Business Rules Check

「Business Rules Check」プロセッサ

「Business Rules Check」プロセッサを使用すると、EDQ外部で定義および保持できる一連のビジネス・ルールとデータを照合してチェックできます。チェックされた各レコードに対する検証エラーを出力できます。

用途

「Business Rules Check」プロセッサは、単一のプロセッサでデータに複雑な検証ルールを潜在的に適用するために使用します。ビジネス・ルールは参照データまたは外部ファイルに定義できるため、ルールをEDQ外部で保持できます。

構成

入力

プロセッサは、次を受け入れます。

プロセッサによって検証される任意のタイプの属性のセット。
属性に適用されるルールIDの配列を含む単一の属性。この配列が提供されない場合は、ルール・ドキュメント内のすべてのルールが参照データに適用されます。

ビジネス・ルールの定義方法の詳細は、「ビジネス・ルールの定義」トピックを参照してください。

オプション

オプション	タイプ	目的	デフォルト値
Configuration Source	選択（XLS File/Reference Data）	構成ソースのタイプを指定します。	XLS File
File Name （「XLS File」を使用中の場合のみ使用可能）	選択	ビジネス・ルール構成を含むファイルを指定します。	なし
Rules （「Reference Data」を使用中の場合のみ使用可能）	参照データ	プロセッサ用のルール構成を含む参照データを指定します。	なし
Conditions （「Reference Data」を使用中の場合のみ使用可能）	参照データ	プロセッサ用の条件構成を含む参照データを指定します。	なし
Checks （「Reference Data」を使用中の場合のみ使用可能）	参照データ	プロセッサ用のチェック構成を含む参照データを指定します。	なし

ビジネス・ルールの定義にExcelファイルを使用する場合は、[Install Path]/config/businessrulesディレクトリ（[Install Path]はEDQインストールのルートを示す）に配置する必要があり、そのExcelファイルは、「ビジネス・ルールの定義」トピックで指定されている書式に準拠している必要があります。

識別子の指定

識別子は、「Business Rules Check」プロセッサの属性をビジネス・ルール・ドキュメントで参照される属性タグにマップするために使用します。識別子と属性の間のマッピングは、「Business Rules Check」プロセッサ・ダイアログの「Identify」タブで定義します。

各識別子に対して、右側のドロップダウンから適切な入力属性を選択します。

注意: マップされていない識別子は、「Business Rules Check」プロセッサによって内容に応じて別の方法で処理されます。

マップされた入力属性がない識別子がルールで使用されている場合、そのルールは無視されます。
マップされた入力属性がない識別子が条件で使用されている場合、その条件はTRUEに評価するとみなされます。

出力

データ属性

データ属性	タイプ	目的	値
ErrorCodes	追加	レコードの検証によって生成されたエラー・コードを格納します。	レコードに対して失敗したビジネス・ルールに関連付けられたエラー・コードの配列。エラー・コードは、ビジネス・ルール構成の一部として定義されます。
ErrorSeverities	追加	レコードの検証によって生成されたエラーの重大度を格納します。	レコードに対して失敗したビジネス・ルールに関連付けられたエラー重大度の配列。エラー・コードは、ビジネス・ルール構成の一部として定義されます。
ErrorMessages	追加	レコードの検証によって生成されたエラー・メッセージを格納します。	レコードに対して失敗したビジネス・ルールに関連付けられたエラー・メッセージの配列。エラー・コードは、ビジネス・ルール構成の一部として定義されます。

フラグ

フラグ属性	目的	可能性のある値
RulePass	レコードがすべての検証ルールに合格したかどうかを示します。	Y/N
RuleFailures	レコードに対して失敗したルールの数を示します。	整数
RuleFailureIDs	レコードに対して失敗したルールをIDで示します。	レコードに対して失敗したルールに対応するルールIDの配列。
RuleFailureLabels	レコードに対して失敗したルールをラベルで示します。	レコードに対して失敗したルールに対応するルール・ラベルの配列。
AttributeNames	レコードに対する検証の失敗の原因となった属性を名称で示します。	レコードに対するルールの失敗の原因となった属性名の配列。

ダッシュボードへの公開

結果	ダッシュボード解釈
Pass	合格
Fail	アラート

実行

実行モード	サポート
バッチ	Yes
リアルタイム・モニタリング	Yes
リアルタイム応答	Yes

注意: 「Business Rules Check」プロセッサには常に再実行マーカーが表示され、構成が変更されたかどうかに関係なく、プロセスが実行されるたびに完全に再実行されることを示します。このことは、「Business Rules Check」プロセッサの後続のプロセッサ、および追加された日付値（またはその日付値に依存する別の属性値）を使用するプロセッサも再実行が必要であることを意味します。これは、「Business Rules Check」プロセッサでは、ルール・ドキュメントに含まれる論理またはデータが認識されないため、先行する実行に伴って結果が変更される可能性があるかどうを判断できないためです。

結果ブラウザの表示

「Business Rules Check」プロセッサでは、結果のサマリー・ビューが作成され、次の統計が表示されます。

統計	意味
Pass	論理チェックに合格したレコード数
Fail	論理チェックに失敗したレコード数

出力フィルタ

「Logic Check」からは、次の出力フィルタが使用可能です。

Records which passed the business rule check
Records which failed the business rule check

例

次の例では、ユーザーはcontactDetailsCheck.xlsというExcelファイルを使用して、顧客データの連絡先詳細の一部を検証します。

このファイルには、次のことをチェックするルールが含まれています。

姓のフィールドにデータが含まれていること。
姓に文字のみが含まれていること。
都市および郡の少なくとも1つが住所に指定されていること。
郵便番号が有効であること。
電話番号が有効であること。

サマリー・ビュー

チェックに合格したレコードのドリルダウン

チェックに失敗したレコードのドリルダウン