15 詳細Profitability and Cost Managementのモデルとシナリオについて

モデルとは、組織の一部または全部を表現したものです。Oracle Hyperion Profitability and Cost Managementモデルを使用することで、企業内の費用および収益に影響を与えるプロセスや活動を正確にトレースできます。

モデルは、次の要素で構成されています:

  • ステージは、組織における収益または費用のソース配賦と宛先配賦を編成します

  • ディメンションは、値を取得および保存するためのビジネス・データの編成に使用されるデータ・カテゴリです。標準Profitability and Cost Management内では、次のタイプのディメンションが使用されます:

    • MeasuresDetailed配賦ディメンションなどのシステム・ディメンション。

    • メジャー・ディメンションには、モデルの構築、検証および計算に必要なメンバー(収益のメジャー、ドライバ定義など)が含まれています。

    • ビジネス・ディメンション - モデルの各ステージ内のオブジェクト(製品、顧客、地域など)を記述します。ディメンションとメンバーはモデルの基盤となります。

    • POVディメンションは、年、シナリオ、期間またはバージョンなど、モデルに固有の視点またはバージョンを示します。バージョン・ディメンションを使用すると、モデルの複数のバージョンを保持できます。これらのバージョンは、モデルの代替シナリオや仮定シナリオ、または異なるパースペクティブの作成に使用できます。

    • 別名ディメンションは、ディメンションの定義に役立つ代替の名前、説明、言語またはその他のアイテムを割り当てるために使用されます。

    • 属性ディメンションを使用すると、ディメンション・メンバーの属性または品質に基づく分析が可能になります。属性は、製品のサイズや色など、データの特性を示します。

  • ドライバは、費用または収益のソース値の計算および配賦方法を定義します。選択されているドライバは、ディメンション全体に適用することも、階層の一部、単一のメンバー、さらには単一の交差に適用することもできます。

  • ソースまたは宛先メンバー選択を定義する割当ルール

  • ソース・データを宛先にマッピングする割当

  • 複数のソースから複数の宛先への配賦を定義する複数ソース計算ルール。

  • 個別の割当を実行する単一ソース計算ルール。複数ソース・ルールの例外として動作します。

  • 計算ルールは、ソース、宛先およびドライバをカプセル化する計算アーティファクトのスーパー・セットです。これを使用すると、ソース、宛先およびドライバを使用して幅広い割当を作成でき、個々の割当を予約して、この計算ルールの例外を作成します。

  • ユーザー定義のリレーショナル・データベースからインポートされる財務データ。

MeasuresDetailed、ビジネス、メジャーおよびPOVディメンションは、Profitabilityアプリケーション・コンソールで作成され、Profitability and Cost Managementリレーショナル・データベースにデプロイされます。ステージ、ドライバ、ドライバ選択、割当および計算ルールは、Profitability and Cost Managementで作成されます。