移行オプションの設定

Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemライフサイクル管理による移行では、インポートおよびエクスポートのオプションを設定できます。インストールされた製品に対するオプションのみが表示されます。製品によってオプションは異なり、すべての製品にオプションがあるわけではありません。必要に応じて何も変更せずにデフォルトのオプションを受け入れることができます。

移行オプションはすべてのライフサイクル管理の移行にグローバルに適用できます。これらは移行定義ファイルで明示的にオプションを指定することで上書きできます。

移行オプションを設定するには:

  1. Oracle Hyperion Shared Services Consoleを起動します。

    Shared Services Consoleの起動を参照してください。

  2. 「管理」「移行オプション」を選択します。
  3. 「移行オプション」タブで、移行に必要なオプションを入力します。

例6-1 移行のインポート・オプション

表6-1 インポート・オプション

インポート・オプション 説明
Essbase Studio - インポート・モード インポート・オプションを選択します:
  • 置換: 要素がカタログ・データベースにすでに存在する場合は、カタログ・ファイルの新しい要素で上書きされます。

  • マージ: 要素がカタログ・データベースにすでに存在する場合は、その要素が保持され、XMLファイルの重複する要素は使用されません。XMLファイルを使用して、カタログ・データベースが作成されます。少なくとも1つのインポートされたオブジェクトがカタログに存在する場合、インポート・プロセスは終了します。

  • 要素が存在する場合は中止: XMLファイルを使用してカタログ・データベースが作成されます。少なくとも1つのインポートされたオブジェクトがカタログに存在する場合、インポート・プロセスは終了します。

ノート: 「移行オプション」ダイアログ・ボックスで指定された値を上書きするには、移行定義ファイルに次を直接入力します:

<Options option="OverwriteCatalogObjects" Value="value"/>

例:

<Options option="OverwriteCatalogObjects" Value="SKIP"/>

移行定義ファイルに直接入力する場合の有効な値はReplace/Merge/Abort (要素が存在する場合)です。

Essbaseアプリケーション - アーティファクトを上書き 「はい」の場合、宛先の場所にあるすべてのアーティファクトを上書きします。デフォルト値は「いいえ」です。

ノート: 「移行オプション」ダイアログ・ボックスで指定された値を上書きするには、移行定義ファイルに次を直接入力します:

<Options option="overWriteArtifact" Value="value"/>

例:

<Options option="overWriteArtifact" Value="false"/>

移行定義ファイルに直接入力する場合の有効な値はTrue/falseです。

Essbaseアプリケーション - キューブの再構築 次のいずれかのオプションを選択します:
  • 「キューブ・データを保持」 - キューブのアウトラインを再構築するときにキューブのデータを保持します。

  • 「キューブ・データを破棄」 - キューブのアウトラインを再構築するときにキューブのデータを破棄します。

  • 「入力データのみ保持」 - キューブのアウトラインを再構築するときに入力データのみを保持します。

  • レベル0データのみ保持 - キューブのアウトラインを再構築するときにレベル0のデータのみを保持します。

ノート: 「移行オプション」ダイアログ・ボックスで指定された値を上書きするには、移行定義ファイルに次を直接入力します:

<Options option="restructureCube" Value="value"/>

例:

<Options option="restructureCube" Value="Retain cube data"/>

移行定義ファイルに直接入力する場合の有効な値はRetain cube data/Discard cube data/Keep only input data/Keep only 0 level dataです。

FDMEE - 検証のスキップ <guilabel moreinfo="none">インポート中に宛先の場所でのターゲット次元メンバーの検証をスキップします。

ノート: 「移行オプション」ダイアログ・ボックスで指定された値を上書きするには、移行定義ファイルに次を直接入力します:

<Options option="skipValidation" Value="value"/>

例:

<Options option="skipValidation" Value="true"/>

移行定義ファイルに直接入力する場合の有効な値はTrue/falseです。

Financial Close Management - インポート・モード 次のいずれかのオプションを選択します:
  • 置換 - インポートしたアーティファクトで選択したアーティファクトを上書きします

  • すべて置換 - インポートしたアーティファクトで既存のアーティファクトをすべて上書きします

ノート: 「移行オプション」ダイアログ・ボックスで指定された値を上書きするには、移行定義ファイルに次を直接入力します:

<Options option="replaceOption" Value="value"/>

例:

<Options option="replaceOption" Value="Replace"/>

移行定義ファイルに直接入力する場合の有効な値はReplace/Replace Allです。

HFM - ディメンションのインポート・モード

次のいずれかのインポート操作を選択します:

  • 置換 - アーティファクトをインポートしたアーティファクトで上書きします。

  • マージ - アーティファクトをインポートしたアーティファクトとマージします。

    ノート: このオプションは、移行で定義されたすべてのディメンションに適用されます。

ノート: 「移行オプション」ダイアログ・ボックスで指定された値を上書きするには、移行定義ファイルに次を直接入力します:

<Options option="ImportDimensionMode" Value="value"/>

例:

<Options option="ImportDimensionMode" Value="Merge"/>

移行定義ファイルに直接入力する場合の有効な値はReplace/Mergeです。

HFM - フェーズ送信割当てインポート・モード

次のいずれかのインポート操作を選択します:

  • 置換 - アーティファクトをインポートしたアーティファクトで上書きします。

  • マージ - アーティファクトをインポートしたアーティファクトとマージします。

ノート: <Options option="ImportPhaseSubmissionAssignmentMode" Value="value"/>

例:

<Options option="ImportPhaseSubmissionAssignmentMode" Value="Replace"/>

移行定義ファイルに直接入力する場合の有効な値はReplace/Mergeです。

Shared Services - 最大エラーしきい値 インポート・プロセスが停止されるまでに許容されるエラーの数。

ノート: 「移行オプション」ダイアログ・ボックスで指定された値を上書きするには、移行定義ファイルに次を直接入力します:

<Options option="maxerrors" Value="value"/>

例:

<Options option="maxerrors" Value="100"/>

移行定義ファイルに直接入力する場合の有効な値は10/50/100/500/1000/5000/>5000です。

Shared Services - インポート・モード 次のいずれかのインポート操作を選択します:
  • 作成または更新

  • 作成

  • 更新

  • 削除

ノート:
  • 非アクティブ化されたネイティブ・ディレクトリのユーザーを削除するには、ユーザーを最初にアクティブ化してから削除する必要があります。

  • 「移行オプション」ダイアログボックスで指定された値を上書きするには、移行定義ファイルに次を直接入力します。

    <Options option="operation" Value="value"/>

    例:

    <Options option="operation" Value="Delete"/>

    移行定義ファイルに直接入力する場合の有効な値はCreate or Update/Create/Update/Deleteです。

例6-2 移行オプションのあるサンプルの移行定義ファイル

次に、移行オプションの行を太字で示したサンプルの移行定義ファイルを示します。

<Package>
   <LOCALE>en_US</LOCALE>
   <User name="admin" password="" />
   <Task>
      <Source type="Application" product="HUB" project="Foundation" application="Shared Services" />
      <Target type="FileSystem" filePath="/exp1/HUB.Shared Services" />
      <Options option="operation" Value="delete" />
      <Artifact recursive="true" parentPath="/Native Directory" pattern="*" />
      <Artifact recursive="true" parentPath="/Taskflows" pattern="*" />
   </Task>
   <Task>
      <Source type="FileSystem" filePath="/exp22/HUB.Shared Services" />
      <Target type="Application" product="HUB" project="Foundation" application="Shared Services" />
      <Artifact recursive="true" parentPath="/Native Directory" pattern="*" />
      <Artifact recursive="true" parentPath="/Taskflows" pattern="*" />
   </Task>
</Package>