「Date Edit Distance」比較では、2つの日付値の文字編集距離を判断します。
「Date Edit Distance」比較を使用して、日付の完全一致または近似一致を検索します。「Date Edit Distance」は、日付を手動で(自動生成ではなく)システムに指定したために、入力ミスの可能性がある場合に使用します。たとえば、値「01/08/1972」と「01/08/1772」は日付編集距離が1で一致候補として識別されます。
この比較では、結果バンドの使用がサポートされています。
オプション |
タイプ |
目的 |
デフォルト値 |
Match No Data pairs? |
Yes/No |
このオプションは、識別子の2つの非データ(Null、または空白文字のみを含む)値を比較する際の比較の結果を決定します。 「No」に設定した場合、非データ値に対して別の非データ値を比較すると、比較は「no data」結果になります。 「Yes」に設定した場合、非データ値に対して別の非データ値を比較すると、比較は完全一致(日付編集距離が0)になります。移入された値に対して非データ値を比較した場合、返されるのは「no data」結果のみです。 |
No |
Ignore day? |
Yes/No |
「Ignore day」を使用すると、一致処理で日付の日の部分が無視されます。 「Yes」に設定すると、一致処理で日が無視されます。たとえば、「11/01/1975」と「23/01/1975」は編集距離0で一致します。 「No」に設定すると、一致処理で日が使用されます。たとえば、「11/01/1975」と「11/01/1975」は編集距離0で一致しますが、「11/01/1975」と「23/01/1975」は編集距離2で一致します。 |
No |
Ignore month? |
Yes/No |
「Ignore month」を使用すると、一致処理で日付の月の部分が無視されます。 「Yes」に設定すると、一致処理で月が無視されます。たとえば、「08/01/1975」と「08/08/1975」は編集距離0で一致します。 「No」に設定すると、一致処理で月が使用されます。たとえば、「08/08/1975」と「08/08/1975」は編集距離0で一致しますが、「08/01/1975」と「08/08/1975」は編集距離1で一致します。 |
No |
Ignore year? |
Yes/No |
「Ignore year」を使用すると、一致処理で日付の年の部分が無視されます。 「Yes」に設定すると、一致処理で年が無視されます。たとえば、「11/01/1901」と「11/01/1875」は編集距離0で一致します。 「No」に設定すると、一致処理で年が使用されます。たとえば、「11/01/1975」と「11/01/1975」は編集距離0で一致しますが、「11/01/1901」と「11/01/1875」は編集距離3で一致します。 |
No |
Ignore century? |
Yes/No |
「Ignore century」を使用すると、一致処理で日付の世紀の部分が無視されます。 「Ignore century」オプションは、「Ignore year」 = 「No」の場合のみ適用されることに注意してください。「Ignore year」 = 「Yes」の場合は、日付の年全体が常に無視されます。 「Yes」に設定すると、一致処理で世紀が無視されます。たとえば、「11/01/1901」と「11/01/2001」は編集距離0で一致しますが、「11/01/1975」と「11/01/1874」は編集距離1で一致します。 「No」に設定すると、一致処理で世紀が使用されます。たとえば、「11/01/2001」と「11/01/2001」は編集距離0で一致しますが、「11/01/1901」と「11/01/2001」は編集距離2で一致します。 |
No |
Time zone |
タイム・ゾーン |
2つの日付/時間値を比較する際に使用するタイム・ゾーンを設定します。 |
ディレクタのタイム・ゾーン |
構成例
この例では、「Date of Birth」(生年月日)識別子に対して「Date Edit Distance」比較を使用して、個人を照合します。氏名も一致する場合、完全日付一致(編集距離が0)は一致として分類されます。また、氏名も一致する場合、近似日付一致(編集距離が1)は一致候補(レビューのため)として分類されます。
Match No Data pairs?= No
Ignore day?= No
Ignore month?= No
Ignore year?= No
Ignore century?= Yes
Time zone = ディレクタのタイム・ゾーン
結果例
次の表に、前述の構成を使用した比較結果の例を示します。
値A |
値B |
比較結果 (日付編集距離) |
11/01/1960 |
11/01/1960 |
0 |
11/01/1860 |
11/01/1960 |
0 |
05/08/1972 |
05/08/1772 |
0 |
11/01/1960 |
11/11/1960 |
1 |
11/01/1912 |
11/01/1970 |
2 |
11/08/1960 |
08/11/1960 |
4 |
25/06/1982 |
11/08/1960 |
5 |
Oracle (R) Enterprise Data Qualityオンライン・ヘルプ バージョン8.1
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