シナリオ5

最後に、Johnは、特定部門の従業員の合計報酬が許容範囲内に収まっているかどうかを検証するデータ検証ルールを設計するよう求められました。このルールにより、「運用」部門の「既存の従業員」を評価します。これは、「合計報酬」が許可された「最小」より大きく、従業員の等級に応じた報酬範囲の4分の3以下である場合、アクションは必要ないと検証します。

「合計報酬」が報酬範囲の4分の3を超える場合、検証メッセージが表示され、プランニング・ユニットは人事部長の承認を受ける必要があります。この値が「最小」より小さい場合や、「最大」より大きい場合は、エラーが生成され、ユーザーはそのプランニング・ユニットを上位に移動できなくなります。

Johnは、「フォームの管理」ダイアログ・ボックスから従業員費用サマリーフォームを開きました。このフォームでは、ページに従業員と部門、行に勘定科目(「合計報酬」など)、および列として期間があります。検証を構築しやすくするために、Johnは、次の図に示すように、報酬範囲の4分の3を計算するための計算行を追加し、フォームに最小報酬および最大報酬メンバーを追加しました。従業員の等級に応じた最小報酬および最大報酬は、メンバー式を使用して計算されます。

設計時のフォームのレイアウト:


設計時のフォームのレイアウト

プランニング・ユニットの移動を阻止するデータ検証ルール:


プランニング・ユニットの移動を阻止するデータ検証ルール

人事部長を確認者として追加するデータ検証ルール:


人事部長を確認者として追加するデータ検証ルール

データ検証が適用され、検証メッセージが表示された、データ入力時のフォーム:


データ検証が適用され、検証メッセージが表示された、データ入力時のフォーム

その他のシナリオについては、データ検証ルールのシナリオを参照してください。