モジュール java.desktop
パッケージ javax.print

クラスServiceUI



  • public class ServiceUI
    extends Object
    このクラスは、Java Print Service APIを介してルックアップされた印刷サービス閲覧用のグラフィカルなユーザー・ダイアログを提供する、利便性の高いUIメソッドのコレクションです。

    ダイアログは標準パターンに準拠し、ユーザーに対して「継続」や「取消し」オプションを提供します。また、ユーザーは、このダイアログを使用して印刷サービスを選択し、用紙サイズやコピー部数などを指定できます。

    ダイアログは、これらの印刷サービスのpublic APIを介して、プラグイン可能な印刷サービスと協調動作するように設計されています。

    印刷サービスがどれかのベンダー拡張機能を提供する場合、ベンダーの提供するタブ・パネルComponentを使用してこれらの機能にアクセス可能になります。 このようなベンダー拡張機能では、Swing!の使用およびそのAccessibility APIのサポートが推奨されています。 ベンダー拡張機能は、設定をAttributeSetの一部として返す必要があります。 ユーザー設定を保存するアプリケーションは、これらの設定を使用して印刷ジョブを指定する必要があります。 このクラスが、Java Print Serviceの他の部分から参照されることはありません。また、AWTパッケージの存在に依存できないプロファイルに、このクラスを含めることはできません。

    • コンストラクタの詳細

      • ServiceUI

        public ServiceUI​()
    • メソッドの詳細

      • printDialog

        public static PrintService printDialog​(GraphicsConfiguration gc,
                                               int x,
                                               int y,
                                               PrintService[] services,
                                               PrintService defaultService,
                                               DocFlavor flavor,
                                               PrintRequestAttributeSet attributes)
                                        throws HeadlessException
        印刷サービス(プリンタ)選択用ダイアログをユーザーに提供します。 これは、アプリケーションにより指定された位置に表示される、モーダルなダイアログです。 仕様が無効であるか、仕様によりダイアログが非表示に設定された場合、実装により指定された位置に表示されます。 ダイアログは、呼出しスレッドをブロックし、アプリケーション・モーダルになります。

        ダイアログには、PrintServiceのブラウズ時にPrintServiceのServiceUIFactoryから遅れて取得されたカスタムUIを保持するタブ・パネルを含めることができます。 ダイアログは、MAIN_UIROLEの検出を最初にJComponentとして、次にPanelとして試みます。 ServiceUIFactoryが存在しないか、一致するロールが存在しない場合、カスタム・タブは空または非表示になります。

        ダイアログで「OK」を選択すると、ユーザーが選択した印刷サービスが返されます。ダイアログで「取消し」を選択すると、nullが返されます。

        アプリケーションは、ブラウズする印刷サービスの配列を渡す必要があります。 配列はnullまたは空以外である必要があります。 通常、アプリケーションは、特定のドキュメント・フレーバの印刷機能を持つPrintServiceだけを渡します。

        アプリケーションは、最初に表示するPrintServiceを渡すことができます。 nullでないパラメータを、ブラウズ可能なサービスの配列に含める必要があります。 このパラメータがnullの場合、サービスが実装により選択されます。

        アプリケーションは、印刷するフレーバをオプションで渡すこともできます。 これがnullでない場合、ユーザーに提示される選択肢は、サービスがサポートする選択肢よりも詳細な検証が可能になります。 アプリケーションは、ユーザーの選択肢を返すためにPrintRequestAttributeSetを渡す必要があります。 PrintRequestAttributeSetの呼出しには、空の場合と、アプリケーション指定の値が含まれる場合とがあります。

        これらは、最初に表示される印刷サービスの初期設定に使用されます。 印刷サービスがサポートしない値は無視されます。 ユーザーが印刷サービスをブラウズする場合、属性および値は新規表示にコピーされます。 特定の属性値をサポートしない印刷サービスをユーザーがブラウズする場合、コピーされる新規値として、そのサービスのデフォルトが使用されます。

        ユーザーがダイアログを取り消すと、返される属性は、ユーザーによる変更を一切反映しません。 このメソッドの一般的で基本的な使用方法を、次に示します。

        
         PrintService[] services = PrintServiceLookup.lookupPrintServices(
                                    DocFlavor.INPUT_STREAM.JPEG, null);
         PrintRequestAttributeSet attributes = new HashPrintRequestAttributeSet();
         if (services.length > 0) {
            PrintService service =  ServiceUI.printDialog(null, 50, 50,
                                                       services, services[0],
                                                       null,
                                                       attributes);
            if (service != null) {
             ... print ...
            }
         }
         
        パラメータ:
        gc - スクリーンの選択に使用する。nullは、プライマリまたはデフォルト・スクリーンを意味する。
        x - gcの起点を基準とした画面座標のボーダーを含むダイアログのロケーション。
        y - gcの起点を基準とした画面座標のボーダーを含むダイアログのロケーション。
        services - ブラウズ可能であるためには、null以外でなければならない。
        defaultService - 表示する初期PrintService。
        flavor - 印刷されるフレーバ、またはnull。
        attributes - 入力時は、初期アプリケーションの提供する設定。 これは、nullであってはならないが、空は許可される。 出力時は、ユーザーによる変更を属性に反映される。
        戻り値:
        ユーザーの選択した印刷サービス。または、ユーザーがダイアログを取り消した場合はnull。
        例外:
        HeadlessException - GraphicsEnvironment.isHeadless()がtrueを返した場合。
        IllegalArgumentException - サービスがnullまたは空の場合、属性がnullの場合、または初期PrintServiceがブラウズ可能なサービスのリストに存在しない場合。