メタデータのマージ・ユーティリティの使用

既存のリリースから新規リリースにアップグレードする場合、メタデータのマージ・ユーティリティを使用して、既存のメタデータ・ファイルを最新バージョンのファイルとマージできます。これにより、既存のメタデータ・ファイルで行われた変更を保持できます。このユーティリティは、Financial Management\Utilitiesフォルダにあります。

注:

メタデータのマージ・ユーティリティは、XMLフォーマットのメタデータでのみ機能します。APPフォーマットでは機能しません。

使用方法

MetadataMerge.bat -b<Base File>[i<Ignore descriptions>]-l <Latest file>-m <Modified file>[-o <Output File>]

ここで:

-b,-base <Base File> = ベース・バージョンのメタデータ・ファイルのフル・パス(拡張子を持つファイル名を含む)

-l,-latest <Latest File> = リリース・バージョンのメタデータ・ファイルのフル・パス(拡張子を持つファイル名を含む)

-m,-modified <Modified File> = 変更されたメタデータ・ファイルのフル・パス(拡張子を持つファイル名を含む)

-o,-output <Output File> = 出力メタデータ・ファイルのパス。ここに、更新されたメタデータおよびメタデータの差分レポートが保存されます

-i,-ignoredesc <Ignore Descriptions> = メンバーの説明の変更を無視します

-b c:\temp\MetadataMerge\Comma_V1_B.xml

-l c:\temp\MetadataMerge\Comma_V2_R.xml

-m c:\temp\MetadataMerge\Comma_Customer_M.xml (Comma_V1_B.xmlファイルに基づいてユーザーが変更したメタデータ)

-i true

コマンド: MetadataMerge.bat -b c:\temp\MetadataMerge\Comma_Metadata_B.xml -l c:\temp\MetadataMerge\Comma_Metadata_R.xml -m c:\temp\MetadataMerge\Comma_Metadata_M.xml -i true

メタデータのマージ・ユーティリティを使用するには:

  1. ファイル・エクスプローラまたはコマンドラインからMetadataMerge.batを実行します。
  2. マージ処理中にメタデータの競合が存在する場合は、警告メッセージが表示されます。次のいずれかのオプションを選択します。
    • Y - はい。最新のリリース・ファイルの変更を適用し、その変更を既存のファイルにマージします。

    • N - いいえ。最新のリリース・ファイルの変更を適用しません。

    • MA - すべてマージ。すべての変更が最新のリリース・ファイルから適用されます。他の競合については要求されません。

    • MN - マージしない。変更は適用されません。他の競合については要求されません。

  3. Imagesフォルダにある2つのイメージを、メタデータの差分レポートの.htmlファイルが生成されるパスにコピーします。これらのイメージは、メタデータの差分レポートのツリー用の「展開」および「縮小」アイコンです。