これらのフォームを正常にロール・アウトした後、Johnは、次のポリシーを実装するよう求められました。それは、今年度の予算金額が前年度の実績金額を大幅に超えないことを確認するためです。差が5%を超える場合、差が赤色で示されます。
Johnは、メンバー式を持つメンバーを使用して、今年度の予算金額と前年度の実績金額の差異を計算することにしました。次のメンバー式を追加しました:
@varper(@Prior("Actual", 1, @Relative("Year", 0)), budget)/100;
Johnは、次の図に示すようにフォームを設計し、セル・レベルでデータ検証ルールを追加しました。Johnは、「メンバー名」を使用して検証をコスト合計にのみ適用しました。
設計時のフォームのレイアウト:
設計時のデータ検証ルール:
データ検証が適用されたデータ入力時のフォーム:
ヒント:
Johnがアウトラインの変更を許可されていない場合、またはメンバー式のパフォーマンスに問題が発生した場合、式の列を使用できます。式の行と列を使用したフォームの設計を参照してください。
Johnは、次の理由により、このルールを「差異の割合(%)」列に定義します。
パフォーマンスが向上します。ルールは、「差異の割合(%)」列のセルにおいてのみ評価されます。これに対し、ルールが年合計に割り当てられている場合は、今年度の予算についてすべての期間でルールを評価することが必要になってしまいます。
ユーザーがデータ検証メッセージに対応しやすくなります。Johnは、差異が大きいという内容のメッセージを、年合計に追加するのではなく、「差異の割合(%)」列に追加できます。これにより、ユーザーは、差異を確認するために「差異の割合(%)」を探さなくてすみます。
年合計と「差異の割合(%)」の両方を赤色で示すことが要件の一部であった場合、Johnは両方を赤色で示すことができます。
その他のシナリオについては、データ検証ルールのシナリオを参照してください。