Oracle Hyperion Financial Managementアプリケーション・サーバーをチューニングする場合は、代表的なユーザーの同時実行性で主要ユーザー・アクティビティを測定するベースライン・テストから始める必要があります。レポート作成およびOracle Smart View for Officeのユーザー・アクティビティを連結アクティビティを区別するために、よくFinancial Managementクラスタを複数使用しますが、その場合、様々なチューニングによる変更が、測定されるユーザー・タスクに基づいてサーバーごとに異なる影響を及ぼすことも考えられます。たとえば、主にレポート作成に使用されるFinancial Managementアプリケーション・サーバーでは、NumConsolidationThreadsを増やしても何の利点も見られませんが、連結を数多く実行しているサーバーでは連結時間に改善が見られます。同様に、主にレポート作成に使用されるアプリケーション・サーバーでは、すべてのレコードをメモリーに保持するのに十分高い値にMaxNumDataRecordsInRAMが設定されている場合、レポート作成を繰り返すとレスポンス時間が短くなる可能性がありますが、連結を数多く実行するサーバーでは、連結時間の改善は見込めません。アプリケーション・サーバーに付与する役割を決定するときに考慮する別のポイントは、CPU速度、CPUコア数、RAM容量およびRAM速度です。集約型ルールが設定されたFinancial Managementアプリケーションを1つ実行し、主に連結の実行を専門とするアプリケーション・サーバーは通常、クロック速度が遅いCPU/コアの数を増やすのではなく、CPUクロック速度を速くして少なくとも8個のコアを使用すると、最高のパフォーマンスを示します。