データ・セット属性の追加

データ・セット属性を追加するには:

  1. 「クイック・リンク」から「データセット」を選択します。
  2. データ・セットを選択し、「編集」「編集」ボタンをクリックします。
  3. 次の列を持つ「属性」タブを選択します。
    • キー識別子

      このデータ・セットにデータがない場合は、「キー識別子」およびデータ・セットの属性を変更できます。

      エンティティの「キー識別子」および「ワークフローの割当て」チェック・ボックス・オプションは、デフォルトで選択されています。属性を追加する際には、1つ以上をキー識別子として選択できます。

      注:

      Supplemental Data Managerは、データ・セットの「キー識別子」属性として「計算済」属性をサポートしていません。「キー識別子」として「計算済」属性を選択すると、データ・セット内に予期しない動作やエラーが発生する可能性があります。

    • ワークフローの割当て

      ワークフローの割当てが可能なのは、「キー識別子」がオンになっている属性のみです。「ワークフローの割当て」をオンにした場合、各策定者にワークフローを割り当てる際には、このディメンションからメンバーを選択することになります。ワークフローは事前定義済のリストから割り当てるため、ワークフローを割り当てるには属性がディメンションであることが必要です。

    • 名前

    • ディメンション名

    • データ型 - 「日付」、「日時」、「整数」、「リスト」、「数値」、「テキスト」、「True/False」、「はい/いいえ」

    • 合計 - 属性の合計方法を指定できるようになります。

      • 合計: 加算合計

      • 平均: データのある行の平均。データのない行は分母にカウントされません

      • : データのある行の数

      • なし: 合計は計算されません

  4. 「アクション」「新規」の順にクリックして、次を選択します。
    • 属性の追加: 手順5に移動します。

    • ディメンションから属性を追加:

      1. 「ディメンション」を選択します。

      2. 「使用可能な属性」リストから属性を選択し、「選択された属性」リストに移動します。

        注:

        ディメンションのキー属性が選択された属性として含められます。キー属性はクリアできません。

      3. 「OK」をクリックし、「保存」または「保存して閉じる」をクリックします。

  5. 「新規属性の作成」「属性の追加」を選択した場合は、「プロパティ」タブの情報を入力します。
    • 名前

    • 説明

    • 「属性タイプ」を指定します:

      • 入力: 「入力」はデフォルトで、「検証」タブが有効になります。

        注:

        オープン済で、フォーム・インスタンスが作成されている期間には、変更された検証ルールは適用されません。行った変更は、新規のフォーム・インスタンスにのみ適用されます。

      • 計算済: タイプが「計算済」の場合、「計算済」タブが有効になります。

      属性タイプを変更すると、それまでに指定した検証または計算は上書きされます。属性が一度作成されると、この設定を変更することができなくなります。

    • データ型

      次のいずれかを選択します:

      • 日付

      • 日時

      • 整数

      • リスト

        「追加」をクリックして、属性の値を入力します。リストはデータ・セットに対してローカルであり、他のデータ・セット間で共有することはできません。

      • 数値

        「数値」を選択した場合は、フォーマット・オプションを選択して、システム設定の「プリファレンス」セクションで設定されているデフォルトを上書きします。プリファレンスの定義を参照してください。

        • 「小数点以下の桁数」には、表示する小数点以下の桁数を入力します。

        • 「パーセンテージとして表示」を選択して、パーセント記号を表示します。

        • 3桁ごとの区切り文字(たとえば、1,000.00)を表示するには、「3桁ごとの区切り文字」を選択します。ユーザーのロケール用の3桁ごとの区切り文字が表示されます。

        • 「通貨」で、(INR)などの通貨を選択します

        • 「負数」で、(123)など、負数の表示方法を選択します。

        • 数値をスケーリングするには、「スケール」で、1000から1000000000000までの値を選択します

      • テキスト(最大255文字)

      • 「True」または「False」

      • 「はい」または「いいえ」

    • 必須

      属性が必須の場合、データ入力時にこのフィールドに値を入力する必要があります。

    • 値を使用

      「値を使用」に値が入力されている場合、設計者が入力した値は、ユーザーが作成するすべてのレコードに適用されます。

      注:

      データ入力中にデフォルト値を変更できます。

  6. 「OK」をクリックして属性を保存します。

    注:

    計算に含める前に属性を保存する必要があります。

  7. 次のいずれかを実行します。
    • 「属性タイプ」で「入力」を選択した場合は、「検証」タブを選択します。

      条件式を追加するには:

      ユーザーが入力した値に対する特別な検証ルールを作成できます。

      1. 「追加」をクリックします。

      2. 「オペランド」を選択して、「値1」および「値2」を入力します。

      3. 2番目の条件が必要な場合は次のリストから選択します:

        • 組合せ: 「および」、「または」など

        • オペランド: 「次と等しい」、「次の間」、「次と等しくない」、「次より大きい」、「空白である」、「空白でない」、「次より小さい」、「次の間以外」など

        • 「値1」および「値2」

      4. 「OK」をクリックします。

    • 「属性タイプ」で「計算済」を選択した場合は、「計算」タブを選択します。

      次に、計算属性を追加する方法の例を示します。

      1. 次の属性を使用してデータ・セットを作成します。

        Int1: 入力、データ型: 整数。「OK」をクリックし、「データセットの編集」で「Int1」をキー識別子として選択します。

        TextInput: 入力、データ型: テキスト。

      2. データを保存します。

        注:

        TextCalcで属性を使用するには、ここでその属性を保存する必要があります。

      3. TextCalc: 計算済、データ型: テキストの属性を作成します。

      4. 「計算」タブで、次のフィールドに入力します。

        1. 計算タイプ: 「スクリプト」を選択します。

        2. 関数の追加: 「TextLocation」を選択して、クリックします「追加」ボタン。

        3. INSTRING(<Value>, <Value To Search>)が「計算式の定義」に追加されます。

        4. <Value>をクリックし、値を(一重引用符で囲み、大/小文字を区別して)入力するか、「属性の追加」で属性「TextInput」を選択して、をクリックします「追加」ボタン。

          注:

          <Value>は{TextInput}に変更されます。

        5. <Value to Search>を'tion'で置き換えます

          注:

          <xxx>は必ず一重引用符付き('xxx')で置き換えます

        例 INSTRING({TextInput}, 'tion')

  8. 計算式を追加するには:
    1. 次の表の説明に従って、データ型と計算タイプを選択します。

      表16-1 データ型と計算タイプ

      「プロパティ」タブで選択したデータ型 計算タイプ 説明
      すべてのデータ型

      「値をリストに割当て」「属性」値の順に選択します。

      注:

      リスト属性値を保存しておく必要があります。

      リスト・メンバーへの割当てに基づいて属性値を戻します。

      すべてのデータ型

      条件

      対象の属性に対して、指定された条件が一致している場合に属性値Aを戻します。条件が一致していない場合は属性値Bを戻します。

      リスト

      リストを値に割当て

      属性の値に基づいてリストから関連するメンバーを戻します。

      数値、整数

      一般的な数式を使用して属性を計算します。

      例: (A+B)/C

      数値、整数

      丸め処理

      属性を指定された桁数に丸め処理します。デフォルトは2です。

      テキスト

      連結

      テキスト属性をまとめて貼り付けます。これにはリテラル文字列が含まれ、非テキスト属性を文字列に自動的に変換します。

      例: First_Name+““+Last_Name+“:”+Birth_Date

      整数、数値、テキスト

      スクリプト

      注:

      この機能は、11.1.2.4.100 (パッチ20307212)でのみ使用可能です。新機能およびリリース11.1.2.4.100への更新の詳細は、My Oracle Support https://support.oracle.comを参照してください
      自由形式のスクリプト計算。「スクリプト」は、整数、複数行のテキスト、数値またはテキスト・タイプの属性に使用できます。手順9を参照してください。
    2. 「OK」をクリックします。
  9. スクリプト関数および例:
    • 月の追加: 開始日からの指定した月数の日付オフセットを返します。日付は常に指定した月オフセットに該当します。開始日に、オフセット月を越える日の値がある場合は、オフセット月の最後の日が使用されます。たとえば、EDate (31-Jan-2017, 1)は(28-Feb-2017)を返します。月の場合は、開始日の前または後の月数を入力します。月に対する正の値は将来の日付を生成します。負の値は過去の日付を生成します。

      EDate(<Start Date>, <Months>, <Length>)

      例: EDate(DATE(2017, 2, 15) 3)

    • 過去平均: 過去X期間の数量の平均値を算出します。

      AVERAGE_PRIOR(<Value>, <Number of Periods>, <To Currency*>

      例: AVERAGE_PRIOR( {Balance (Reporting)}, '2', 'EUR'

    • 日付: 年、月および日に対して指定された整数値に基づく日付値を返します。たとえば、この関数では日付型の値が作成されるため、DATE(2018, 5, 31)はMay 31st 2018になります。これを日付差の関数で使用して、この特定の日付と終了日などの日付の日数差を求めることができます。

      DATE(<Year>, <Month>, <Day>)

    • 日付差異: 2つの日付の差を日、時間、分または秒で戻します。たとえばDate 1とDate 2には、それぞれ現在の日付(時間コンポーネントなし)と日時を表す'TODAY'および'NOW'の値を使用できます。

      DATE_DIFF(<Date1>, <Date2>, <Type>)

      例: DATE_DIFF('TODAY', {Preparer End Date}, 'DAYS') or DATE_DIFF({Preparer End Date}, 'NOW', 'HOURS')

    • : 日付の日の値を整数として返します

      DAY(<DATE>)

    • テキストの抽出: 値内の指定した位置からの部分文字列を戻します。

      SUBSTRING(<Value>, <Location>, <Length>)

      例: SUBSTRING( {Name} , 5, 10)

    • If Then Else: 条件付きの計算をスクリプト計算に挿入できるようになります。IF_THEN_ELSE計算式は、ネストしてELSE IFタイプの計算式に対応することもできます。

      IF_THEN_ELSE(<Condition>, <Value1>, <Value2>)

      例:

      IF_THEN_ELSE( {Risk Rating} = 'Low', 'Good',
      IF_THEN_ELSE( {Risk Rating} = 'Medium', 'Better',
      IF_THEN_ELSE({Risk Rating} = 'High', 'Best','Bad')))
      
    • 小文字: 値を小文字で戻します

      LOWERCASE(<Value>)

      例: LOWERCASE( {Description} )

    • 最大: 属性リストの最大値を戻します。任意の数のパラメータを含めることができます。

      MAX(<Value1>, <Value2>,<ValueN>)

      例: MAX( TRANSLATE( {Source System Balance (Entered)}, 'USD', 'Accounting'), TRANSLATE( {Source System Balance (Functional)}, 'USD', 'Accounting'), TRANSLATE( {Source System Balance (Reporting)}, 'USD', 'Accounting') )

    • 過去最大: 過去X期間の最大値を戻します。

      MAX_PRIOR (<Value>, <Number of Periods>, <To Currency*>, <Rate Type*>, <Rate Period*>)

      例: MAX_PRIOR( {Balance (Functional)}, '6', 'CAD', 'REC')

    • 最小: 属性リストの最小値を戻します。任意の数のパラメータを含めることができます。

      MIN(<Value1>,<Value2>,<ValueN>)

      例: MIN( TRANSLATE( { Balance (Entered)}, 'CAD', 'REC'), TRANSLATE( {Balance (Functional)}, 'CAD', 'REC'), TRANSLATE( {Balance (Reporting)}, 'CAD', 'REC') )

    • 過去最小: 過去X期間の最小値を戻します。

      MIN_PRIOR (<Value>, <Number of Periods>, <To Currency*>, <Rate Type*>, <Rate Period*>)

      例: MIN_PRIOR( {Source System Balance (Functional)}, '6', 'EUR', 'Simplified')

    • : 日付の月の値を整数(1から12)として返します

      MONTH (<DATE>)

    • : 指定された前期間の値を戻します。

      PRIOR(<Value>, <Number of Periods Prior*>, <To Currency*>

      例: PRIOR( {Source System Balance (Entered)}, '1', 'EUR'')

    • 丸め処理: 指定された小数点以下の桁数で丸めた値を戻します

      ROUND(<Value>, <Decimal Places>)

      例: ROUND( ({Scripted Translate} /7), 4)

    • 過去の合計: 過去X期間の合計値を戻します。

      SUM_PRIOR(<Value>, <Number of Periods>, <To Currency*>

      例: SUM_PRIOR( {Balance (Reporting)}, '3', 'EUR')

    • テキストの場所: 属性値内の部分文字列の場所(1が最初の位置)を戻します。

      INSTRING(<Value>, <Value To Search>)

      例: INSTRING( UPPERCASE( {Name} ), 'TAX' )

    • 換算: 指定されたレート・タイプを使用して、通貨属性を数値属性に変換します。

      TRANSLATE(<Value>, <To Currency>, <Rate Type>)

      例: TRANSLATE( {Balance (Entered)}, 'EUR', 'Acct')

    • 大文字: 値を大文字で戻します。

      UPPERCASE(<Value>)

      例: UPPERCASE( {Name} )

    • : 日付の年の値を整数として返します。

      YEAR (<DATE>)

  10. 「保存」「保存して閉じる」または「閉じる」をクリックします。

    注:

    データ・セット属性に対する変更が適用されるのは、後続のデータ収集期間のみです。