次の表で、BSLのキーワードの使用方法について説明します。
表11-23 BSLのキーワード
| キーワード | 説明 |
|---|---|
Empty |
Emptyキーワードは、初期化されていない変数値を示すために使用されます。これはNullと同じではありません。 |
False |
Falseキーワードの値は0です。 |
Nothing |
BSLのNothingキーワードは、オブジェクト変数と実際のオブジェクトの関連付けを解除するために使用されます。Set文を使用して、Nothingをオブジェクト変数に割り当てます。例:
Set MyObject = Nothing複数のオブジェクト変数が、同じ実際のオブジェクトを参照できます。 Nothingがオブジェクト変数に割り当てられると、その変数は実際のオブジェクトを参照しなくなります。複数のオブジェクト変数が同じオブジェクトを参照する場合、変数が参照するオブジェクトに関連付けられたメモリーおよびシステム・リソースは、Setを使用して明示的に、またはNothingに設定された最後のオブジェクト変数がスコープ外になった後で暗黙的に、すべてのオブジェクト変数がNothingに設定された後にのみ解放されます。 |
Null |
Nullキーワードは、変数に有効なデータが含まれていないことを示すために使用されます。これはEmptyと同じではありません。 |
| TRUE | Trueキーワードの値は-1です。 |
次の例は、キーワードの使用方法を示しています:
例1:
Dim MyVar, MyCheck MyCheck = IsEmpty(MyVar) 'Output -> True MyVar = Empty . MyCheck = IsEmpty(MyVar) 'Output -> True
例2:
Dim MyVar,Result MyVar = False Result = MyVar + 3 'Here MyVar is 0
例3:
Dim MyObject
Set MyObject = CreateObject("Scripting.Dictionary")
Set MyObject = Nothing
'Output -> Nothing
例4:
MyVar = Null MyCheck = IsNull(MyVar) 'Output -> True
例5:
Dim MyVar,Result MyVar = True Result = MyVar + 3 'Here MyVar is -1