ディメンションとディメンションのセキュリティ・プロパティを構成するには、「ディメンション」画面を使用します。カスタム・ディメンションを追加または削除したり、カスタム・ディメンションの名前および別名を指定できます。
ディメンション表で、アプリケーションの最初の2つのカスタム・ディメンションが自動的に表示されます。これらのカスタム・ディメンションは、通貨レートおよび連結メソッド情報に使用され、これらのディメンションのサイズを「大」にする必要があります。1つ目のディメンションは通貨(元)および連結メソッド情報に、2つ目のディメンションは通貨(先)の情報に使用されます。これら2つのエントリのカスタム・ディメンションに対して、ディメンション名(短い説明)とディメンション別名(長い説明)を指定できます。サイズを変更したり、これらのディメンションを削除することはできません。
次のガイドラインに従って、デフォルトのディメンションの他に、追加のカスタム・ディメンションを作成できます。
アプリケーションに、一意のカスタム・ディメンション名とディメンション別名を入力する必要があります。名前と別名の両方が一意である必要があります。たとえば、PRODというディメンション名を使用している場合、ディメンション別名をPRODにはできません。カスタム・ディメンション名も通貨の名前と同じすることはできません。
ディメンション名は最大10文字です。
ディメンション別名は最大20文字です。
ディメンション名と別名に、スペースや空白を使用することはできません。
カスタム・ディメンションに、次のいずれかのサイズを選択する必要があります: 「小」、「中」、「大」。
カスタム・ディメンションの最大数は、データベース・タイプと各カスタム・ディメンションのサイズによって異なります。
「大」のカスタム・ディメンションは、2十億のメンバーをサポートし、保管用にデータベース列に4バイトのスペースが必要です。
「中」は、32,000メンバーをサポートし、2バイトが必要です。
「小」は、128メンバーまでをサポートし、1バイトが必要です。
カスタム・ディメンションの最大数の計算方法はデータベース・タイプに関係なく同じですが、データベース・タイプは、使用可能な合計スペースの量を決定します。
物理カスタム列の合計数は、Oracle、Microsoft SQL ServerまたはIBM DB2データベースのカスタム・ディメンション・ストレージで使用可能な合計バイト数を決定します。
Oracleは、21物理カスタム列までをサポートし、使用可能なスペースの合計は、21 x 8 = 168バイトです。
SQL Serverは、5物理カスタム列をサポートし、使用可能なスペースの合計は、5 x 8バイト = 40バイトです。
IBM DB2は、900バイトまでの主キーをサポートし、使用可能なスペースの合計は、800バイトです。
少なくとも2つのカスタム・ディメンションが必要です。3つ以上のカスタム・ディメンションの計算に使用する式は次のとおりです:
Migrating applications: 4xLD + 2xMD + SD <= MAXBYTES - 8
New applications: 4xLD + 2xMD + SD <= MAXBYTES
LD = 「大」のディメンション数、MD = 「中」のディメンション数、SD = 「小」のディメンション数。
MAXBYTES = 40 (Microsoft SQL Serverの場合)、168 (Oracleの場合)、800 (IBM DB2の場合)
実用的には、カスタム・ディメンションに「中」を使用することをお薦めします。
アプリケーションのライフタイムにおいて、128より多いメンバーを持つことが予想される場合、カスタム・ディメンションを「小」サイズとすることはお薦めしません。
アプリケーションのライフタイムにおいて、ディメンションに32,536より多いメンバーを持つ予定である場合のみ、カスタム・ディメンションに「大」サイズを使用することをお薦めします。
次の例は、カスタム・ディメンションのサンプルを示しています。
カスタム・ディメンション名 | カスタム・ディメンション別名 | カスタム・ディメンション・サイズ | 通貨に使用 |
---|---|---|---|
Prod |
Products |
大 |
通貨(元) |
Mkt |
Markets |
大 |
通貨(先) |
Flows |
BSFlows |
小 |
N/A |
Cust |
Customers |
大 |
N/A |
カスタム・ディメンションを作成するには:
注:
アプリケーションの作成後にディメンション数を変更することはできません。追加のカスタム・ディメンションが必要な場合は、追加のカスタム・ディメンションを含む新しいアプリケーションを作成する必要があります。