Financial Management

データベース接続の喪失

データベース接続が失われた場合は、実行中だったすべてのタスクを再発行する必要があります。

データベース接続が失われると、Oracle Hyperion Financial Managementでは再接続を5回(デフォルト)再試行します。通常、データベース接続の停止が5秒を超えると、タスクの再起動が必要になる場合があります。

ユーザーの負荷が高い場合

ユーザーの負荷が高いときに問題が発生する場合は、次の変更をお薦めします:

  1. HsxServerの最大接続数を増やします。EPM_ORACLE_INSTANCE\config\hfmディレクトリの下にconfigom.propertiesというファイルを作成し、次のエントリを追加します:

    • JhsxServerThreadPoolSize=200

    • ThriftServiceThreadPoolSize=200

  2. 次のJVMオプションをHFM Webサービスに追加します:

    -Doracle.jdbc.autoCommitSpecCompliant=false

EPM WorkspaceからFinancial Managementへのアクセスの失敗

問題: Financial Managementにアクセスできません。

解決策: 次のステップを行います:

  1. Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspaceへのアクセスをテストするには、次のURLを使用します。ここで、webserverEPM Workspace Webサーバーを実行しているマシンのホスト名、webportはWebサーバーのポート(デフォルトでは19000)、hfmserverFinancial Management Webコンポーネントを実行しているマシンのホスト名、hfmportFinancial Managementが使用するWebサーバーのポート(デフォルトでは7363)です:

    URL 予期する結果 結果が異なる場合の確認項目
    http:// web server : port /workspace/ EPM Workspaceスプラッシュ画面が表示され、新しいブラウザ・ウィンドウにログオン・ページが開きます。
    • EPM Workspace Webサーバーが指定されたポートで実行されています。

    • EPM Workspace Java Webアプリケーションが実行されています。

    • Webサーバー構成ファイルが、正しいホスト名とポートをポイントしています。

    http://hfmserver:hfmport/hfmadf/hfm.jspx 薄青の背景のページが表示されます。
    • Financial Management Webサーバーが実行されています。

    • Webサーバー構成ファイルが、Financial Management Webサーバーの正しいホスト名とポートをポイントしています。

    http:// webserver : webport /hfm/ 薄青の背景のページが表示されます。

    Financial Management Webサーバーが実行されています。

    Webサーバーを構成する手順の詳細は、Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイドの新しいデプロイメントでのEPM System製品の構成を参照してください。

  2. ステップ1で解決できなかった場合は、EPM Workspaceプロキシ・サーバー・プラグインが構成されていることを確認します。構成されている場合は、Financial Managementに直接アクセスできるかどうかをテストします。

接続の問題

コンピュータの再起動後の失敗

問題: コンピュータの再起動後、Financial Managementインストールが失敗します。

解決策: Windowsでリモート・プロシージャ・コール・サービスを確認します。

  1. Windowsのコントロール・パネルを開き、「サービス」を選択します。

  2. 「Remote Procedure Call (RPC) Locator」が「手動」に設定されていることを確認します。

  3. 「Remote Procedure Call」サービスを選択して「開始」をクリックし、コンピュータを再起動します。

データベースへの接続

問題: Financial Managementデータベースへの接続が失敗します。

解決策:

  1. データベース・サーバーが稼働していることを確認します。

  2. データベース・サーバーが稼働している場合、EPM SystemコンフィグレータFinancial Managementの「データベース構成」パネルに移動し、データベース・サーバー名、ユーザー名、パスワードおよびデータベース名が正しいことを確認します。Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイドを参照してください。

  3. データベース・サーバーが稼働していて、構成情報が正しいにもかかわらず、データベース接続が失敗する場合は、Oracleデータベース・クライアントを再インストールします。

SQLサーバーへの接続

  • 問題: SQL Serverに接続できないか、「SQL Server: プロバイダの初期化中にエラーが発生したため接続テストに失敗しました。クライアントの接続が確立できません」というエラー・メッセージが表示されます。

  • 解決策:

    • Microsoft SQL Server認証ではなくWindows認証が使用されている可能性があります。SQL Server認証の使用をお薦めします。Microsoft SQL Server認証設定の確認を参照してください。

    • TCP/IPではなく、名前付きパイプを使用してデータベースに接続するためにMicrosoft SQL Serverのデフォルト設定が使用されている可能性があります。TCP/IPによる接続が必要です。TCP/IPを使用したSQL Server接続の確立を参照してください。

TCP/IPを使用したSQL Server接続の確立

Microsoft SQL Server 2005または2008を使用する場合、データベースへのTCP/IP接続はデフォルトで無効になります。EPM Systemコンフィグレータを実行する前に、これらの接続を有効にする必要があります。

TCP/IPを使用したSQL Server接続を確立するには:

  1. 「スタート」「設定」「コントロール パネル」の順に選択します。

  2. 「管理ツール」を選択し、「データ ソース (ODBC)」をダブルクリックします。

  3. 「追加」をクリックします。

  4. ドライバのリストで「SQL Server」を強調表示し、「完了」をクリックします。

  5. 接続するSQL Serverのデータ・ソース名、説明およびデータ・サーバー名を入力し、「次へ」をクリックします。

  6. 認証オプションとして「ユーザーが入力する SQL Server 用のログイン ID とパスワードを使う」を選択します。

  7. 「クライアントの構成」をクリックして、「TCP/IP」を選択し(選択されていない場合)、「OK」をクリックします。

  8. 「SQL Serverへの接続」でログインIDおよびパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。

  9. デフォルトのデータベースをFinancial Managementデータベースに変更します。

  10. 「次へ」をクリックし、「完了」をクリックします。

  11. 「データ ソースのテスト」をクリックします。

  12. 成功のメッセージが表示されたら、「OK」をクリックし、もう一度「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。

  13. 「OK」をクリックして「ODBC アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスを閉じます。

Microsoft SQL Server認証設定の確認

Microsoft SQL Server認証設定を確認するには:

  1. 「スタート」「プログラム」「Microsoft SQL Server」「Enterprise Manager」の順に選択します。

  2. Microsoft SQL Serverのリストを展開します。

  3. データベース・サーバー名を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

  4. 「セキュリティ」を選択します。

  5. 認証オプションとしてSQL ServerとWindowsが選択されていることを確認します。

  6. 「OK」をクリックします。

インストールに必要な権限

問題: Financial Managementを、インストールおよび構成できません。

解決策: Financial Managementをインストールするためのローカル管理者権限があることを確認します。

大きなデータまたはファイルのロード

問題: 大きなデータまたはファイルのロードの実行時にエラー・メッセージが表示されます。

解決策: クラシック管理を使用していてプロキシ・エラー・メッセージを受信した場合は、Workspaceのタイムアウト設定を大きくします。

JRF WebServices Asynchronousサービス

問題: このエラー・メッセージは、Financial Managementをデプロイする際に返されます:

不足のテンプレートをインストールしてください: Oracle JRF WebServices Asynchronousサービス。

解決策: JRF WebServices Asynchronousサービスは、Financial ManagementOracle Hyperion Financial Close Managementとともに使用するために必要です。Financial Close Managementを使用していないか、インストールしていない場合、EPM SystemコンフィギュレータFinancial Management「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」タスクを選択する必要はありません。これにより、エラー・メッセージが返される可能性がありますが、Financial Managementの機能には影響がありません。間違えてFinancial Management「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」を選択した場合、エラー・メッセージを無視しても構いません。