計算が必要な動的勘定科目の式を指定します。この関数は、動的ルールで使用できます。
この関数は、同じサブキューブ内のデータのみを参照できます。別のサブキューブのデータを参照する必要がある場合は、勘定科目を作成して、他のキューブの情報を保管することが必要です。たとえば、前年度の式内のデータを参照するには、勘定科目を使用して、前年度のデータ情報を保管し、同じキューブ内の動的計算で参照できるようにする必要があります。
注:
Dynamic関数にはHS.View.PeriodNumber
関数を埋め込むことができます。例:
HS.Dynamic "A#AvgUnits = A#AccumUnits.I#ICP None.C1#None.C2#None / HS.View.PeriodNumber"
構文
HS.Dynamic "DestPOV = Expression"
表11-19 Dynamic関数の構文
パラメータ | 説明 |
---|---|
DestPOV |
「動的」タイプが設定された有効な勘定科目メンバー。計算を行うビューも指定できます。 ビューを指定しないと、式は、期別とYTDに対して実行されます。ビューごとに別の式を持つには、式内に期別またはYTDを指定する必要があります。 |
Expression |
計算式 |
注:
Dynamic関数では、IF...THEN文はサポートされません。
戻り値
なし。
例
Sub Dynamic
HS.Dynamic "A#GM% = A#GM/(A#Sales * 100)/HS.View.PeriodNumber"
End Sub
GM%勘定科目の予想結果は次のとおりです。
Custom1 | 売上高 | GM | GM% (動的計算) | 計算式 |
---|---|---|---|---|
製品 |
600 |
140 |
23.33% |
140 / 160 * 100 |
P1 |
100 |
10 |
10% |
10 / 100 * 100 |
P2 |
200 |
40 |
20% |
40 / 200 * 100 |
P3 |
300 |
90 |
30% |
90 / 300 * 100 |