内部取引のモニター機能を使用して、内部取引照合プロセスをモニターします。多数の内部取引が期間内に入力されると、すべての取引が正常に入力されて一致することを確認するための照合プロセスに時間がかかります。同時にすべての取引が入力されるとは限らないため、管理者は照合プロセスをモニターする必要があります。内部取引のモニター機能を使用すると、内部取引プロセスを開始した内部取引パートナを簡単に見つけることができます。
内部取引をモニターするには、「内部取引管理者」のセキュリティ役割が割り当てられている必要があり、この役割は、プロセス・ステータス、ロック・ステータス、エンティティの詳細、内部取引の要約を表示し、電子メール・アラートを実行できます。
内部取引のモニター・ページには、プロセス・ステータスとロック・ステータスが付いた内部取引エンティティのリストが表示されます。エンティティ、プロセス・ステータスまたはロック・ステータスで表示をフィルタできます。エンティティは、内部取引のモニター詳細情報にリンクされます。エンティティをクリックすると、「一致」、「不一致」、「未照合」などのステータス別に転記済と未転記の取引数が表示されます。
表14-2 内部取引のエンティティ・ステータス
ステータス | 説明 |
---|---|
未開始 | エンティティには、視点のシナリオ、年および期間に内部取引がありません。 |
開始済 | エンティティには、視点のシナリオ、年および期間に少なくとも1つの内部取引があります。 |
ロック不可 | その期間に「転記前に照合」を選択したが、一致した取引も理由コードのある不一致の取引も転記しなかった場合、エンティティのステータスは「ロック不可」になります。 |
リスト内のエンティティをクリックして、照合ステータスで分類されたエンティティの転記済および転記を戻し済の合計取引数を表示できます。
たとえば、エンティティAの横にあるプラス(+)記号をクリックして展開すると、ページには、エンティティAの転記済の取引と転記の戻し済の取引の数がステータス別に表示されます。「未照合」列で転記を戻し済の取引の値をクリックすると、フィルタが適用された内部取引の管理ページにリンクされ、ステータスが「未照合」のエンティティAの転記を戻した取引が表示されます。同時に複数のエンティティを展開して、その詳細を表示できます。
内部取引のモニター・ページで任意のエンティティに電子メール・アラートを送信できます。Oracle Hyperion Financial Managementユーザーズ・ガイドを参照してください。
内部取引をモニターするには: