Pattern Check

「Pattern Check」プロセッサでは、属性内のデータのパターンを有効パターンおよび無効パターンの参照リストと照合してチェックします。

用途

「Pattern Check」プロセッサは、属性内のデータがその属性に対する有効パターンの1つに準拠することを保証するために使用します。データは、技術上またはビジネス上の理由で有効パターンのセットに準拠する必要がある場合があります。たとえば、データの移行時に、ターゲット・システムで、特定の属性に対するすべてのデータが数字のみで構成されていて、最小長と最大長の制限を必要とする場合があります。あるいは、ビジネス上の理由で、不正なデータ、または誤った属性内のデータ（たとえば「Name」フィールドの数値や正しくない製品コードなど）があるレコードを、無効なレコードとしてタグ付けする場合があります。

有効パターンおよび無効パターンのリストは、「Patterns Profiler」を使用してデータ自体から作成できます。

「Pattern Check」で使用できる参照リストは2つまでであり、属性に対する有効パターンのリストと無効パターンのリストを使用できます。

これらの2つのリストの1つのみを使用することを選択できます。たとえば、属性に対して多数の様々な有効パターンがあるプロファイリングから検出する場合は、属性で無効パターンのみをチェックし、マッチしない値を「Valid」または「Unknown」とみなすことができます。

ただし、属性の有効パターンの数が少ない場合は、単にデータを有効パターンのリストと照合してチェックし、マッチしない値を「Invalid」または「Unknown」とみなすことができます。

最後に、両方のリストを使用して、有効パターンと無効パターンの両方を認識し、いずれのリストともマッチしない値を「Unknown」に分類できます。

構成

入力

有効パターンまたは無効パターン（あるいはその両方）をチェックする単一の属性。

オプション

オプション	タイプ	目的	デフォルト値
Character Map Reference Data	参照データ（「Pattern Generation」カテゴリ）	各文字をパターン文字にマップします。	*Character Pattern Map

注意: デフォルトの「*Character Pattern Map」は、Latin-1エンコード・データで使用するように設計されていますが、データの文字エンコーディング（マルチバイトのUnicode（16進数）文字参照を含む）に適した新しい文字パターン・マップを作成できます。

Valid patterns

オプション	タイプ	目的	デフォルト値
Reference Data	参照データ（「Patterns」カテゴリ）	属性に対する有効パターンのリスト	なし
Categorize unmatched as	選択（Unknown/Invalid）	有効パターンのリストとマッチしない値の分類方法	Unknown

Invalid patterns

オプション	タイプ	目的	デフォルト値
Reference Data	参照データ（「Patterns」カテゴリ）	属性に対する無効パターンのリスト	なし
Categorize unmatched as	選択（Unknown/Valid）	無効パターンのリストとマッチしない値の分類方法	Unknown

出力

データ属性

なし

フラグ

フラグ属性	目的	可能性のある値
Pattern	選択した属性のパターンを示します。	属性のパターン
PatternValid	どのデータが「Pattern Check」に合格したかを、有効パターン、無効パターンおよび不明パターンで示します。	Y/N/-

ダッシュボードへの公開

「Pattern Check」の結果は、ダッシュボードに公開できます。

次の結果解釈がデフォルトで使用されます。

結果	ダッシュボード解釈
Valid	合格
Unknown	警告
Invalid	アラート

実行

実行モード	サポート
バッチ	Yes
リアルタイム・モニタリング	Yes
リアルタイム応答	Yes

結果ブラウザの表示

「Pattern Check」では、結果のサマリー・ビューが作成され、次の統計が表示されます。

統計	意味
Valid records	「Pattern Check」によって「Valid」に分類されたレコード。
Unknown records	「Pattern Check」によって「Unknown」に分類されたレコード。
Invalid records	「Pattern Check」によって「Invalid」に分類されたレコード。

前述の統計のいずれかをドリルダウンすると、「Valid」、「Unknown」または「Invalid」であると判明したそれぞれのパターンの数が表示されます。次に、再度ドリルダウンするとレコード自体を表示できます。

出力フィルタ

「Pattern Check」からは、次の出力フィルタが使用可能です。

Valid records
Unknown records
Invalid records

例

この例では、「Pattern Check」を使用して、「Patterns Profiling」から作成された有効パターンおよび無効パターンのリストを使用して、「Account Number」属性（CU_ACCOUNT）内の値を検証します。

パターンのいずれのリストともマッチしなかった値は「Unknown」に分類されていることに注意してください。

サマリー・ビュー

「Invalid Records」のドリルダウン