メタデータのロード

メタデータ・ファイルをロードすると、Oracle Hyperion Financial Managementにより、メタデータがロード・ファイルの新しいメタデータに置換されます。置換は、勘定科目の追加などメタデータに簡単な変更を行うときに便利です。たとえば、アプリケーションにNorth Americaエンティティが含まれており、エンティティをメタデータ・ファイルからロードする場合、ファイルのNorth Americaエンティティの属性により、アプリケーションのNorth Americaエンティティが置換されます。

注:

メタデータ・ファイルでアンパサンド文字(&)を使用しないでください。そのようにした場合、エラーが発生します。

メタデータ・ファイルをロードする場合、ファイル・ロードを続行する前に、連結、データ入力またはその他のロード・プロセスなどその他のタスクが終了するまで待機する必要があります。メタデータのロードは、長時間にわたる連結中などではなく、サーバー・クラスタ全体で小規模のアクティビティ実行中に行うことをお薦めします。「タスクの実行」ページでは、どの連結ロードまたはデータ・ロードが処理中かなどをチェックできます。

大きなメタデータ・ファイルをロードすると、プロキシのタイムアウト・エラーが発生することがあります。このエラーが発生した場合は、Webプロキシのタイムアウト設定を大きくしてください。

アプリケーションにメタデータ・ファイルがロードされた後、そのアプリケーションを使用しているユーザーに対し、システムが変更されたのでアプリケーションからログオフして再びログオンする必要があることが通知されます。

注意:

メタデータをロードする前に、孤児メンバーを削除する必要があります。孤児メンバーが削除されていないと、メタデータは更新されません。

マージまたは置換ロード・オプションを選択する必要があります。新しいメタデータをロードする前にメタデータをすべてクリアすることができ、データの整合性も確認できます。

表4-14 メタデータのロード・オプション

ロード・オプション 説明

マージ

ディメンション・メンバーがロード・ファイルとアプリケーションのデータベースに存在する場合、データベースのメンバーはロード・ファイルのメンバーに置換されます。ロード・ファイルに参照されない他のディメンション・メンバーがデータベースにある場合、データベースのメンバーは変更されません。

たとえば、データベースにCT、MAおよびCAのエンティティがあるとします。ロード方法としてマージを選択して、CAの新しい情報のみを含むメタデータ・ファイルをロードします。データベースでは、CAは新しい情報で更新され、MAとCTはそのままデータベースに残され、変化しません。

置換

アプリケーション・データベース内のすべてのディメンション・メンバーが削除され、ロード・ファイルのメンバーがデータベースに入れられます。

たとえば、データベースにCT、MAおよびCAのエンティティがあるとします。ロード方法として置換を選択して、CAの新しい情報のみを含むメタデータ・ファイルをロードします。データベースでは、CTとMAは削除され、エンティティは、ロード・ファイルの新しい情報で更新されたCAのみになります。

ロードする前にメタデータをすべてクリア

アプリケーション・データベース内のすべてのディメンション・メンバーと、対応するデータ、仕訳および内部取引が削除されます。

このオプションを選択すると、マージおよび置換のロード方法より優先されます。

整合性チェック

メタデータとデータをチェックして、整合性を確認します。メタデータの参照整合性を参照してください。

注:

Webのポップアップ・ブロッカの例外にFinancial Managementを追加することをお薦めします。データのロードなどのいくつかのタスクを実行すると、ステータス・ウィンドウにタスクのステータスが表示されます。コンピュータでポップアップ・ブロッカを使用可能にしている場合、このステータス・ウィンドウは表示されません。

メタデータをロードするには:

  1. アプリケーションを開きます。
  2. 「連結」「ロード」「アプリケーション要素」の順に選択します。
  3. 「メタデータ」セクションにロードするファイル名を入力するか、「参照」をクリックしてファイルを検索します。

    注:

    メタデータ・ファイルには、デフォルトでXMLまたはAPP拡張子が使用されます。ロード・プロセスでは、TXTファイル拡張子も受け入れますが、XMLまたはAPPファイル拡張子の使用をお薦めします。

  4. オプション: 「メタデータとデータのクリア」を選択します。

    注:

    このオプションを選択する場合は、「メタデータ・オプション」セクションの要素は選択できません。

  5. オプション: 「整合性の確認」を選択して、データ・ファイルを現在のアプリケーション内のメタデータと照合します。

    アプリケーションがロード・ファイルのメタデータの悪影響を受けないようにするために、このオプションを選択することを強くお薦めします。

    注:

    整合性エラーが発生した場合は、ログ・ファイルにエラーが記録され、メタデータ・ファイルはアプリケーションにロードされません。

    この手順を続行する前に、エラーを修正する必要があります。メタデータ・ログ・ファイルの参照整合性エラーを参照してください。

  6. 「ロード・オプション」セクションで、ロード方法を選択します:
    • マージ

    • 置換

  7. 「区切り文字」から、ファイル内のメタデータを区切るために使用する文字を選択します。

    区切り文字は、APPファイル拡張子を持つASCIIファイルにのみ必要になります。区切り文字は、XMLファイルでは必要ありません。次の文字が有効です:

    , ~ @ $ % ^ | : ; ? \

    注:

    ファイル内の別の場所やファイル名で使われていない文字を使用します。たとえば、エンティティの説明にカンマを使用する場合、カンマを区切り文字として使用できません。

  8. 「フィルタ」セクションで、ロードするメタデータのタイプを選択します。

    ヒント:

    フィルタの選択をリセットするには、「リセット」をクリックします。

  9. オプション: ファイル・フォーマットが正しいかどうかを確認するには、「スキャン」をクリックします。
  10. 「ロード」をクリックします。
  11. オプション: ログ・ファイルをダウンロードするには、「ダウンロード・ログ」をクリックします。「開く」をクリックしてログ・ファイルを表示するか、「保存」をクリックしてファイルをローカルに保存する場所を選択します。