM/PM)もあります。

コントロール・タイプを時間に変更すると、日付ピッカーは表示されません。

デフォルトの時間書式は「自動」です。「自動」が選択されている場合、時間のエントリと表示形式の両方がロケール固有になります。書式フィールドを使用すると、ロケールに依存しない特定の時間書式を指定できますが、お薦めしません。

時間書式コントロールには、「自動」のほか、軍用と標準の両方の時間を使用する4つの標準書式があります。2つのセパレータはドットとコロンです。次に例を示します。

  • hh:mm (18:30)

  • hh.mm (18.30)

  • hh:mm - AM/PM (06:30 PM)

  • hh.mm - AM/PM (06.30 PM)

  • hh:mm:ss (18:30:15)

  • hh.mm.ss (18.30.15)

  • hh:mm:ss - AM/PM (06:30:15 PM)

  • hh.mm.ss - AM/PM (06.30.15 PM)

ローカル時間は、発行されるXMLドキュメントではUTC形式に変換されます。たとえば、<Order Time>15:42:00Z</Order Time>のようになります。適切に初期化するには、時間の後に大文字のZが必要です。

10.3.1.3.3 日付/時間コントロール

日付の入力用と時間の入力用に2つの入力フィールドを表示するには、日付/時間コントロールを使用します。

デフォルトの日付/時間書式は「自動」です。「自動」が選択されている場合、日付/時間のエントリと表示形式の両方がロケール固有になります。書式フィールドを使用すると、ロケールに依存しない特定の日付/時間書式を指定できますが、お薦めしません。

プロパティのドロップダウン・メニューを使用して、コントロールの日付については9つの有効な書式、時間については軍用および標準時間の4つの書式から選択できます。詳細は、日付コントロール時間コントロールを参照してください。

日付/時間のデフォルトの書式はmm-dd-yyyyとhh:mmです。

  • 日付部分に日付を入力すると(またはピッカーで選択すると)、コントロールの時間部分には12:00 AMを表す値が自動的に入力されます。

    表示される値は、選択した時間書式によって異なります。

    • 選択した時間書式がhh:mmである場合、00:00と表示されます。

    • 選択した時間書式がhh:mm - AM/PMである場合、12:00 AMと表示されます。

    • 選択した時間書式がhh:mm:ssである場合、00:00:00と表示されます。

    • 選択した時間書式がhh:mm:ss - AM/PMである場合、12:00:00 AMと表示されます。

  • 日付値なしで時間値を入力することはできません。

  • コントロール・タイプを時間に変更すると、日付ピッカーは表示されません。

  • 時間入力フィールドに、ラベルは付けられません。日付部分のラベルが、時間部分まで含めて十分にわかりやすい内容であることを確認してください。

    該当する入力フィールドの上に日付と時間のラベルが必要な場合には、2つ別々のコントロールを使用するか、日付部分に対するラベルを時間入力フィールドまで拡大する必要があります。

ローカル時間はUTC形式に変換されて保存され、日付はyyyy-mm-ddという標準のxsd:date書式に変換されます。たとえば、XML送信ドキュメントでは次のようになります。

<OrderDate>2012-01-01TO05:00:00Z</OrderDate>

適切に初期化するには、時間の後に大文字のZが必要です。

フォーム・ルールは、すべての種類の日付/時間コントロールに適用できます。フォーム・ルールは、フォームのタイムゾーンで実行される必要があります。

10.3.1.4 電子メール

電子メール・フォーム・コントロールには、有効な電子メール・アドレスを入力できます。アドレスは、<name>@<name>.<string>という構文に準拠している必要があります。

10.3.1.5 金額

金額フォーム・コントロールには、米国通貨を入力できます。ユーザーは、コンマまたは小数点を入力できます。ユーザーがこれらを入力しない場合でも、フォームが自動的にこれらの記号を表示します。たとえば、ユーザーが4000と入力すると、フォームにはその値が4,000.00として表示されます。フォームでは、すべての入力が小数点以下2桁に丸められます。

小数点以下2桁より多く入力した場合、XML送信ドキュメントには、ユーザーが入力したとおりの桁数が格納されますが、ドル記号、小数点、カンマは含まれません。

10.3.1.6 電話番号

電話Webフォーム・コントロールには、xxx.xxx.xxxx、xxx-xxx-xxxx、xxx.xxxx、xxx-xxxxのいずれかの書式を使用して電話番号を入力できます。強制的に10桁の書式にする(市外局番を必須にする)場合は、コントロールのパターン・プロパティを編集します。

10.3.1.7 数量

数量Webフォーム・コントロールには、数量または任意の整数を入力できます。ユーザーが小数点やカンマなど、整数以外のものを入力すると、フォームにエラー・メッセージが表示されます。

10.3.1.8 数値

数値Webフォーム・コントロールには、小数を入力できます。小数の後には任意の桁数を入力できます。

10.3.2 選択コントロール

選択コントロールでは、複数のオプションのリストから選択できます。Oracle BPMでは、次の選択コントロールがサポートされます。

  • ドロップダウン

  • ラジオ

  • チェック・ボックス

  • True/False

注意:

Webフォーム・コントロールのパレットに、コンボ・ボックス・コントロールは含まれていません。コンボ・ボックスは、ユーザーが新しい値またはオプションを入力することも可能なドロップダウン・リストです。コンボ・ボックスは、XHTML標準の一部ではないためです。

ただし、その他のオプションのあるドロップダウン、ラジオ、チェック・ボックスをフォーム・ルールと組み合せて使用することは可能です。ユーザーが「その他」を選択した場合、ユーザーが詳細や新しいエントリなどを入力できるテキスト・コントロールが表示されます。

10.3.2.1 ドロップダウン

ドロップダウン・コントロールは、フォームにドロップダウン・リストを追加します。デフォルトでは、ドロップダウン・リストの最初の選択肢は空白になっています。コントロールのオプション・プロパティを編集して、他のオプションを定義する必要があります。

10.3.2.2 ラジオ

ラジオ・コントロールは、1つしか選択できないラジオ・ボタンを追加します。コントロールのオプション・プロパティを編集して、ラジオ・ボタンの数と特定の選択肢を定義する必要があります。

ラジオ・オプションの1つをデフォルトとして選択した後で、これを変更するには、そのオプションをコントロールから削除し、オプション・プロパティからタブで移動する必要があります。このオプションをコントロールのオプション・リストに再度追加できます。

10.3.2.3 チェック・ボックス

チェック・ボックス・コントロールではチェック・ボックスのセットが追加され、ユーザーは1つ以上のオプションを選択できます。他の選択コントロールと同じように、コントロールのオプション・プロパティを編集して、チェック・ボックスの数と使用可能な選択肢を定義します。

10.3.2.4 ブール・チェック・ボックス

ブール・チェック・ボックス・コントロールでは、データを入力するかわりに、コントロールでtrueまたはfalseの値を選択できます。コントロール・オプションのデフォルトは、"true=はい"と"false=いいえ"です。オプション・ラベルは、必要に応じて他の値に変更できます。ただし、オプション値は変更できず、trueかfalseのままになります。

「はい」チェック・ボックスを選択すると、コントロール・データのXMLドキュメントで値がtrueに設定され、未選択のままにすると、false値が定義されます。XMLドキュメントに値は表示されません。

10.3.3 グループ・コントロール

グループ・コントロールを使用すると、ユーザーに表示する必要がある情報のタイプに基づいてフォームを編成できます。

10.3.3.1 セクション

セクション・コントロールでは、コントロールのグループを作成します。セクションは、拡張と縮小が可能です。

Webフォーム内でユーザーが拡張アイコンをクリックすると、セクションが拡張または縮小されます。セクションを初期状態で拡張するのか縮小するのかを決定するデフォルト値を指定できます。

セクション・コントロールをフォームにドラッグした後で、他のコントロールをその中に、パネルとして、または他のセクション・コントロールとして、ドラッグすることができます。閉じたセクションの中に必須のコントロールがある場合は、セクション・ラベルが赤色になり、セクションを開いて必須情報を入力する必要があることを示します。フォームの設計中にセクション・コントロールを削除すると、セクション内のコントロールもすべて削除されます。

10.3.3.2 オプションのセクション

オプションのセクションによって、フォームの有効性が動的に変わることがあります。たとえば、次のようなフォームを考えてみましょう。

図10-5 オプションのセクション

「図10-5 オプションのセクション」の説明が続きます
「図10-5 オプションのセクション」の説明

フォーム内の必須フィールドは「名前」のみです。「アドレス」セクション全体はオプションです。ただし、ユーザーが住所を入力することにした場合、セクション全体が必須になり、ユーザーが「市区町村」フィールドに[Tab]キーで移動すると、黄色の背景で表示されます。ユーザーが「通り」フィールドに値を入力すると、「市区町村」、「都道府県」および「郵便番号」の各フィールドが新しく必須フィールドになり、有効な値が入力されるまで、これらのフィールドは無効になります。

図10-6 未入力のデータがあるオプションのセクション

「図10-6 未入力のデータがあるオプションのセクション」の説明が続きます
「図10-6 未入力のデータがあるオプションのセクション」の説明

ユーザーが「通り」フィールドから値を削除すると、フォームの有効性が自動的に再計算されます。「アドレス」セクションはオプションなので、無効ではなくなります。生成されるXMLインスタンス・ドキュメントにも住所要素は含まれません。

10.3.3.3 タブ

タブ・グループ・コントロールを使用すると、図10-7のようにタブ付きのビューを作成できます。

図10-7 複数のタブを含むWebフォーム

「図10-7 複数のタブを含むWebフォーム」の説明が続きます
「図10-7 複数のタブを含むWebフォーム」の説明

デフォルトでは、フォームにタブ・コントロールをドラッグすると、独立した3つのタブが作成されます。タブを追加または削除するには、タブをクリックし、「追加」(+)アイコンまたは「削除」(-)アイコンをクリックします。追加したタブは、追加アイコンをクリックしたとき選択されていたタブの右側に表示されます。

タブの順序を並べ替えるには、タブを他のタブの上に重ねるようにドラッグします。ドラッグしたタブが、下になったタブの右側に移動します。他のコントロール(他のグループ・コントロールも含む)を個々のタブにドラッグすることができます。ユーザーは、現在選択されているタブ上のコントロールのみ選択できます。

タブのグループ全体をフォームの別の場所に移動するには、そのタブの右側の領域をクリックし、グループ全体を目的の場所までドラッグします。

10.3.3.4 パネル

パネル・コントロールで、Webフォーム内に列を作成します。フォームに、必要な数のパネルをドラッグすることにより、複数の列を追加できます。

デフォルトでは、パネルの幅は49%に設定されています。2つのパネルをフォームにドラッグすると、2番目のパネルは自動的に最初のパネルと並びます。パネルには、境界がわかるように、1pxの枠線が付いています。したがって、2列構成で、両方の幅を50%にすることはできません。

パネルはグループ・コントロールなので、他のコントロールを内部にドラッグできます。パネルの順序を並べ替える場合には、ドラッグ・アンド・ドロップ機能に制限があるため、グループ・コントロールの下にコントロールをドロップすることはできないという点に注意してください。3つの列があり、中央の列を右側に移動する場合は、パネルの直下にあるコントロール上に中央の列をドラッグする必要があります。

3列または4列構成で、中央のいずれかの列または一番右の列を左端に移動する場合には、一番左の列の上までドラッグ・アンド・ドロップする必要があります。

パネルには設計中に編集できるラベルがありますが、パネルのラベルおよびパネル自体は、実行時またはフォームのテスト時にはユーザーに表示されません。パネル内のコントロールのみ表示されます。これらのコントロールは、パネルの幅に合わせて編成されます。

パネルを削除すると、その内部にドラッグしたコントロールは自動的に削除されます。

10.3.3.5

表レイアウト・コントロールを使用すると、Webフォームのスペースを節約することができます。このコントロールにより、フォーム・コントロールをグリッド・パターンにあわせて配置できます。

表名と列名を編集できます。パレットから新しいコントロールをドラッグ・アンド・ドロップして、表の幅を設定することもできます。表の最小および最大行数を制御できます。「追加」および「削除」アイコンが自動的に左に追加されます。フォーム・ルールを使用して、値の計算、フィールドの有効化/無効化、フィールドの表示/非表示の切替えなどを行うこともできます。

表コントロールをフォームにドラッグすると、デフォルトで3行、3列構成の表が追加されます。列には、デフォルト名としてcol 0、col 1およびcol 2の名前が入ります。必要に応じて、表内のすべてのセルが定義されます。表の行ごとに「追加」および「削除」アイコンが表示され、「最小」/「最大」プロパティ値に従って行を追加または削除できます。

表内の列名を一意にすることを強くお薦めします。

表の列を並べ替えるには、移動する列の見出しをクリックし、表示される矢印をクリックします。表の最終的な列位置に達するまで、列が右に移動します。

表コントロールには、次の制限があります。

  • 表コントロールは繰返しコントロールには使用できません。

  • 表のセルの境界線は、印刷ビューでは表示されません。

  • 表コントロール名は作業領域から編集できません。プロパティ・エディタを使用します。

10.3.3.6 繰返し

繰返しコントロールは、1つのWebフォーム・コントロールの複数のコピーを動的に表示します。これは、ユーザーが同じタイプの情報(電話番号など)を何度も入力できるようにする場合に便利です。繰返しコントロールでは、余分な入力コントロールを明示的に追加しなくても、コントロールを必要な数だけ動的に表示できます。繰返しコントロールは、フォーム内におけるデータ要素とセクションの繰返しに使用されます。

繰返しコントロールをWebフォームに追加してから、タブ、パネル、セクションなどにコントロールを追加する場合と同じように、追加のコントロールを繰返しコントロールにドラッグ・アンド・ドロップできます。個々のコントロールを繰返しコントロールで囲むこともできますし、セクション・コントロール全体を含めることもできます。このセクション・コントロールには、繰り返す必要があるすべてのWebフォーム・コントロールを含める必要があります。

コントロールを繰返しコントロールに追加した後、コントロールを選択して、そのプロパティを表示および編集できます。繰返しコントロールに追加したWebフォーム・コントロールには2つの追加プロパティが発生します。

  • 最小値: コントロールを繰り返すことのできる最小回数を指定します。

    デフォルト値は0です。

  • 最大値: コントロールを繰り返すことのできる最大回数を指定します。

    デフォルト値は1です。

この値を編集して、コントロールの繰返し回数を定義する必要があります。値を編集しなかった場合、コントロールは繰り返されません。

これらのプロパティにより、コントロールがエンド・ユーザーに対してどのように表示されるかを定義します。1より大きい値をこれらのプロパティに設定した場合、自動的に別のコントロールを作成する追加アイコンがユーザーに対して表示されます。フォーム・エディタで、コントロールをクリックすると、自動的にプロパティが増分されます。

最小値は、エンド・ユーザーが追加または入力する必要があるコントロールの最小数を定義します。

ユーザーが最小数により定義されている数を超えてコントロールを追加した場合、最初から最小数の値までのコントロールのデータを入力する必要があります。たとえば、最小数が3と定義されているときに、ユーザーがコントロールを5つ追加した場合、フォームの上から数えて3番目までのコントロールにデータが入力されている必要があります。ユーザーが、最大値によって定義されている数値までコントロールを追加すると、追加アイコンは表示されなくなります。

データ要素を追加する方法をユーザーに説明するために、メッセージ・コントロールを使用してメッセージを提供できます。次にその例を示します。

<center>Click on the <img src="/frevvo/images/icons/add.gif"/> icon to addmore phone numbers to the list.<br/></center>

繰返しコントロール内部のコントロールのラベルまたはプロパティを編集すると、繰返しコントロール内のコントロールのインスタンスごとに変更が適用されます。繰返しコントロール内のコントロールを削除すると、コントロールのすべてのインスタンスが削除されます。

パネル・コントロールと同様、フォームのテストまたは使用時には繰返しコントロールは表示されません。繰返しコントロール内のコントロールのみ表示されます。

繰返しコントロールと他のグループ・コントロールには、いくつか違いがあります。

  • ボタン、メッセージまたはイメージ・コントロールは追加できません。

  • メッセージ、イメージ、リンク、タブまたは表コントロールをドラッグすることはできません。

  • 1つの繰返しコントロールに含めることができるWebフォーム・コントロールは1つのみです。

    タブ・コントロール、パネルまたはその他の繰返しコントロールを追加することはできません。繰返しコントロールに複数のコントロールを追加するには、複数のコントロールをセクション・コントロールに追加してから、セクションを繰返しコントロールに追加します。

    セクションにさらにコントロールを追加する必要がある場合は、繰返しコントロールからセクションをドラッグし、コントロールを追加してから、セクション・コントロールを繰返しコントロールにドラッグする必要があります。ただし、セクション・コントロールをパネル・コントロールに追加する場合は、繰返しコントロールからセクションを外す必要はありません。

データ・ソースに含まれる繰返しデータ要素を追加すると、Oracle Business Process Composerは、コントロール内に繰返しアイテムを自動的に生成します。繰返しコントロールのスキーマによって、最小要件と最大要件が自動的に適用されます。

10.3.3.7 繰返しコントロールを表に変更する

繰返しコントロールがパレットからドラッグ・アンド・ドロップされたか、スキーマから追加されたかに応じて、「コントロール・タイプ」または「表示形式」プロパティを使用して、繰返しコントロールを表コントロールに変更できます。詳細は、このドキュメントを参照してください。

繰返しコントロールを表に、または表を繰返しコントロールに変更する際に参照ルールがある場合、ルールの構文およびセクション名が正しいことを確認することをお薦めします。

10.3.4 その他のコントロール

入力、選択、グループのコントロールに加え、Oracle BPMにはユーザーのWebフォーム操作を定義する他のWebフォーム・コントロールも用意されています。

10.3.4.1 メッセージ・コントロール

メッセージ・コントロールを使用すると、静的テキストをフォームに追加できます。コントロールのメッセージ・プロパティにテキストを指定する必要があります。テキストにXHMTLを含めることができます。たとえば、フォントのサイズや色が異なる2つの行を追加できます。

ユーザーがフォームにアクセスすると、ブラウザでXHMTLがフォーマットされます。たとえば、Webフォームにヘッダーを作成する場合、次に示すように、パネルとメッセージ・コントロールの組合せを使用できます。

<center style="font-weight:bold;"> 
Connecticut Surgeons, LLC 
</center> 
<center style="line-height:1.2em;"> 
82 Anderson Road<br/> 
Branford, CT 06180<br/> 
</center>

プロパティ・パネルの「設定」タブにある「メッセージ・タイプ」ドロップダウンからメッセージ・タイプを選択すると、事前定義済の様々な背景色、デコレータまたは境界線を表示できます。これらの設定は、「BGの色」と「ラベルの色」に指定した値をオーバーライドします。これらの値を有効にするには、メッセージ・タイプとして「なし」を選択してください。

メッセージ・タイプには次の値があります。

  • デフォルト

  • なし

  • 境界

  • 成功

  • 情報

  • 警告

  • エラー

10.3.4.2 リンク・コントロール

リンク・コントロールを使用すると、フォームにURLを含めることができます。ユーザーがリンクをクリックすると、別のブラウザ・ウィンドウでターゲットURLが開きます。

10.3.4.3 ボタン・コントロール

ボタン・コントロールを使用すると、フォームにボタンを追加できます。このコントロールは、主に、フォーム・ルールと組み合せて使用されます。

注意:

ボタン・コントロールは繰返しアイテムでは動作しません。

10.3.4.4 イメージ・コントロール

イメージ・コントロールを使用すると、フォームにイメージ(ピクチャ、ロゴなど)を追加できます。イメージ・コントロールでは、JPG、GIFおよびPNGファイル、またはブラウザでサポートされているその他のイメージ・タイプを追加できます。

イメージ・コントロールをドラッグすると、「参照」ボタンと「イメージのアップロード」ボタンが表示されます。「参照」をクリックし必要なイメージまでナビゲートし、「イメージのアップロード」をクリックします。イメージをアップロードしたら、「参照」ボタンと「イメージのアップロード」ボタンは使用できなくなります。イメージを変更するには、イメージ・コントロールを削除して、新しいイメージ・コントロールをドラッグする必要があります。

イメージをアップロードする前に、フォーム内に収まるサイズであることを確認する必要があります。標準フォーム・サイズは600ピクセルです。アップロードするイメージのサイズを変更するには、デザイナでイメージ・コントロールを選択し、「プロパティ」パネルの「スタイル」タブをクリックして、幅を設定します。

単位はpx、%、emです。単位を含める必要があります。たとえば、50%という値を指定すると、イメージのサイズがフォームまたはパネルの半分の幅に変更されます。

10.3.4.5 トリガー・コントロール

トリガー・コントロールは、フォームにボタンを追加し、ルールと組み合せて使用されます。「フォーム・ルールでの動的コンテンツの使用」を参照してください。

注意:

トリガーは、繰返しアイテムでは機能しません。

「プロパティ」パネルの「設定」タブでトリガー・ボタンの色を変更できます。トリガー上のテキストを中央に配置したり、デコレータを削除することはできません。「改行」がデフォルトで選択されます。「スタイル」タブの「ボタンの色」ドロップダウンでいずれかの選択肢を選択すると、ボタンの色を変更できます。

10.4 データ・ソースの概要

データ・ソースにより、既存のデータ構造に基づいてWebフォーム・コントロールを作成できます。Oracle BPMでは、このようなデータ構造はヒューマン・タスク・ペイロードによって定義されます。

ヒューマン・タスク・ペイロードを作成した後、ペイロード・データに基づいて新規Webフォームを作成できます。ペイロード・データに基づいたWebフォームの作成については、「ウォークスルー: データを先に作成する方法によるWebフォームの作成」を参照してください。

10.4.1 ペイロード・データ型により生成されるWebフォーム・コントロール

表10-2は、ヒューマン・タスク・ペイロードでサポートされる各データ型について生成されるWebフォーム・コントロールのタイプを示しています。

表10-2 ヒューマン・タスクのデータ型と対応するWebフォーム・コントロール

データ型 Webフォーム・コントロール

文字列

テキスト・コントロール

バイナリ

テキスト・コントロール

ブール

ブール・チェック・ボックス。

この要素が必須である場合、選択すると値がtrueに設定され、選択しないとfalseに設定されます。コントロールがオプションの場合、値は指定されません。「ラベル」プロパティを使用して、trueオプションとfalseオプションのラベルを設定できます。ただし、trueにマップされる最初のオプションのみが表示されます。3つ以上のラベルを追加すると、余分なラベルは自動的に削除されます。

整数/Int64

テキスト・コントロール

実数/小数

テキスト・コントロール

間隔

テキスト・コントロール

時間

日付コントロール

コンポーネント

セクション

ビジネス・オブジェクトに基づいて作成されるヒューマン・タスク・ペイロード・データはセクション・フォーム・コントロールに追加されます。コンポーネント内の個々のデータ要素は、他のデータ型と同じフォーム・コントロールを生成します。これらはセクション・コントロールに追加されます。フォームに追加した後で、必要に応じて位置を変更できます。

ヒューマン・タスク・ペイロードから生成されるコントロールはほとんどがテキスト・コントロールとして作成されます。ただし、コントロールの検証はすべて、元のデータ型datatypeに基づいて行われます。たとえば、xsd:integer型では数値のみが許可されます。

要素制限を指定するスキーマ要素は選択コントロールとして生成されます。有効なオプションが4つ以上ある場合、ドロップダウン・リストが作成され、有効な値が3つ以下である場合、ラジオ・ボタンが作成されます。「表示形式」プロパティを使用して、ラジオ、ドロップダウン、チェック・ボックス間で表示タイプを変更できます。

10.4.2 データ要素から生成されたWebフォーム・コントロールの変更

データ要素からWebフォーム・コントロールを生成した後、次のことを行えます。

  • ヒューマン・タスクのデータ・ペイロードを更新して、Webフォームを作成し直す。

  • Webフォーム・エディタ上でコントロールを編集する。

10.4.2.1 Webフォーム・エディタで編集できるもの

データ要素からWebフォーム・コントロールを生成した後、Webフォーム・コントロール上で次のことを実行できます。

  • Webフォーム・コントロールの名前を編集できます。

    Webフォーム・エディタに表示される名前を編集できます。ただし、基のXSDは変更されません。

  • Webフォーム・コントロールにより使用されるWebフォーム・ルールを作成または編集できます。

  • Webフォーム・コントロールのデフォルト値を設定できます。

  • Webフォーム内のWebフォーム・コントロールのレイアウトを編集できます。

    セクションまたはパネル内のコントロールを必要に応じて移動できます。ただし、繰返しコントロールにより生成されたWebフォーム・コントロールを追加または削除することはできません。

  • Webフォーム・コントロールの表示形式プロパティを編集できます。

    「「表示形式」プロパティの概要」を参照してください。

  • Webフォーム・コントロールのラベルを編集できます。

10.4.2.2 Webフォーム・デザイナを使用して編集できないもの

データ要素に基づいてWebフォーム・コントロールを生成している場合、次の変更はできません。

  • WebフォームまたはWebフォーム・コントロールの検証方法を変更するWebフォーム・コントールの編集。

  • 繰返しコントロールの繰返し数の変更。

  • 基のデータ・ソースへの変更を必要とするWebフォーム・コントロールの追加。

10.4.3 表示形式プロパティの概要

表示形式プロパティは、データ・ソースから生成されるWebフォーム・コントロールによってのみサポートされます。表示形式プロパティを使用して、Webフォーム上でのコントロールの表示方法を変更できます。たとえば、テキスト・コントロールをドロップダウン・コントロールに変更したり、またその反対を行うことが可能です。これは、フォーム上でのコントロールの外観を変えますが、コントロールのデータ検証方法は変えません。コントロールの検証方法を変更する場合は、ヒューマン・タスク・ペイロード・データを再定義し、Webフォームを作成し直す必要があります。

コントロールの基のデータ型と、バインドされているグローバル要素を確認するには、プロパティ・タブ上にマウスを置きます。拡張されたデータ・ソースに、ツール・チップとしてXSDパスが表示されます。

「表示形式」プロパティを選択Webフォーム・コントロール(ラジオ、ドロップダウンまたはチェック・ボックス)に設定すると、「ラベル」プロパティが有効になります。ラベル・プロパティに文字列を追加することにより、ユーザーがフォームを使用するときにこのコントロールに入力できる値を制限することができます。フォームが送信されると、値は、選択したオプション・ラベルと同じになります。

ラベルを設定するもう1つの方法として、フォームのロード時にオプションを動的に初期化するルールを使用する方法があります。詳細は、Webフォーム・ルールの使用 を参照してください。

表示形式プロパティは、データ型に基づいている場合、次のコントロールに対しては使用できません。

  • メッセージ

  • 繰返し

  • 日付、時間、日付/時間

  • ブール

10.5 ウォークスルー: フォームを先に作成する方法によるWebフォームの作成

Oracle Business Process Composerを使用して、既存のデータに基づかないWebフォームを作成できます。

Webフォームを作成するためのユース・ケースについては、「Webフォームの概要」を参照してください。

フォームを先に作成するユース・ケースを使用するには、プロジェクトのホームページからWebフォームを直接作成します。Webフォームを作成したら、必要に応じて、Webフォーム・デザイナを使用してフォーム・コントロールを再配置します。

定義されているデータがない状態でWebフォームを作成および編集するには:

  1. プロジェクトのようこそページを使用して新しいWebフォームを作成します。

    1. プロジェクトの編集中であることを確認します。

    2. プロジェクトのようこそページから、「Webフォーム」を選択します。

    3. 「新規Webフォーム」アイコンをクリックし、名前を入力します。

    4. 「作成」をクリックします。

  2. Webフォームにコントロールを追加します。

    新しいWebフォームを作成したら、必要に応じてフォーム・コントロールを追加し、ユーザーのアプリケーション操作を定義します。詳細は、Webフォームにコントロールを追加する方法を参照してください。

  3. WebフォームとWebフォーム・コントロールのプロパティを編集します。

    Webフォームとそのコントロールのプロパティを編集することで、動作と外観を定義できます。詳細は、「Webフォームのプロパティの編集方法」を参照してください。

  4. Webフォームにフォーム・ルールを追加します。

    Webフォームにフォーム・ルールを追加すると、さらに動作のカスタマイズと制御が可能です。詳細は、フォーム・ルールの使用を参照してください。

  5. Webフォームをテストします。

    Webフォーム・デザイナを使用すると、エンド・ユーザーにWebフォームがどのように表示されるかをプレビューできます。詳細は、「Webフォームをテストする方法」を参照してください。

  6. Webフォームを保存します。

    Webフォームを保存するには、プロジェクト全体を保存する必要があります。詳細は、「プロジェクト変更の管理」を参照してください。

  7. Webフォームをヒューマン・タスクに割り当てます。

    Webフォームが完成したら、ヒューマン・タスク・エディタを使用してヒューマン・タスクに割り当てることができます。Webフォームをヒューマン・タスクに割り当てると、Webフォームに追加したコントロールに基づいて、ヒューマン・タスク・エディタでペイロード情報が自動的に生成されます。ヒューマン・タスクに定義されている既存のペイロードがある場合、Webフォームによって定義される新しいペイロードで置き換えられます。

    ヒューマン・タスクへのWebフォームの割当てについては、「ヒューマン・タスクのプレゼンテーションの指定方法」を参照してください。

10.6 ウォークスルー: データを先に作成する方法によるWebフォームの作成

Oracle Business Process Composerを使用して、既存のヒューマン・タスク・ペイロードに基づいた新しいWebフォームを作成できます。

Webフォームを作成するためのユース・ケースについては、「Webフォームの概要」を参照してください。

ヒューマン・タスク・ペイロードは、ヒューマン・タスク・エディタを使用して作成されます。ペイロードに基づいてWebフォームを作成すると、ペイロードは読取り専用になります。次の条件が適用されます。

  • Webフォームを作成した後で、ペイロード・シグネチャを更新することはできません。

    つまり、データ・オブジェクトを追加または削除したり、データ型を変更することはできません。ただし、ヒューマン・タスク・ペイロードに対して複合データ型を定義している場合、その基になっているビジネス・オブジェクトを編集することにより、データ型を変更できます。

  • ヒューマン・タスク・ペイロードに基づいてWebフォームを作成した後、基のデータ構造を必要とするWebフォーム・コントロールをフォームに追加することはできません。

    フォーム・エディタを使用してWebフォームにWebフォーム・コントロールを追加するときに必要となる追加データは、基のスキーマには追加されず、ヒューマン・タスク・ペイロードでは使用できません。

複合データ・オブジェクトに基づいてヒューマン・タスク・ペイロードを作成しなかった場合、ペイロードを変更するには、Webフォームからヒューマン・タスクの関連付けを解除し、ペイロードを変更して、その新しいペイロードに基づいて新しいWebフォームを作成する必要があります。

既存のペイロードに基づいて新しいWebフォームを作成および編集するには:

  1. 新しいヒューマン・タスクを作成し、そのペイロードを定義します。

    1. 新しいヒューマン・タスクを作成します。

      詳細は、「新しいヒューマン・タスクの作成方法」を参照してください。

    2. 新しいWebフォームのベースとして使用するペイロードを作成します。

      詳細は、「ヒューマン・タスクに対するデータ・ペイロードの作成および構成方法」を参照してください。

    3. ヒューマン・タスクを開きます。

      詳細は、「ヒューマン・タスクを開く方法」を参照してください。

    4. 「Basic」タブを選択します。

    5. 「プレゼンテーション」領域で「Webフォーム」を選択し、「追加」アイコンをクリックします。

    6. Webフォームの名前を入力し、「ペイロードに基づく」を選択します。

    7. 「作成」をクリックします。

      Webフォームが作成され、現在のヒューマン・タスクに割り当てられます。

    8. 「編集」をクリックして、Webフォームを編集します。

    Webフォーム・エディタに空白フォームが表示されます。

  2. ペイロード・データからWebフォーム・コントロールを生成します。

    ペイロードに基づいてWebフォームを作成したら、ペイロード・データを使用して、対応するWebフォーム・コントロールを生成できます。ペイロード・データは、Webフォーム・エディタの左側にあるデータ構造ペインに表示されます。

    詳細は、「データ・ソースに基づいてコントロールを追加する方法」を参照してください。

  3. Webフォーム・コントロールを追加します。

    必要に応じて、ユーザーとアプリケーションとの相互作用を定義するフォーム・コントロールを追加できます。詳細は、Webフォームにコントロールを追加する方法を参照してください。

    注意:

    Webフォームのルック・アンド・フィールを改良するためのコントロールを追加できます。ただし、追加したデータ・コントロールは基のペイロードに反映されません。

  4. WebフォームとWebフォーム・コントロール・プロパティを編集します。

    Webフォームとそのコントロールのプロパティを編集することで、動作と外観を定義できます。詳細は、「Webフォームのプロパティの編集方法」を参照してください。

  5. Webフォームにフォーム・ルールを追加します。

    Webフォームにフォーム・ルールを追加すると、さらに動作のカスタマイズと制御が可能です。詳細は、フォーム・ルールの使用を参照してください。

  6. Webフォームをテストします。

    Webフォームの設計時、その外観とフォーム・ルールの動作をテストすることができます。詳細は、「Webフォームをテストする方法」を参照してください。

  7. Webフォームを保存します。

    Webフォームを保存するには、プロジェクト全体を保存する必要があります。詳細は、「プロジェクト変更の管理」を参照してください。

10.7 Webフォームの使用

新規Webフォームの作成後、Webフォーム・エディタを使用して、Webフォーム・コントロールの追加、フォーム・コントロール・プロパティの編集、Webフォームのテストを行うことができます。

次の各項では、様々なタイプのコントロールをフォームに追加する方法を説明します。

10.7.1 Webフォームにコントロールを追加する方法

Webフォーム・コントロール・パレットからWebフォーム・キャンバスにドラッグ・アンド・ドロップすることにより、コントロールをWebフォームに追加できます。ほとんどのコントロールの上下左右にドラッグ/ドロップできます。コントロールをグループ・コントロール上にドラッグしていない場合、コントロールはフォームの上部に配置されます。

コントロールをドラッグすると、位置カーソルが変化して状態を示します。

表10-3 Webフォームの位置カーソル・アイコン

位置カーソル・アイコン 説明

ドロップしない赤色のXが付いたカーソル

ドラッグしているコントロールはこの領域にドロップできません。

ドロップ内向きの矢印が付いたカーソル

カーソルは、コントロールをドロップできるキャンバス上の領域にあります。

上にドロップ上向きの矢印が付いたカーソル

コントロールは、カーソルを置いているコントロールの上に配置されます。コントロールがドロップ可能な領域の上半分にコントロールをドラッグすると、このアイコンが表示されます。

下にドロップ下向きの矢印が付いたカーソル

コントロールは、カーソルを置いているコントロールの下に配置されます。コントロールがドロップ可能な領域の下半分にコントロールをドラッグすると、このアイコンが表示されます。

右にドロップ右向きの矢印が付いたカーソル

コントロールは、カーソルを置いているコントロールの右側に配置されます。別のコントロールの右半分にコントロールをドラッグすると、このアイコンが表示されます。

下にドロップ左向きの矢印が付いたカーソル

コントロールは、カーソルを置いているコントロールの左側に配置されます。別のコントロールの左半分にコントロールをドラッグすると、このアイコンが表示されます。

ドラッグ・アンド・ドロップに関するその他の重要なルール:

  • ドロップしないアイコンが表示されているときにコントロールをドロップすると、コントロールは元の場所に戻ります。つまり、パレットに戻るか、移動する前にフォーム内に配置されていた場所に戻ります。

  • ほとんどのコントロールの上下左右にドラッグ・アンド・ドロップできます。

  • セクション、タブ、表、繰返しおよびパネル・コントロールの上下にコントロールをドロップできます。

  • パネルを他のパネルの左右にドロップすることはできますが、他のコントロールをパネルの左右に同様にドロップすることはできません。

  • 2つの異なるコントロールを1つの繰返しコントロールにドロップすることはできません。たとえば、繰返しコントロールに電子メール・コントロールがすでに含まれている場合、数量コントロールをドラッグすることはできません。

    繰返しコントロール内に複数のコントロールが必要な場合は、まずコントロールをセクションにドラッグした後、そのセクションを繰返しコントロールにドロップします。セクションを繰返しコントロール内に配置した後、セクションに他のコントロールを追加することはできないため、この場合はセクションを最初に作成してください。また、繰返しコントロール内にパネル、タブまたは別の繰返しコントロールをドロップすることもできません。

コンポーネント・パレットからコントロールを追加するには:

  1. コントロールを追加するWebフォームを開きます。
  2. コンポーネント・パレットで、追加するコントロールをクリックして、フォーム・キャンバスにドラッグします。

    コンポーネント・パレットからコントロールをドラッグし始めると、フォーム・キャンバスでの位置に応じて位置カーソルが変化します。

  3. マウス・ボタンを放すと、新しいコントロールが追加されます。

10.7.2 複数列フォームの作成

複数の列があるフォームを作成できます。

コントロールの幅はすべて、列で指定します。幅を選択するには、「スタイル」タブでグリッドをクリックします。

パレットから空のキャンバスまたは既存のコントロールの上下にコントロールをドロップした場合、新しくドロップされたコントロールの幅は12列です。

パレットからコントロールをドラッグしてコントロールの左右にドロップした場合、新しくドロップされたコントロールには、先に配置されていたコントロールの幅が適用されます。フォーム内にすでに配置されているコントロールの位置が変更された場合は、設計者がコントロールの幅を手動で調整する必要があります。

複数列フォームを作成するには:

パレットからパネルをドラッグ・アンド・ドロップし、パネル内に追加のコントロールをドロップします。パネルは、他のパネルの左右にドロップできます。別のパネルの左/右に新しくドロップされたパネルには、先に配置されていたパネルの幅が適用されます。

または、最初のコントロールをキャンバスにドラッグ・アンド・ドロップし、仕様にあわせて幅を変更して、先にドロップしたコントロールの右側に追加のコントロールをドラッグ・アンド・ドロップします。コントロールが折り返されて、整列します。

10.7.3 データ・ソースに基づいてコントロールを追加する方法

ヒューマン・タスクのペイロード・データに基づいてWebフォームを作成した後、ペイロードで定義されているデータ要素に対してWebフォーム・コントロールを自動的に生成できます。すべてのデータ要素または個々のデータ要素からフォーム・コントロールを生成できます。

詳細は、「ウォークスルー: データを先に作成する方法によるWebフォームの作成」を参照してください。

10.7.3.1 ペイロード内のすべてのデータ要素に対するフォーム・コントロールの生成

ペイロード内のすべてのデータ要素に対してフォーム・コントールを生成するには:

  1. ヒューマン・タスク・ペイロードに基づいて作成したWebフォームを開きます。
  2. 図10-3に示すように、「データソース」ペインで、データ要素ツリー内のHumanTaskPayloadノードの右側にある「追加」(+)アイコンをクリックします。

    Oracle Business Process Composerにより、ペイロード内の各データ要素に対してWebフォーム・コントロールが生成されます。コントロールは、現在選択されているコントロールの上のWebフォームに追加されます。ペイロードの各データ型に対してどのWebフォーム・コントロールが生成されるかについては、「データ・ソースの概要」を参照してください。

  3. 必要に応じて、Webフォーム内でコントロールをドラッグ・アンド・ドロップすることによって、コントロールのレイアウトを編集します。

    注意:

    データ要素から繰返しコントロール内に生成されるコントロールを追加することはできません。

10.7.3.2 個々のデータ要素に対するフォーム・コントロールの生成

ペイロード内の個々のデータ要素に対してフォーム・コントールを生成するには:

  1. ヒューマン・タスク・ペイロードに基づいて作成したWebフォームを開きます。
  2. 図10-3で示されているように、「データ・ソース」ペインで、HumanTaskPayloadノードの左側の丸をクリックします。

    Oracle Business Process Composerにより、ペイロード内のデータ要素のリストを示すツリーが表示されます。

  3. フォームに追加する各データ要素について、データ要素の左側にある「追加」(+)アイコンを選択します。

    Oracle Business Process Composerにより、データ要素に対してフォーム・コントロールが生成されます。データ要素を個別に追加すると、フォーム・コントロールはフォームの開始時に直接追加されます。フォーム・パネルには追加されません。

  4. 必要に応じて、Webフォーム内でコントロールをドラッグ・アンド・ドロップすることによって、コントロールのレイアウトを編集します。

    注意:

    データ要素から繰返しコントロール内に生成されるコントロールを追加することはできません。

10.7.4 Webフォームへのビジネス・オブジェクトの追加

「データソース」パネルからビジネス・オブジェクトをフォームに追加します。「データソース」パネルには、Webフォーム・エディタ・ツールバーからアクセスする「フォーム・ビジネス・オブジェクト」ダイアログを使用してカタログから追加したビジネス・オブジェクトが含まれます。

ビジネス・オブジェクトをWebフォームに追加する手順は、次のとおりです。
  1. Webフォームを編集し、Webフォーム・エディタ・ツールバーの「ビジネス・オブジェクト」コントロールをクリックします。図form_business_object_dialog.pngの説明が続きます
    図form_business_object_dialog.pngの説明
    「フォーム・ビジネス・オブジェクト」ダイアログが表示されます。
  2. ダイアログのコントロールを使用し、データ・ソースとして含めるビジネス・オブジェクトを選択して「選択済」パネル図form_business_object_dialog.pngの説明が続きますに移動します。
    図form_business_object_dialog.pngの説明
  3. 「OK」をクリックして、「フォーム・ビジネス・オブジェクト」ダイアログを閉じます。
  4. パレットの「データソース」パネルからビジネス・オブジェクトをフォームにドラッグします。図data_sources_business objects.pngの説明が続きます
    図data_sources_business objects.pngの説明

10.7.5 データ・ソースから作成されたWebコントロールを表示する方法

Webフォーム・エディタでは、データ・ソースから自動的に生成されたWebフォーム・コントロールを表示できます。

データ・ソースから作成されたWebコントロールを表示するには:

  1. Webフォームを開きます。
  2. 「データ・ソース」パネルを開きます。
  3. フォーム・コントロールを表示アイコンをクリックします。

    生成された各Webフォーム・コントロールが、Webフォーム・キャンバスで強調表示されます。

10.7.6 Webフォームのプロパティの編集方法

Webフォームのプロパティを編集して、Webフォームの一般設定およびスタイルを構成できます。

Webフォームのプロパティを編集するには:

Webフォームのプロパティを編集し、フォームの設定と一般スタイルのプロパティを構成できます。Oracle BPMでサポートされるプロパティについては、Webフォームのプロパティを参照してください。

  1. 編集するプロパティが含まれているWebフォームを開きます。
  2. フォーム・キャンバスの上部にあるWebフォーム・ヘッダーをクリックします。

    Webフォームのプロパティ・タブが、プロパティ・エディタで表示されます。

  3. プロパティ・エディタで、Webフォームのプロパティを編集します。

10.7.7 Webフォーム・コントロールのプロパティの編集方法

Webフォーム・コントロールのプロパティを編集し、Webフォームでのコントロールの表示方法を構成できます。

Webフォーム・コントロールのプロパティを編集するには:

個々のフォーム・コントロールのプロパティを編集して、動作とスタイルを構成できます。各フォーム・コントロールで使用できるプロパティについては、Webフォーム・コントロールのプロパティを参照してください。

  1. 編集するコントロールが含まれているWebフォームを開きます。
  2. フォーム・キャンバスで、コントロールを選択します。

    フォーム・キャンバスでコントロールを選択すると、それが強調表示されます。

  3. プロパティ・エディタで「設定」または「スタイル」タブを選択し、必要に応じてプロパティを編集します。

    サポートされている各Webフォーム・コントロールのプロパティについては、Webフォーム・コントロールのプロパティを参照してください。

10.7.8 Webフォームを削除する方法

プロジェクトのホームページからBPMプロジェクトのWebフォームを削除できます。

注意:

ヒューマン・タスクに関連付けられているWebフォームを削除することはできません。ヒューマン・タスクに関連付けられているWebフォームを削除する必要がある場合は、ヒューマン・タスク・エディタを使用して、その関連付けを解除する必要があります。

Webフォームを削除するには:

  1. プロジェクトのホームページに移動します。
  2. 「Webフォーム」を選択し、削除するWebフォームにカーソルを置きます。
  3. 「削除」アイコンをクリックし、「OK」をクリックしてWebフォームの削除を確定します。
  4. プロジェクトを保存します。

10.7.9 Webフォームからコントロールを削除する方法

Webフォームからフォーム・コントロールを削除するには、Webフォーム・デザイナを使用します。

注意:

コントロールを削除したら、元に戻すことはできません。新しいコントロールをWebフォームに追加し、そのプロパティを構成する必要があります。

10.7.9.1 コントロールの削除

Webフォームまたは組織コントロールからコントロールを削除するには:

  1. 削除するコントロールが含まれているWebフォームを開きます。
  2. コントロールをクリックして選択します。

    コントロールを選択すると、強調表示されます。

    注意:

    組織コントロールではなく、削除するコントロールを個別に選択していることを確認します。

  3. 「クリックして削除」ボタンをクリックします。

10.7.9.2 Webフォームからの組織コントロールの削除

Webフォームから組織コントロールを削除するには:

  1. 編集する組織コントロールが含まれているWebフォームを開きます。
  2. 削除する組織コントロールをクリックします。

    組織コントロールを選択すると、そのコントロールとそれに含まれるすべてのコントロールが選択されます。

  3. 「削除」ボタンをクリックします。

    注意:

    組織コントロールを削除すると、それに含まれるすべてのコントロールも削除されます。

10.7.10 Webフォームをテストする方法

Webフォームの設計時、Webフォーム・エディタから直接、動作をテストできます。

コントロールで値を入力するたびに、非同期リクエストがサーバーに送信されてデータが検証されます。フォーム全体にデータを入力しなくても、誤って入力したデータが検出されます。たとえば、数値コントロールに文字を入力しようとすると、すぐにエラー・メッセージが表示されます。特定のコントロールに関連付けられたルールがフォームに含まれている場合、サーバーは、ユーザーがコントロールにデータを入力するとすぐにそれらのルールを適用します。

たとえば、「ゲストを同伴しますか?」で「はい」ラジオ・ボタンを選択したときに「ゲスト名」コントロールを有効にするルールがフォームに定義されているとします。この場合、フォームへの入力が完了していなくても、「ゲスト名」コントロールがすぐに有効になります。

Webフォームをテストするには:

  1. Webフォームを開きます。
  2. Webフォーム・エディタ・ツールバーで「フォームのテスト」ボタンをクリックします。
  3. 日付を入力したり、ドロップダウン・コントロールからアイテムを選択するなどして、Webフォームをテストします。
  4. テストが終了したら、「閉じる」(x)ボタンをクリックします。

10.7.11 Webフォームでのローカライゼーションについて

Webフォームをローカライズして、複数の追加言語をサポートできます。

言語をサポートするには、まずプロジェクト・レベルで言語を追加する必要があります。「「プロジェクト情報」パネルの概要」を参照してください。

プロジェクト・レベルで言語を追加したら、Webフォーム・エディタでWebフォーム要素の翻訳文字列を追加できます。「プロパティ・エディタの概要」を参照してください。