次に示すように、列式とドライバ式の組合せを使用して複数列からデータをロードできます。
列式を使用して、インポートする列を指定します。連続する列のセットも連続しない列のセットもインポートできます。
連続する列は、開始と終了の列を使用して指定します。たとえば、5,10
は、列5
から10
までのことです。
連続しない列は、column1 | column2 | column3
を使用して指定します。たとえば、5|7|10
は、インポート列5
、7
および10
のことです。
ドライバ式を使用して、各列のディメンションおよびターゲット値を指定します。ドライバ・ディメンションは、データのロード先のメンバーです。ロードごとに1つのドライバ・ディメンションを持つことができますが、ドライバ・ディメンションに対して複数メンバーを定義できます。ドライバ・ディメンションは複数列型にのみ適用できます。
データ・ルールにおけるメンバーの割当ては、複数期間の割当てと同様です。ヘッダー・レコード、インポート・フォーマット(メンバー式)またはデータ・ルールでドライバ・メンバーを割り当てることができます。インポート・フォーマットにヘッダー・レコードまたはメンバー式を指定しない場合、データ・ロード・ルールでメンバーを選択できます。
詳細は、データ・ドライバに対するインポート式の追加およびドライバ・ディメンション・メンバーの割当てを参照してください。
複数列型の場合、1ヘッダー、複数行ヘッダーまたはヘッダー指定なしをインポート・フォーマットに使用できます。これらは異なるフォーマットです。
注:
インポート・フォーマットでは、データ・フィールドにドライバ・ディメンションに対する列定義が定義されている必要があります。ドライバが「勘定科目」の場合、インポート・フォーマットにはソース列とフィールド、または勘定科目ディメンションの開始および終了期間が含まれている必要があります。これはファイル内の有効なフィールド、またはファイル内の有効な開始と終了の位置である必要があります。プロセスによって参照はされませんが、プロセスの実行について有効である必要があります。
1つのヘッダー・レコードを持つファイルの場合、フォーマットDriver=<Dimension Name>; Header=<Row Number>; Column=<Column Numbers>
を使用します。
たとえば、インポート・フォーマット定義Driver=Account;HeaderRow=1;Column=2,4
を次のサンプル・データ・ファイルに適用します。
Entity,ACCT1,ACCT2,ACCT3 Entity01,100,200,300
これによって、行1はヘッダーでデータは行2から始まることがシステムに示されます。列2で、エンティティが最初の値で、次の3つの列はACCT1、ACCT2およびACCT3の値です。
複数行ヘッダーを持つファイル(ドライバ・メンバーはデータ列と並ばない)の場合、変更されたヘッダー式を使用できます。たとえば、次のデータ・ファイルのようにデータをEssbaseからエクスポートする場合、データ列ヘッダーは新規行で、データは並びません。
"Period","Consolidation","Data Source","Currency","Intercompany","Entity","Movement","Multi-GAAP","Product","Scenario","Years","View","Account" "FCCS_Sales","FCCS_Cost of Sales" "Jan","FCCS_Entity Input","FCCS_Data Input","Entity Currency","FCCS_No Intercompany","01","FCCS_No Movement","FCCS_Local GAAP","P_110","Actual","FY15","FCCS_Periodic",3108763.22,2405325.62 "Jan","FCCS_Entity Input","FCCS_Data Input","Parent Currency","FCCS_No Intercompany","01","FCCS_No Movement","FCCS_Local GAAP","P_110","Actual","FY15","FCCS_Periodic",3108763.22,2405325.62
複数行ヘッダーの場合、ドライバ情報を含むヘッダー行をシステムに示します。ヘッダー行がHeader=2,1と指定された場合、ヘッダーが行2から始まり、ドライバ・メンバーが列1から始まるということです。
別の例として、たとえば、2つ目のヘッダーがA、B、C、Dで、これらの値の列が10から13までとします。列式を10|12,13に設定した場合、Bメンバーとその値(列11)はスキップされます。
データ・ファイルにヘッダー・レコードのない複数列をロードするには、インポート・フォーマット定義Driver = <Dimension Name>; Member = <List of Members>; Column=<Column Numbers>
を使用します。ソース・レコード内のソース列をスキップする場合、この方法を使用します。
たとえば、インポート・フォーマット定義Driver=Account;member=ACCT1, ACCT2, ACCT3;Column=2,4;
を次のデータ・ファイルに適用します。
Entity01,100,200,300
エンティティを最初の値として含め、次の3つの列にACCOUNTのドライバ・ディメンション・メンバー値であるACCT1、ACCT2およびACCT3を使用するようシステムに示します。
データ・ソース・アプリケーション・タイプの場合、ドライバのディメンションを割り当てますが、システムからは行1がヘッダーとして割り当てられます。「インポート・フォーマット・マッピング式の追加」画面から列を選択して、複数の列をロードできます。