代替変数は定期的に変化する情報のグローバルなプレースホルダとして機能します。代替変数はローリング予測で展開、レポートする場合に特に役立ちます。代替変数をフォームのメンバーとして選択すると、その値は動的に生成される情報に基づきます。たとえば、フォームやレポート・スクリプトで月の値を毎月更新しなくてもよいように、現在の月メンバーを代替変数CurMnth
に設定できます。
各変数には割り当てられた値があり、それらの値はOracle Essbaseサーバーで一元的に変更できます。
ノート:
フォームの値を開くか計算するとき、Oracle Hyperion Planningアプリケーションによって、代替変数がそれらに割り当てられた値に置き換えられます。
デフォルトでは、各代替変数はEssbaseサーバーから5分(300秒)ごとに取得され、キャッシュされます。SUBST_VAR_CACHE_LIFETIME
アプリケーション・プロパティを追加し、その値を秒単位で設定し、取得間隔を変更できます。
Planning内で代替変数への値の作成および割当てを行います。これらの代替変数は、フォームのメンバーを選択するときに、Planningで使用できます。Planningを使用して値を作成し、代替変数に割り当てる手順は、代替変数の操作を参照してください。
Oracle Essbase Administration Services ConsoleまたはESSCMDを使用して、代替変数への値の作成および割当てを行うこともできます。
代替変数はフォームのコンテキストに適合する必要があります。「期間」ディメンションのメンバーとしてのQtr2の値により、CurrQtr
という名前の代替変数を選択できます。CurrYr
という名前の代替変数を「年」ディメンションで選択しても、その値がFebであれば有効になりません。アプリケーションまたはデータベース・レベルで代替変数を設定できます。
Essbaseサーバー・レベルで代替変数を設定することもできます。
同じ代替変数が複数のレベルで存在します。Planningは、次の順序で検索するときに検出される最初の代替変数を使用します:
データベース
アプリケーション
サーバー
代替変数がビジネス・ルールの実行時プロンプト用に使用可能であり、その値がビジネス・ルールの実行時プロンプトでメンバー・セットに一致する場合、それらの代替変数のいずれかをメンバーとして選択できます。
Planningは代替変数を使用するときに(たとえば、フォームを開く場合)、その代替変数の有効性を確認します。フォームを設計するときには確認しないため、フォームを保存して開くことで、代替変数をテストする必要があります。
代替変数が計算されるときに生じるエラーの詳細は、複数のログを確認できます。Essbaseに含まれていない代替変数を使用する場合には、Essbaseサーバー・ログを参照してください。フォームで有効でない代替変数の詳細は、Planningログを参照してください。ログの詳細は、 Oracle Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成トラブルシューティング・ガイド を参照してください。
代替変数をフォームで指定するには: