MemberOverrideは、1つ以上のディメンションで構成されます。フォーマットは、次のとおりです。
DimensionName = MemberName, DimensionName = MemberName
ここで:
DimensionNameは、オーバーライドするディメンションの名前です。
MemberNameは、ディメンションのオーバーライドするメンバーの名前です。
次に、メンバーのオーバーライドを指定する場合のガイドラインを説明します。
複数のメンバーのオーバーライドを指定する場合は、次の例のように、各メンバーとディメンションを二重引用符(" ")で囲み、ディメンションとメンバーの対をカンマ(,)またはセミコロン(;)で区切ります。
"Entity"="Acme","Period"="Q1"
1つのメンバーのオーバーライドを指定する場合、区切り文字は必要ありません。
ディメンション名とメンバー名に; , = ( ) < >などの文字が使用されている場合は、名前全体を二重引用符(" ")で囲みます。
1つのメンバーのオーバーライドで、パラメータを二重引用符(" ")で囲むこともできます。たとえば、メンバーをオーバーライドする次の文で使用するとCellText
が適切に評価されます。
"Scenario=Budget"
表11-7 MemberOverrideを使用したCellTextの例
例 | 説明 |
---|---|
<<CellText(cur, cur, A, cur)>> |
ディメンションのオーバーライドのない元の構文 |
<<CellText(cur, cur, A, cur, Scenario=Budget)>> |
1つのディメンションをオーバーライドする新しい構文 |
<<CellText("Grid Name", 1, A, current, Value = "Entity Currency")>> |
メンバー名を二重引用符で囲んで、1つのディメンションのオーバーライド |
<<CellText("Grid Name", 1, A, cur, Value = Entity Currency)>> |
スペースを含むメンバー名に二重引用符を使用しない |
<<CellText("Grid Name", 1, A, cur, "Value=$USD" = Entity Currency)>> |
等号を含むディメンション名を二重引用符で囲む |
<<CellText(Grid1, 1, cur, cur, Value = Entity Currency, Scenario=Actual)>> |
カンマ区切りによる、2つのディメンションのオーバーライド |
<<CellText(Grid1, 1, cur, cur, Value = Entity Currency; Scenario=Actual)>> |
セミコロン区切りによる、2つのディメンションのオーバーライド |
<<CellText("Current", 34, BB, cur, "Value"= Entity Currency, Scenario=Actual; Period = Qtr3)>> |
カンマおよびセミコロン区切りによる、3つのディメンションのオーバーライド |
<<CellText(cur, 1(3), A(B), cur, 300 = ABC , "Americas, Value=(in $USD);" = "Entity Currency (USD)" , Scenario=Actual)>> |
4つのディメンションのオーバーライド |