レポートのカスタマイズ

Oracle Hyperion Planningには、フォームのPDFレポートのレイアウトおよびコンテンツ、フォームの定義、タスク・リストおよびプランニング・ユニットを制御するテンプレートが含まれています。テンプレートはそのまま使用できます。また、カスタマイズして会社のロゴ、網掛けや、ページ・サイズ、向き、フォント、フォント・サイズ、ヘッダー、ヘッダー用に使用するページの割合、1ページ当たりのデータ列数および精度などの機能に対する特別なフォーマットもカスタマイズできます。

レポートをカスタマイズするには、Microsoft Office Word 2000以降およびOracle Business Intelligence Publisherデスクトップをインストールし、構成する必要があります。そうすると、WordのBI Publisherメニューでサンプル.XMLファイルを使用してレポートの情報を更新できるようになります。また、Word機能を使用してフォーマットをカスタマイズできます。.RTFファイルに適切な名前を付けて保存し、それをクラスパスまたはHspJS.jarファイルに入れることでテンプレートを使用可能にすることができます。

対応するサンプルやテンプレート・ファイルを使用して4つのレポート・ファイルをカスタマイズできます。レポートの作成に関する情報は、関連トピックを参照してください。

レポート・タイプ サンプル・ファイル名 テンプレート名 関連トピック

フォーム

PlanningFormSample.xml

PlanningFormTemplate.rtf

単一のフォームの作成を参照してください。

フォームの定義

PlanningFormDefSample.xml

PlanningFormDefTemplate.rtf

フォーム定義の印刷を参照してください。

タスク・リスト

PlanningTaskListSample.xml

PlanningTaskListTemplate.rtf

Oracle Hyperion Planningユーザー・ガイドを参照してください。

プランニング・ユニットの注釈

PlanningPUAnnotationSample.xml

PlanningPUAnnotationTemplate.rtf

プランニング・ユニットの注釈の印刷を参照してください。

このトピックでは一般的な手順を提供します。手順の詳細は、WordおよびBI Publisherでインストールされたマニュアルを参照してください。BI Publisherインストール・ガイドおよびユーザー・ガイドは次の場所にあります。

http://download.oracle.com/docs/cd/E10091_01/welcome.html

BI Publisherデスクトップをインストールするには:

  1. 次の場所から最新バージョンのBI Publisherデスクトップをダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-publisher/overview/index.html

    レポートをカスタマイズするには、BI Publisherデスクトップのみをインストールする必要があります。BI Publisherは必要ありません。

  2. ZIPファイルをドライブに保存して、「フォルダ名を使用」を選択して抽出します。

  3. すべてのMicrosoft Officeアプリケーションを閉じます。

  4. ZIPファイルを抽出したディレクトリへナビゲートし、setup.exeアプリケーションをダブルクリックします。

  5. BI Publisherのインストール・ウィザードの手順に従い、デフォルトの設定で基本インストールを実行します。

レポートをカスタマイズするには:

  1. デフォルトでproducts/planning/libにインストールされたPlanning HspJS.jarファイルを開き、サンプル・ファイルおよび対応するテンプレート・ファイルを抽出します。

    たとえば、タスク・リストのレポートをカスタマイズする場合には、PlanningTaskListSample.xmlおよびPlanningTaskListTemplate.rtfを抽出します。

  2. サンプルおよびテンプレート・ファイルを後で開く場所へ保存します。

  3. Microsoft Wordで、カスタマイズするレポートの.RTFテンプレート・ファイルを開きます。

    たとえば、タスク・リストのレポートならPlanningTaskListTemplate.rtfテンプレート・ファイルを開きます。

  4. Microsoft WordのOracle BI Publisherメニューから、「データ」「サンプルXMLデータのロード」と選択し、レポート用のサンプル・ファイルを開きます。

    タスク・リストのレポートの場合は、PlanningTaskListSample.xmlサンプル・ファイルを開きます。

    WordでBI Publisherメニューが表示されない場合は、テンプレート・ビルダー・ツールバーを選択します。(たとえば、「表示」「ツールバー」テンプレート・ビルダーの順に選択します。)Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイドを参照してください。

  5. Wordメニューを使用してテンプレートをカスタマイズします。

    たとえば、グラフィックや更新したフォントが使用できます。こうしたタスクに関するサポートはWordマニュアルを参照してください。

  6. オプション: レポートのフィールドを更新するには、WordのBI Publisherメニューを使用してサンプル・ファイルからフィールドを追加します。

    たとえば、「Oracle BI Publisher」「挿入」「フィールド」の順に選択し、「フィールド」ダイアログ・ボックスのフィールドをクリックして、テンプレートへフィールドをドラッグします。

    こうしたタスクに関するサポートは、BI Publisherマニュアルを参照してください(Wordでは、「Oracle BI Publisher」「ヘルプ」の順に選択します。BI Publisherでは、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプを表示します。)

  7. カスタマイズが終了したら、「Oracle BI Publisher」「テンプレートのプレビュー」の順に選択し、変更内容をプレビューするためのフォーマットを選択します。あらゆるフォーマットでプレビューできます。クローズ・ボックスをクリックしてプレビュー・ファイルを閉じます。

  8. テンプレート・ファイルで「名前を付けて保存」を選択し、テンプレートを表から適切なファイル名を付けて.RTFファイルで保存します。

    たとえば、タスク・リストのレポートをカスタマイズしている場合は、ファイルをPlanningTaskListTemplate_Custom.rtfとして保存します。

    テンプレート・タイプ ファイル名

    すべてのフォーム

    PlanningFormTemplate_Custom.rtf

    特定のフォーム

    PlanningFormTemplate_Data_Form_Name

    たとえば、「収益」と名付けたフォームへテンプレートを適用させるには、PlanningFormTemplate_Income.rtfとしてテンプレートを保存します。

    フォームの定義

    PlanningFormDefTemplate_Custom.rtf

    タスク・リストのステータス・レポート

    PlanningTaskListTemplate_Custom.rtf

    プランニング・ユニットの注釈レポート

    PlanningPUAnnotationTemplate_Custom.rtf

    テンプレート・ファイルは、Webアプリケーション・サーバーで利用できるように、クラスパスの場所に保存する必要があります。テンプレート・ファイルをルート・レベルのHspJS.jarファイルに挿入します(テンプレート・ファイルと同じレベル)。

  9. ユーザーがPlanningでPDFレポートを作成する場合、カスタム・テンプレートが利用できるようにアプリケーション・サーバーを再起動します。