Oracle Identity ManagerとEPM System

Oracle Identity Managerは、エンタープライズ・リソース全体でユーザー・アカウントと属性レベルの権限の両方を追加、更新および削除するプロセスを自動化する、役割およびユーザーの管理ソリューションです。Oracle Identity Managerは、スタンドアロン製品として、あるいはOracle Identity and Access Management Suite Plusの一部として使用できます。

Oracle Enterprise Performance Management Systemは、LDAPグループであるエンタープライズ・ロールの使用によってOracle Identity Managerと統合されます。EPM Systemコンポーネントの役割は、エンタープライズ・ロールに割り当てることができます。Oracle Identity Managerエンタープライズ・ロールに追加されたユーザーまたはグループは、割り当てられているEPM Systemの役割を自動的に継承します。

たとえば、Budget Planningという名前のOracle Hyperion Planningアプリケーションがあるとします。このアプリケーションをサポートするには、Budget Planningインタラクティブ・ユーザー、Budget Planningエンド・ユーザー、Budget Planning管理者の3つの役割をOracle Identity Managerで作成します。EPM Systemの役割をプロビジョニングする際には、プロビジョニング・マネージャに指示して、Oracle Identity Managerのエンタープライズ・ロールにBudget Planningおよびその他のEPM Systemコンポーネント(Shared Servicesなど)の必須役割を必ずプロビジョニングさせます。Oracle Identity Mangerのエンタープライズ・ロールに割り当てられているユーザーとグループはすべて、EPM Systemの役割を継承します。Oracle Identity Managerのデプロイと管理の詳細は、Oracle Identity Managerのドキュメントを参照してください。

Oracle Identity ManagerとEPM Systemを統合するには、管理者は次のステップを実行する必要があります。

  • EPM Systemプロビジョニングに使用する予定のOracle Identity Managerエンタープライズ・ロールのメンバー(ユーザーとグループ)がLDAP対応のユーザー・ディレクトリ(OIDActive Directoryなど)で定義されていることを確認します。

  • EPM Systemで、エンタープライズ・ロールのメンバーが定義されているLDAP対応のユーザー・ディレクトリを外部ユーザー・ディレクトリとして構成します。OID、Active Directoryおよびその他のLDAPベースのユーザー・ディレクトリの構成を参照してください。