エンティティのロックとロック解除

シナリオ、年および期間のエンティティにロックを適用して、エンティティの内部取引の以後の変更を防止できます。その期間に対して「転記前に照合」オプションが選択されている場合、エンティティをロックする前に、一致した取引および理由コードのある不一致の取引すべてを転記する必要があります。

注:

取引ロック・ステータスはデータ・ロック・ステータスとは異なります。データ・ロック・ステータスの詳細は、Oracle Hyperion Financial Managementユーザーズ・ガイドを参照してください。

「内部取引管理者」のセキュリティ役割が割り当てられている場合、プロセス・ステータス、ロック・ステータス、エンティティの詳細、内部取引の要約を表示し、電子メール・アラートを実行できます。

エンティティがロックされると、新規の内部取引を入力できません。また、既存の取引を削除または変更することもできません。ロックされたエンティティに取引を転記すること、転記を戻すこと、またはロックされたエンティティを含む取引の照合ステータスを更新することはできません。したがって、パートナ・エンティティがロックされていない場合でも、エンティティの照合ステータスは更新できないため、パートナは取引を照合できません。

たとえば、エンティティAがロックされているとします。エンティティAの以後の取引を入力できません。エンティティには転記や照合を実行できません。エンティティBがロックされていない場合は、パートナのエンティティAとのエンティティBの内部取引を持つことができます。ただし、エンティティBをエンティティAと照合しようとすると、エンティティAの照合ステータスを更新できないため、プロセスは失敗します。

提出フェーズを使用している場合は、すべてのフェーズが「発行済」ステータスを持つまでエンティティをロックできません。

エンティティをロックするには:

  1. 「連結」「内部取引」「モニター」の順に選択します。
  2. 「シナリオ」で、エンティティのシナリオを選択します。
  3. 「年」から、エンティティの年を選択します。
  4. 「期間」から、エンティティの期間を選択します。
  5. ロックするエンティティを選択します。
  6. 「ロック」をクリックするか、またはコンテキスト・メニューから「ロック」を選択するか、または「アクション」「ロック」の順に選択します。

    ヒント:

    エンティティのロックを解除するには、ロックを解除するエンティティを選択し、「ロック解除」をクリックするか、またはコンテキスト・メニューから「ロック解除」を選択するか、または「アクション」「ロック解除」の順に選択します。

    複数の期間のロックを解除するには、[Ctrl]キーを使用して期間をハイライトし、「ロック解除」を選択します。[Shift]キーを使用して複数の期間をハイライトしてロックを解除することはできません。