Johnは、Acme, Incという会社で働くコンサルタントで、フォームを設計したり、会社のポリシーを実施するデータ検証ルールを実装しています。彼は、実際のコスト合計が予算額を超えたときに実績額を赤色で示す検証ルールを実装するよう求められました。このテストは、アプリケーションで年度および期間ごとに繰り返す必要があります。Johnは、次の図のようにフォームを設計し、ディメンション間メンバーを使用してセル・レベルにデータ検証ルールを追加しました。
設計時のフォームのレイアウト:
設計時のデータ検証ルール:
データ検証が適用されたデータ入力時のフォーム:
ヒント:
Johnは、コスト合計を分割して独立したセグメントとし、このセグメントにデータ検証ルールを適用することにより、パフォーマンスをわずかに向上させることができます。ただし、これを行うと、新規のアカウントとシナリオがフォームに追加されるためにメンテナンス作業が増えます。
「実績」の年合計期間のみを赤色で示すというように要件が変更された場合、Johnには2つのオプションがあります。最善のオプションは、年合計が「期間」メンバーであるかどうかをチェックするIFエントリを追加する方法です。もう1つのオプションは、年合計メンバーを分割して独立した列とし、パフォーマンスを向上させる方法です。ただし、これを行うと、分散ロジックが破綻し、「年」の列ヘッダーが繰り返されるため、新規年度が追加されるにつれてフォームのメンテナンスがより困難になります。
その他のシナリオについては、データ検証ルールのシナリオを参照してください。