監査証跡の設定

管理者は、変更を追跡するためにアプリケーションの局面を選択できます。たとえば、ユーザーがメンバーのプロパティを変更したり、通貨を追加した場合など、メタデータの変更を追跡できます。また、フォーム、ビジネス・ルール、承認、ユーザー、アクセス権限などの変更を追跡することもできます。監査を表示するには、管理者はRDBMSレポート・ライターを使用してレポートを作成および実行します。

ImportSecurityユーティリティでインポートされたアクセス権の割当ては、監査レポートに反映されません。

表3-4 監査できるアクション

監査オプション 追跡される変更

ディメンション管理

  • ディメンション階層: メンバーまたはディメンションの追加。プロパティの移動、削除または変更。メンバーまたはディメンションの名前変更

  • パフォーマンス設定: ディメンションの密または疎の再設定、ディメンションの順序の変更

  • 通貨: 通貨の追加または削除、三角換算法またはレポートの通貨の設定

  • Oracle Hyperion Planningに影響を与えるユーティリティによる更新(ImportFormDefinitionユーティリティでフォーム・デザインをインポートするなど)

別名表の管理

別名表への変更: 登録、コピー、名前変更、削除およびクリア

データ

  • セル値

  • サポート詳細

  • 勘定科目注釈

  • セル・レベル・ドキュメント

ビジネス・ルールの起動

計算スクリプトおよびビジネス・ルールによる更新(実行時プロンプトを含む)

フォームの定義

フォーム: 作成、修正、行の追加。(監査レコードには、デザインの変更は記録されません)

フォーム・フォルダの管理

フォルダ: 作成済、移動済、削除済

承認

承認: プランニング・ユニット所有者、ステータスおよびステータス(開始または除外済)

バージョンのコピー

サポート詳細および注釈を含んだコピー済バージョン。監査レコードには、コピー済バージョンの詳細(データ、サポート詳細および注釈など)は記録されません。

セキュリティ

ディメンションのメンバー、フォーム、フォーム・フォルダ、ビジネス・ルールおよびタスク・リストに対するアクセス権限

ユーザーの管理

追加、変更または削除済のユーザー

グループの管理

追加、変更または削除済のグループ、追加または除去済のユーザー

タスク・リスト

タスク・リスト: 作成、コピー、保存、移動および削除済

データのコピー

静的ディメンション、ソース・ディメンションおよび宛先ディメンションにおけるユーザーの選択

セル詳細のクリア

サポート詳細のクリア、セル・テキスト、および勘定科目注釈におけるユーザーの選択

Planning記録により変更されるアプリケーションのアスペクトを指定するには:

  1. 「ツール」「レポート」の順に選択します。
  2. 「監査」を選択します。
  3. アクションPlanning追跡を選択します。

    パフォーマンスが低下することのないよう、注意して監査するアプリケーション要素を選択してください。

  4. 「選択の保存」をクリックします。

    選択された監査オプションに基づき、アプリケーションの変更がHSP_AUDIT_RECORDS表に記録され、リレーショナル・データベースに保管されます。

  5. アプリケーション・サーバーを再起動します。
  6. RDBMSレポート・ライターを使用してHSP_AUDIT_RECORDS表に結果を表示します。

    ユーザーが監査オプションをリセットした場合、その変更は記録されます。