この項のヒントは、Oracle Hyperion Financial Close ManagementとOracle Hyperion Tax Governanceの両方に適用されます。
Oracle Database 19Cへのデータのロード
問題: Financial Close ManagementまたはOracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise EditionのOracle Database 19cにデータをロードするとき、次のようなエラーが表示されます:原因: java.sql.SQLException: ORA-01502: 索引'EPMFCM.ARM_BALANCES_PK'またはそのパーティションが使用不可の状態です
または
行1でのエラー:ORA-01450: キーが最大長(6398)を超えました
解決策: max_string_size
がstandard
に設定されていることを確認します。
リリース11.2へのアップグレード
問題: リリース11.1.2.4スキーマをリリース11.2スキーマにインポートしているときに次のエラーが表示されます:
ORA-39083: オブジェクト型INDEX_STATISTICSの作成が次のエラーで失敗しました:: ORA-01403: データが見つかりません。 ORA-01403: データが見つかりません。 エラー文は次のとおりです: DECLARE IND_NAME VARCHAR2(60); IND_OWNER VARCHAR2(60); BEGIN DELETE FROM "SYS"."IMPDP_STATS"; SELECT index_name, index_owner INTO IND_NAME, IND_OWNER FROM (SELECT UNIQUE sgc1.index_name, sgc1.index_owner, COUNT(*) mycount FROM sys.ku$_find_sgc_view sgc1, TABLE (sgc1.col_list) myc
解決策: このエラーは無視してかまいません。
リリース11.2へのアップグレード後におけるサーバー起動の問題
問題: リリース11.2へのアップグレード後、サーバーの起動に問題が発生している場合、ドメイン名の差異の問題が生じている可能性があります。
解決策: WL_LLR_FINANCIALCLOSE0
という表のREDCORDSTR
列を、<Old_Domain>//FinancialClose0
からEPMSystem//FinancialClose0
(デフォルト名)に変更します。WL_LLR_TAXMANAGEMENT0
にも同じ変更が必要です。両方の環境の「ソース」および「ターゲット」がドメイン名も含めて同一である必要があります。環境が同じである場合、この問題は発生しません。
一般的なFinancial Close ManagementおよびTax Governanceのトラブルシューティングのヒント
Financial Close ManagementまたはTax Governanceのインストールと構成の問題をトラブルシューティングする場合、次のログを確認します(問題を解決するために役立ちます)。テクニカル・サポートへのお問合せの際も、問題に関する情報が含まれたMIDDLEWARE_HOME/user_projects/domains/EPMSystem/servers/FinancialClose0/logs
のログを使用できます:
Oracle WebLogic Server
AdminServer.log
AdminServer-diagnostic.log
Financial Close Management: FinancialClose.log
Oracle Hyperion Foundation Services: FoundationServices0
.log
EPM Systemログの使用を参照してください。
Financial Close Management検証ツールを実行して、Financial Close Managementのコンポーネントが正しくデプロイおよび構成していることを確認します。手順は、Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイドのFinancial Close Managementのデプロイメントの検証を参照してください。
問題がOracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspaceに関連するかどうかを確認するには、リンク(http://
host:
port/fcc/faces/oracle/apps/epm/fcc/ui/page/FCCDashboard.jspx
)を使用してEPM Workspaceを介さずにFinancial Close Managementに直接ログオンします。Financial Close Managementのデフォルト・ポートは8700です。
詳細は、Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイドのFinancial Close ManagementおよびTax Governanceの手動構成タスクを参照してください。
管理対象サーバーのメモリー不足エラー
問題: Financial Close Management管理対象サーバーで次のエラーが発生します:
java.lang.OutOfMemoryError: PermGen領域解決策: 次のステップを行います:
PermGen設定を300M程度まで小さくします。必要に応じて300Mの設定を増やしますが、通常512Mより下の設定で十分です。
最大ヒープ・サイズを大きくするには、XMX設定を増やします。本番環境では、1024Mの設定をお薦めします。
Financial Close ManagementおよびTax Governanceのインストールおよび構成の問題
この項の問題は、Financial Close ManagementとTax Governanceの両方に適用されます。
Financial Close Managementサーバーのタイムアウト
問題: テンプレートにタスク・セットをインポートしようとすると、インポートがフリーズするか、テンプレート内にタスク・セットが重複して作成されます。FinancialClose.log
ファイルに次のエラー・メッセージが記録されます:
ExecuteThread: '2' for queue: リクエスト"weblogic.servlet.internal.ServletRequestImpl"の処理中に'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'は"623"秒間ビジー状態になっています
FinancialClose.log
ファイルに次のトレース・メッセージも記録されます:
Thread-64 "[STUCK] ExecuteThread: '2' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'" <alive, suspended, priority=1, DAEMON> oracle.jbo.server.ViewObjectImpl.getApplyAllViewCriterias(ViewObjectImpl.java:8043) oracle.jbo.server.ViewRowSetImpl.getWhereClauseParamsFromVcVars(ViewRowSetImpl.java:4588) oracle.jbo.server.ViewRowSetImpl.getParameters(ViewRowSetImpl.java:5906) oracle.jbo.server.ViewRowSetImpl.getRowFilter(ViewRowSetImpl.java:625) oracle.jbo.server.ViewRowSetImpl.execute(ViewRowSetImpl.java:1008) oracle.jbo.server.ViewRowSetImpl.executeQueryForMasters(ViewRowSetImpl.java:1291) oracle.jbo.server.ViewRowSetImpl.executeQueryForMode(ViewRowSetImpl.java:1221) oracle.jbo.server.ViewRowSetImpl.executeQuery(ViewRowSetImpl.java:1213) oracle.jbo.server.ViewObjectImpl.executeQuery(ViewObjectImpl.java:6097) ^-- ロックの保持中: oracle.jbo.JboSyncLock@376adc6[thin lock] ^-- ロックの保持中: oracle.jbo.JboSyncLock@376adc6[thin lock] oracle.apps.epm.fcc.model.applicationModule.scheduling.TaskScheduling$TaskCriticalPath._loadPredecessors(TaskScheduling.java:1462)
解決策: 3つの設定を変更し、Financial Close Managementサーバーのタイムアウト設定を大きくします。
WebLogic管理サーバー・コンソールから、「domain name」、「環境」、「サーバー」の順に選択します。
右側のパネルで、FinancialClose0を選択します。
「構成」タブで次の操作を実行します:
「チューニング」サブタブで、「スタック・スレッド最大時間」の値を大きくします。
「オーバーロード」サブタブで、「スタック・スレッド最大時間」の値を大きくします。
「プロトコル」タブで、「完了メッセージ・タイムアウト」の値を大きくします。
WebLogic Server
問題: FinancialClose.log
ファイルに次のエラー・メッセージがあります:
weblogic.transaction.internal.TimedOutException: トランザクションはxx秒後にタイムアウトしました
解決策: WebLogic Server管理コンソールを使用して、JTAタイムアウトの設定を大きくします:
http://
host name:7001/console
にログオンします。
「ドメイン構造」、「サービス」、「JTA」ページの順に選択します。
JTAタブで、「タイムアウト」の設定をデフォルト値の300よりも大きい値に変更します。
「保存」をクリックします。
「変更のアクティブ化」をクリックします。
Financial Close Managementの起動順序
問題: サービスとサーバーが間違った順序で起動されたため、メディエータが無効です。または、Oracle Hyperion Financial Managementの統合が機能しません。
解決策: サービスの起動タイプを「手動」に変更し、Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイドで指定された順序でサービスおよびサーバーを起動してください。
EPM WorkspaceからのFinancial Close Managementの起動
問題: EPM Workspaceの「ナビゲート」メニューで、Financial Close Managementアプリケーションが${CloseManager}と表示されています。${CloseManager}をクリックすると、次のエラーが記録されます:
モジュールの構成が無効か、見つかりません
必要なアプリケーション・モジュールfcc.calendarが構成されていません。管理者に問い合せてください。
解決策: Financial Close Management Java Webアプリケーションを起動します:
WebLogic Server管理コンソール(http://
WebLogic Admin host:
WebLogic Admin port/console
)にログオンします。
「ドメイン構造」パネルで、「デプロイメント」をクリックします。
FinancialCloseアプリケーションがアクティブかどうかを確認します。
FinancialCloseアプリケーションの状態がアクティブでない場合、「開始」をクリックして「すべてのリクエストを処理」を選択することにより、アプリケーションを起動します。
Financial Close Managementの起動に失敗する場合、MIDDLEWARE_HOME/user_projects/domains/EPMSystem/servers/FinancialClose0/logs/FinancialClose0.log
で原因を確認します。
Financial Close Managementユーザー・プロビジョニング
問題: Financial Close ManagementがOracle Hyperion Shared Servicesに表示されないため、ユーザーにFinancial Close Managementの役割をプロビジョニングできません。
解決策: この問題は、Financial Close ManagementのShared Servicesへの登録が失敗したことを示しています。Financial Close Managementを強制的にShared Servicesに再登録するには:
financialclose_1_config.xml
ファイルで次の文字列を検索します: hubRegistration
。
financialclose_1_config.xml
ファイルはEPM_ORACLE_INSTANCE/config/foundation/11.1.2.0/product/financialclose/11.1.2.0
にあります
MIDDLEWARE_HOME
次の行を置換します:
<property name="hubRegistration">Configured</property>
次の行で:
<property name="hubRegistration">Pending</property>
EPM Systemコンフィグレータを再実行し、Financial Close Managementの最上位ノードのみを選択します。
電子メールからのログオン・アクセス
問題: MSADの構成後、スケジュールを起動し、タスクを実行できますが、電子メール・メッセージ内の「タスク・アクション」リンクからログオンできません。
解決策: MSADセキュリティ・プロバイダに指定されている送信者フィルタがユーザー名に正しい属性を使用していることを確認します(たとえば、(&(sAMAccountName=%u)(objectclass=user))
。
ドメインの構成
問題: Financial Close Management WebアプリケーションをEPM Systemコンフィギュレータから既存のドメインを拡張することによってデプロイしようとすると、次のエラー・メッセージが生成されます:
EPMCFG-10072: 入力された"<domain path>"ドメインの管理ユーザー・パスワードが不正です。ドメイン構成を確認し、正しいユーザーパスワードを入力してください
解決策: domain/servers/AdminServer
の下にsecurity
フォルダを追加し、boot.properties
ファイルをsecurity
フォルダ内に追加します。
boot.properties
ファイルの例:
username=weblogic
(クリア・テキストのWebLogic Server管理ユーザー名)
password=welcome1
(クリア・テキストのWebLogic Server管理パスワード)
Financial Close Managementスケジュールの実行の問題
接続リソースの割当てエラー
問題: Financial Close Managementのログに次のエラー・メッセージが含まれています:
java.sql.SQLException: JNDI URL 'jdbc/data source'を介してデータソースを取得できませんでした。weblogic.jdbc.extensions.PoolDisabledSQLException: weblogic.common.resourcepool.ResourceDisabledException: プールdata sourceは中断しています。リソースをアプリケーションに割り当てられません..
このメッセージは、指定したデータ・ソースに対する接続プールで使用できる最大接続数を超えたことを示します。
解決策: 接続プールの容量を増やします:
WebLogic Server管理コンソール(http://
WebLogic Admin host:
WebLogic Admin port/console
)で、「サービス」、「JDBC」、「データ・ソース」の順に選択します。
データ・ソースを選択し、「接続プール」、「最大容量」の順に選択します。
データ・ソース設定を編集して、容量を増やします。
financialclose_datasource
の推奨設定値は150ですが、インストール要件に応じて他の数値を使用することもできます。