シナリオ1 –– 管理者
管理者は、Account Reconciliation Managerの実装時にプロファイルを構成し、プロファイル・インポート機能を使用してプロファイルをAccount Reconciliation Managerにロードします。
「プロファイル・リスト」ビューで、管理者は、プロファイルをエクスポートします。このとき、「今後のインポート用のフォーマットされていないデータ」オプションを選択して、プロファイル・データを収集するための CSV ファイルのテンプレートを作成します。
管理者は、勘定科目セグメント、名前、説明などの情報と、他のプロファイル・プロパティをプロファイル・インポート・ファイルにコピーして貼り付けます。管理者は、まだすべての情報を取得しているわけではないので、列の一部は空白です。管理者は、最終的にこれらの属性を更新します。
「プロファイル・リスト」ビューで、管理者は、「置換」オプションを選択してプロファイルをインポートします。
管理者は、「アクション」パネルを使用したプロファイル・データの手動編集と一括更新を組み合せて、Account Reconciliation Managerでプロファイルを更新します。
管理者のプロファイル構成プロセスが終了に近づくと、リスク評価値の再割当てが必要なポリシー変更が実施されます。管理者は、この再割当てを実行するのに最も簡単な方法として、スプレッドシートに新しい値を構成し、それらをインポートすることに決定します。管理者は、「今後のインポート用のフォーマットされていないデータ」オプションを使用して「プロファイル・リスト」ビューからプロファイルのリストをエクスポートします。次に、勘定科目セグメントおよびリスク評価の列以外の列を削除します。
管理者は、「プロファイル・リスト」ビューの「プロファイルのインポート」機能を使用して変更内容をインポートします。このとき、管理者は、リスク評価属性のみを更新するため、「更新」オプションを選択します。
シナリオ2 –– 管理者
管理者は、策定者として作業している従業員が部署を移動し、照合を実行しなくなるという通知を受け取ります。このユーザーに割り当てられたプロファイルと照合を再割当てする必要があります。
管理者は、将来の照合が適切に割り当てられるように、プロファイルを再割当てする必要があります。「プロファイル・リスト」ビューで、管理者は、策定者名にフィルタを適用することで、ユーザーに割り当てられたプロファイルを識別します。次に、「プロファイル・リスト」ビューの「アクション」パネルを使用し、「ユーザーの追加」セクションの「策定者」オプションを選択して「値」フィールドに新規ユーザー名を入力し、策定者の割当てを変更します。管理者は、「追加」ボタンを押してから、すべてのレコードを更新し、更新が成功したという確認を受信します。
管理者はユーザーの照合を確認します。「照合リスト」ビューで、管理者が策定者名で再度フィルタ処理を行うと、「オープン」の照合が2つと「保留中」の照合が3つ検出されます。
管理者は、「アクション」パネルを使用して、「保留中」と「オープン」の照合を再割当てします。
シナリオ3 –– 管理者
管理者は、期間へのプロファイルのコピー、データ・ロードの実行、マップされていない勘定科目の確認、および期間のオープンを行って、期間における照合を開始します。
「期間の管理」ダイアログ・ボックスで、管理者は、照合を作成する必要がある期間を選択して「プロファイルのコピー」をクリックします。
すべてのプロファイルのコピーに成功したことを確認したら、管理者は、「データ・ロード」アイコン、「新規」アイコンの順にクリックして新規データ・ロードを起動します。
「新規データ・ロード」ダイアログ・ボックスで、管理者は、データ・ロードの名前を指定し、データのロード先となる場所を選択します。次に、「OK」をクリックしてデータ・ロードを起動し、ダイアログ・ボックスを閉じます。
管理者は、「データ・ロード」ダイアログ・ボックスでデータ・ロードをモニターし、マップされていない勘定科目に関する警告が存在することに気付きます。Account Reconciliation Managerでプロファイルにマップされなかった勘定科目がソース・システムに存在します。管理者は、マップされていない勘定科目を参照し、Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionでマッピングを修正して、Account Reconciliation Managerに戻ってデータ・インポートを再実行します。管理者は、データ・ロードが正常に完了したことを確認します。
これで、管理者は期間をオープンする準備ができました。「期間の管理」ダイアログ・ボックスで、管理者は、期間を選択し、ドロップダウン・リストから「ステータスの設定」を選択して、「オープン」オプションを選択します。これで、すべての照合に対して照合ステータスが「オープン」に変更されます。
策定者は、各自の作業を開始できます。
シナリオ4 –– パワー・ユーザー
パワー・ユーザーは、会社コードの範囲が50から55までのすべてのプロファイルを含む自分のセキュリティ・プロファイル内のプロファイルに対してメンテナンスを実行します。
パワー・ユーザーは、一連のプロファイルについてレビュー担当者の割当ての変更が必要であるという電子メール通知を受信します。これらのプロファイルは、パワー・ユーザーのセキュリティ・プロファイル内に存在します。
「プロファイル・リスト」ビューで、パワー・ユーザーは、フィルタを作成して関連する勘定科目を取得し、「アクション」パネルを使用して変更をレビュー担当者の割当てに適用します。
その後、パワー・ユーザーは、総勘定元帳の勘定科目1729(新しい勘定科目)について、パワー・ユーザーのセキュリティ・プロファイル内のすべての会社コードに対して新規プロファイルを作成する必要があるという内容の電子メールを管理者から受信します。パワー・ユーザーは、これらのプロファイルを作成するのに最も簡単な方法として、プロファイルを CSV ファイルからインポートすることに決定します。「プロファイル・リスト」ビューで、テンプレート・ファイルを作成するために、「今後のインポート用のフォーマットされていないデータ」オプション付きでプロファイルのエクスポート機能を使用して、サンプル・プロファイルをエクスポートします。次に、会社コードの50から56までのそれぞれについて、このインポート・ファイルに7つのプロファイルを作成します。
パワー・ユーザーは、各プロファイルをインポートします。インポート中に、Account Reconciliation Managerからパワー・ユーザーに、プロファイルの56から1729まではセキュリティ・プロファイルの範囲外であり、作成できないことが通知されます。パワー・ユーザーは、自分のプロファイルには会社コードの50から55までが含まれるため、間違ったことに気付きます。これら6つのプロファイルが正常に追加されることを確認します。