OracleAS Single Sign-on (OSSO)ソリューションでは、Oracle Internet Directory (OID)をユーザー・ディレクトリとして使用して、WebアプリケーションへのSSOアクセスを提供します。ユーザーは、OIDで定義されたユーザー名とパスワードを使用して、Oracle Enterprise Performance Management System製品にログインします。
プロセス・フロー
OSSOプロセス:
EPM System URL (http://OSSO_OHS_Server_NAME:OSSO_OHS_Server_PORT/interop/index.jsp
など)を使用して、OSSOで保護されたアプリケーションとして定義されるEPM Systemコンポーネントにアクセスします。
URLがOSSOで保護されているため、Oracle HTTP Serverにデプロイされたmod_osso
は要求をインターセプトします。mod_osso
を使用して、Oracle HTTP Serverは有効なcookieを確認します。有効なCookieが要求で使用不可能な場合、Oracle HTTP ServerはOSSOサーバーにユーザーをリダイレクトし、ユーザーはそこで資格証明を要求されてOIDに対して認証されます。
OSSOサーバーはobSSOCookieを作成し、ブラウザにobSSOCookieを設定するOracle HTTP Server上のmod_osso
モジュールに制御を返します。また、mod_wl_ohs
(Oracle WebLogic Server)を介して、EPM Systemリソースに要求をリダイレクトします。EPM Systemリソースに要求を転送する前に、Oracle HTTP Serverは、EPM SystemセキュリティでSSOを使用可能にするのに使用するProxy-Remote-User
ヘッダーを設定します。
EPM Systemコンポーネントは、Proxy-Remote-User
から取得されたアイデンティティを持つユーザーがOIDに存在することを確認します。このプロセスを機能させるには、OSSOサーバーを使用して構成されるOIDをOracle Hyperion Shared Servicesの外部ユーザー・ディレクトリとして構成する必要があります。
前提条件
完全な機能のOracle Application Serverインフラストラクチャ。
Oracle Application Serverインフラストラクチャを確立するには、Oracle Identity Management Infrastructure 10.1.4をインストールおよび構成します。OSSOが使用可能であることを確認します。Oracle Identity Management Infrastructure 10.1.4のインストールには、OSSOをサポートするための次のコンポーネントが含まれています。
mod_osso
が含まれます。
注:
このOracle HTTP Serverインスタンスは、OSSOインフラストラクチャの一部です。EPM SystemコンポーネントのOSSOの構成に直接は使用されません。インストール・プロセス中に、mod_osso
がパートナ・アプリケーションとしてOSSOサーバーに登録されていることを確認します。
EPM SystemコンポーネントにWebサーバーを構成する場合、EPM Systemコンフィグレータは、Oracle HTTP Serverでmod_wl_ohs.conf
を構成して、WebLogic Serverに要求をプロキシします。