Match

「Match」は、「Group and Merge」を除くすべてのマッチ・プロセッサのサブプロセッサです。マッチ・プロセッサ構成の「Match」ステージの目的は、メインのマッチ・プロセスを構成することです。つまり、レコードの比較方法、およびその比較結果の解釈方法(自動的にマッチ、不一致、または手動レビューのための割当て)を構成します。

また、マッチ・プロセスの結果(つまり、マッチ・レコードのセット、およびレコード間で作成された関係)を出力する方法も構成できます。

マッチ構成の4つのタブは次のとおりです。

用途

レコードの正確な照合に必要な比較とマッチ・ルールのセットは、マッチ・プロセスの要件とマッチ対象のデータの品質によって決まります。

一般的に、初めてマッチ・プロセスを開発する際は、次のヒントが役立ちます。

EDQでのマッチに関する高度な情報は、「マッチ処理の概念ガイド」を参照してください。

構成

「Match」サブプロセッサの構成には4つのステップがあり、各ステップに対応するタブが「configuration」ダイアログに表示されます。

マッチ・レビューを使用してマッチ候補をレビューするマッチ・プロセッサの場合は、次のようにタブが表示されます。各ステップについては、次の図で該当するタブをクリックしてください。

Case Managementを使用してマッチ候補をレビューするマッチ・プロセッサの場合は、次のようにタブが表示されます。各ステップについては、次の図で該当するタブをクリックしてください。

マッチ処理の主要な構成は、「Comparisons」タブおよび「Match rules」タブにまとめられています。この2タイプの出力にはデフォルトの構成設定値があり、多くの場合は変更不要で、変更が必要になるのはマッチ・プロセスの開発が完了間近な場合のみです。

比較

比較について

比較とは、指定の識別子に対して、どの程度2つのレコードが相互にマッチしているかを判定するマッチ機能です。

EDQは比較のライブラリを備えており、マッチ処理ニーズの大部分をカバーしています。また、新しい比較のスクリプトを作成してEDQに追加することもできます(「EDQでのマッチの拡張」を参照)。

比較によって、クラスタ・グループ内のすべてのレコードが相互に比較され、比較結果が作成されます。考えられる比較結果は、比較の対象と識別子の型(文字列、数値、日付など)によって決まります。

たとえば、「Exact String Match」比較では、比較が実行されるたびに、次のいずれかの結果が返されます。

したがって、「exact String match」比較では、レコードのペアがマッチしているかどうかを単に判断します。

これに対して、「Character Edit Distance」比較では、レコードのペアがどの程度マッチしているかが示され、このために、値をもう一方の値と照合するのに必要な文字編集の回数値が計算されます。たとえば、値「test」と「test」は完全にマッチしており、文字編集距離の結果は0です。値「test」と「tast」は1文字が異なるため、文字編集距離は1です。値「test」と「mrtest」は2文字が異なるため、文字編集距離の結果は2です。

比較の追加と構成

比較を各識別子に追加するには、ダイアログの下部にある「Add Comparison」ボタンを使用します。比較は、コピーして貼り付けることもできます(たとえば、別の識別子で同じ比較構成が必要な場合)。これを行うには、選択した比較をコピー([Ctrl]+[C])して識別子に貼り付けます([Ctrl]+[V])。比較はマッチ・プロセッサ間でもコピーできるため、他のマッチ・プロセッサで使用した比較構成は再使用できることに注意してください。

各比較は、ダイアログの右側を使用して構成します。

比較への変換の追加

比較に変換を追加すると、比較する前に識別子を変換できます。

たとえば、識別子値(名称など)は類似しているが完全にはマッチしていない場合のマッチ・ルールは、2つの値が同じ音に聞こえることを確認する比較を使用して、強化できます。これを行うには、「Exact String match」比較を使用しますが、その比較には「Metaphone」変換を追加します。これにより、個別の値ではなく、各識別子のmetaphoneキーを比較します。たとえば、「Jhon」と「John」はマッチします。

比較変換には、使用する変換に応じた構成が必要です。詳細は、各変換のヘルプ・ページを参照してください。

比較オプション

比較オプションは、使用する比較に応じて異なります。使用可能なオプションの詳細は、各比較のヘルプ・ページを参照してください。たとえば、次のオプションは「Exact String match」比較で使用できます。

結果バンド

数値結果が生成される比較(マッチ率、2つの識別子値の間の編集距離など)では結果バンドを使用します。これにより、レコードを自動的にマッチさせるかどうかを決定するために、結果のバンドに対して個別の比較結果を構成できます。各比較ではデフォルトの結果バンドが表示されるため、結果バンドをいつも最初から構成する必要はありません。

たとえば、「Character edit distance」比較には、次の結果バンドがデフォルトで構成されています。

異なるバンド結果が必要な場合は、比較用の結果バンドを変更できます。たとえば、「Character edit distance」比較を使用しているときに、編集距離が2以下の場合は、該当する識別子を照合する単純なルールを使用できます。この場合は、結果バンドを次のように変更できます。

各結果バンドの右側の色にも注意してください。これらは「Match rules」ペイン(キャンバス上にマッチ・プロセッサが開き、「Match」サブプロセッサが選択されている場合に表示されます)で使用され、比較結果の強度へのクイック・ガイドを提供するため、複数の比較にまたがる各マッチ・ルールの構成への視覚的なクイック・ガイドとなります。色の指示を変更するには、「Invert Colors」チェック・ボックスを使用します。高いマッチを示すには緑色、低いマッチを示すには赤色、その間は各種のグラデーションが使用されます。

マッチ・ルール

マッチ・プロセス中に解釈される比較結果の数は、マッチ・ルールによって決まります。

マッチ・ルールごとに1つの判定が生成されます。考えられる3つの判定は、次のとおりです。

これらの判定は、複数の比較結果からの解釈です。たとえば、すべての比較結果がマッチした場合、これは「Match」に分類されます。一部の比較のみがマッチした場合は、ルールによってリンクされたレコードがマッチかどうかを判定するために、マッチ・レコードを手動でレビューできます。

マッチ・ルールは、「Match Rules」ペインに表示されている論理順序に従って上位から下位に処理されます。複数のマッチ・ルール・グループが使用されている場合は、最初のマッチ・ルール・グループのマッチ・ルールが上位から下位に処理され、その後に次のグループのルールが処理されます。

比較結果の判定表は、マッチ・グループの完全なセットによって形成されます。

レコードのペアが最上位のマッチ・ルールの条件(たとえば、比較1 = True、比較2 = 近似一致)を満たしている場合は、マッチ・ルールの判定がそのレコードのペアに適用されます。判定表内の下位のマッチ・ルールは、上位のルールによってすでにリンクされているレコード(「No Match」判定のルールの場合はリンクされなかったレコード)のペアには適用されません。

通常は、表の最上位にある最も強力なマッチ・ルール(「Match」判定を行う)を使用するのが最適です。たとえば、すべての識別子を通じて完全な重複は非常に高い(完全)マッチとみなされるため、最上位のルールの条件を満たします。表内を下位に移動するに従って、マッチ・ルールは緩やかになります。

たとえば、「Name」および「Post Code」識別子を使用して顧客を照合する場合は、次のようなマッチ・ルールの初期セットを設定できます。

最初のルール(完全一致)では、「Name」および「Postcode」識別子の両方が完全にマッチするレコードが照合されます。これらの値のペアは自動的にマッチとみなされます。

強調表示されている4番目のルール(「Exact name, close postcode」)では、「Name」が完全にマッチし、「Postcode」が文字編集距離1でマッチするレコードのペアが照合されます。この場合、このルールによってマッチしたレコードのペアは、マッチかどうかを判断するためにレビューされます。

マッチ処理が実行された後は、各マッチ・ルールによって形成されたリンク(「関係」と呼ばれます)が結果ブラウザの「Rules」ビューで使用可能になるため、関係出力にドリルダウンして関連するレコードを表示できます。

マッチ・ルールの追加と構成

マッチ・ルールは、マッチ・ルール・リストの下部にあるボタンを使用して管理します。

ルールは、プラス記号を使用して追加し、マイナス記号を使用して削除します。リスト内の位置は、右側の矢印ボタンを使用して調整します。

マッチ・ルールの左側のチェック・ボックスを使用すると、マッチ・ルールを失わずに、マッチ・プロセッサの次回の実行からマッチ・ルールを一時的に無効にできます(後で再度有効にできます)。これは、事前に構成されたマッチ・プロセッサで特に役立ち、設定されたルールの一部が特定のデータで不要な場合は、そのルールを削除せずに簡単に無効にできます。

各マッチ・ルールは、ダイアログの右側で構成します。各比較はリスト表示されるため、マッチ判定(「MATCH」、「NO MATCH」または「REVIEW」)を使用して解釈する比較結果を決定する必要があります。

また、既存のルールと一部のみ異なる新しいルールを作成する場合などは、右側で他のルールをコピーして貼り付け、その構成に小さい変更を加えることによって新しいルールを作成すると大変便利です。標準的なキーボード・ショートカット([Ctrl]+[C]および[Ctrl]+[V])を使用でき、右クリック・メニューも使用できます。

貼り付けたルールは、下のルールの直下に追加されます。その後は、ルール名の編集、構成の変更、およびルール表内の適切な位置への移動を実行できます。

ルールは、マッチ・ルール・グループ間でコピーして貼り付けることができます。

マッチ・ルールの比較結果の構成

構成された各比較に対して、マッチ・ルールの比較結果を選択できます。比較ごとに結果が異なるため、比較に対して可能な結果も異なります。たとえば、「Exact String Match」比較では、次のいずれかの結果が返されます。

マッチ・ルール内の比較の結果を選択するときは、前述のいずれかの結果を選択するか、またはすべての結果を意味する「*」を選択できます。

すべての比較で「No data」が結果の1つになることに注意してください。Nullまたは空の文字列値のデータを含む値を比較すると、常に「No data」結果になります。2つのNullまたは空の文字列の比較が「No data」結果となるのは、「Match No Data Pairs」オプション(すべての比較で同様)が「No」に設定されている場合のみです。「Match No Data Pairs」が「Yes」に設定されている場合、2つの非データ値は比較の最上位の結果(たとえば、「Exact String Match」の場合は「True」)でマッチします。

マッチ・ルール・グループ

マッチ・ルールは複数のグループにまとめられます。各マッチ・ルール・グループは、類似する機能を実行する一連のマッチ・ルールで構成されます。マッチ・ルール・グループ内のマッチ・ルールは1つの単位として管理でき、単位には次の操作が含まれます。

判定表内では、マッチ・ルール・グループ内のルールが連続して表示されます。つまり、特定グループのルールの間に、そのグループに含まれないルールが割り込むことはできません。次のスクリーンショットは、マッチ・ルール・グループを使用して構成したマッチ・プロセッサの例を示しています。

表示されているマッチ・ルールは、選択したグループに関連付けられているルールです。

マッチ・ルール・グループを完全に無視することも可能です。デフォルトでは、すべてのマッチ・プロセッサにデフォルトのマッチ・ルール・グループがあり、すべてのマッチ・ルールはそのグループ内に配置されます。他のマッチ・ルール・グループを作成しない場合、グループ化によるマッチ・ルール構成への影響はありません。

マッチ・ルール・グループの管理

マッチ・ルール・グループは、マッチ・ルール自体と同様の方法で管理されます。マッチ・ルール・グループを追加、削除および順序変更するには、ここでも、リストの下にあるボタンを使用します。

マッチ・ルール・グループを削除すると、そのグループ内のマッチ・ルールがすべて削除されます。

マッチ・ルール・グループの右クリック・メニューを使用すると、グループ内のルールを一括変更できます。

この例では、選択したグループ内の全ルールが無効化されます。このメカニズムによって、グループ内の全ルールのマッチ判定を変更したり、グループ内の全ルールに同じ比較を適用することができます。

関係出力

「Relationships」タブを使用すると、マッチ・プロセスからの関係出力を構成できます。

関係とは2つのレコード間のリンクで、自動マッチ・ルールおよび手動判定によって作成されます。同じレコードを複数のレコードに関連付けることができるため、複数の関係が存在する場合がありますが、レコードの各ペアに対する関係は常に1つです。

関係出力は、出力として各マッチ・プロセッサから使用可能であり、外部のデータベースやファイルに書き込んだりエクスポートして、さらに処理(プロファイリングなど)するために使用できます。また、結果ブラウザではデータ・ビューとしても使用できます。最終的には、マッチ・プロセッサの「Rules」および「Review Status」サマリー・ビューからのドリルダウンで使用されます。

関係出力には、属性のデフォルト・セット、および出力レコードのデフォルト・セット(マッチ処理で形成される関係ごとに1つ)が含まれています。ただし、出力を構成する属性のセットは変更でき、出力する関係のセットも変更できます。

属性の変更

デフォルトの関係データを構成する属性は、「configuration」ダイアログの左側にリストされます。

関係データは、マッチ・プロセスで作成された関係ごとに出力される1つのレコードです。このため、出力データ内の各レコードには、2つのマッチ・レコードの情報が記載されています。

画面の左側に示すように、デフォルト・フォーマットには次の属性がデフォルトで含まれます。

属性名

説明

属性値

ReviewGroup

[マッチ・レビューのみ]

レビュー・グループID

各関係が属するレビュー・グループの生成済ID。

注意: レビュー・グループは、関連するレコード間の完全グループです。このため、関係内の各レコードは同じレビュー・グループ内である必要があります。

MatchGroup

[マッチ・レビューのみ]

マッチ・グループID

関係内の最初のレコードが属するマッチ・グループの内部ID。

注意: デフォルトでは、マッチ・グループはレビュー関係と関連しません。このため、同じレビュー関係内の2つのレコードは異なるマッチ・グループに属します。

InternalId

[マッチ・レビューのみ]

内部レコードID

関係内の最初のレコードの内部レコードID。

DataStreamName

[マッチ・レビューのみ]

レコードのデータ・ストリーム名

関係内の最初のレコードに対する入力データ・ストリームの名称。

RelatedMatchGroup

[マッチ・レビューのみ]

マッチ・グループID

関係内の2番目の(関連付けられた)レコードが属するマッチ・グループの内部ID。

RelatedInternalId

[マッチ・レビューのみ]

内部レコードID

関係内の2番目の(関連付けられた)レコードの内部レコードID。

RelatedDataStreamName

[マッチ・レビューのみ]

レコードのデータ・ストリーム名

関係内の2番目の(関連付けられた)レコードに対する入力データ・ストリームの名称。

Rule

マッチ・ルール名

関係を作成したマッチ・ルールの名称。

RuleDecision

関係の判定値

関係のマッチ判定。

ReviewStatus

関係のレビュー・ステータス

関係のレビュー・ステータス(「No Review Required」、「Awaiting Review」または「User Reviewed」)。

ReviewedBy

[Case Managementのみ]

レビュー担当者の名前

関係を最後にレビューしたレビュー担当者の名前。

ReviewDate

[Case Managementのみ]

最終レビュー日

関係が最後にレビューされた日付。

[識別子名]

識別子: [識別子名]からの値

関係内の最初のレコードからの各識別子値の属性。

related_[識別子名]

識別子: [識別子名]からの値

関係内の2番目の(関連付けられた)レコードからの各識別子値の属性。

関係出力のデフォルト・フォーマットを保持するには、ダイアログの下部にある「Auto Attribute Selection」オプションを選択します。出力内の属性は識別子ごとに含まれているため、変更の可能性があることに注意してください。識別子を追加または削除すると、デフォルト出力内の属性が変更されます。

出力をカスタマイズする場合は、このボックスの選択を解除して、属性を追加または削除できます。いくつかの属性が追加可能です。関係内の一方または両方のレコードについて、任意の入力属性の値をマッチ・プロセスに追加できます。また、マッチ・プロセスから使用可能になるいくつかの属性も追加できます。これらの属性には、REVIEW_USER(関係に対して最終の手動判定を行ったユーザー(存在する場合))、REVIEW_DATE(最終の手動判定日)、COMMENT(レビュー・プロセス時に関係に対して記述された最終コメント)、COMMENT_USER(最終コメントを記述したユーザー)、およびCase Managementの拡張属性(Case Managementが使用されている場合)などがあります。

たとえば、属性を追加して出力をカスタム・フォーマットに変更すると、「Auto Attribute Selection」オプションは自動的に選択解除されることに注意してください。これは、識別子の追加による出力への属性の自動追加はないことを意味しますが、属性は必要に応じて手動で追加できます。

関係のセットの変更

出力する関係のセットを変更する場合は、いくつかのオプションを使用できます。

オプション

説明

デフォルト設定

Generate relationships output

関係出力を生成するか、まったく生成しないかを決定します。たとえば、マッチ・プロセスを完全に開発し、関係出力を使用しない場合は、関係出力を生成しないことでパフォーマンスを向上させることができます。

選択

Output match relationships

「Match」判定の関係を出力するかどうかを決定します。

選択

Output review relationships

「Review」判定の関係を出力するかどうかを決定します。

選択

Output manual no match relationships

当初は(自動ルールによる)「Review」判定だが、レビューでは「No Match」判定となった関係を出力するかどうかを決定します。たとえば、レビュー・プロセス中に行われた判定の完全な監査証跡を出力する場合は、このオプションを選択し、前述のオプションの選択は解除します。

未選択

Match rules to include

個々のマッチ・ルールで作成された関係を出力するかどうかを選択できます。

すべてのルールが選択

マッチ・グループ出力[マッチ・レビューのみ]

「Match groups」タブを使用すると、マッチ・プロセスからのマッチ・グループ出力を構成できます。

マッチ・グループとは、マッチ・プロセスからのレコードの最終的なグループです。マッチ・プロセスに入力された各作業レコードは、マッチした他のレコード(ある場合)とともに、マッチ・グループに出力されます。このグループは、「Match」判定によって関連付けられたレコードで構成されます。レコードが他のレコードとマッチしなかった場合、グループに含まれるレコードは1つの可能性があります。このような関連付けられていないレコード(1レコードのグループ)は、出力するかどうかを選択できます。

マッチ・グループ出力は、出力として各マッチ・プロセッサから使用可能です。外部のデータベースやファイルに書き込んだりエクスポートして、さらに処理(プロファイリングなど)するために使用できます。また、結果ブラウザではデータ・ビューとしても使用できます。最終的には、マッチ・プロセッサの「Matching」および「Match Groups」サマリー・ビューからのドリルダウンで使用されます。

マッチ・グループ出力には、属性のデフォルト・セット、および出力レコードのデフォルト・セットが含まれています。ただし、出力を構成する属性のセットは変更でき、出力するグループのセットも変更できます。

属性の変更

デフォルトのマッチ・グループ・データを構成する属性は、「configuration」ダイアログの左側にリストされます。

マッチ・グループ・データはマッチ・プロセスに入力された作業レコードの出力で、他のレコードとの照合方法に従って複数のグループに編成されます。

注意: 参照データ・ストリームからのレコードは、作業レコードに関連付けられている場合のみマッチ・グループに含まれます。マッチ・グループに含まれているのが1つのレコードの場合、そのレコードは必ず作業データ・ストリームからのレコードです。

画面の左側に示すように、デフォルト・フォーマットには次の属性がデフォルトで含まれます。

属性名

説明

属性値

MatchGroup

マッチ・グループID

各レコードが属するマッチ・グループの内部ID

注意: デフォルトでは、マッチ・グループはレビュー関係と関連しません。これは、詳細オプションを使用して変更できます。

InternalId

内部レコードID

各レコードの内部レコードID

InputName

レコードの入力名

レコードに対する入力データ・ストリームの名称

MatchGroupSize

マッチ・グループ・サイズ

レコードのマッチ・グループ内のレコード合計数

[識別子名]

識別子: [識別子名]からの値

関係内の最初のレコードからの各識別子値の属性

マッチ・グループ出力のデフォルト・フォーマットを保持するには、ダイアログの下部にある「Auto Attribute Selection」オプションを選択します。出力内の属性は識別子ごとに含まれているため、変更の可能性があることに注意してください。識別子を追加または削除すると、デフォルト出力内の属性が変更されます。

出力をカスタマイズする場合は、このボックスの選択を解除して、属性を追加または削除できます。マッチ・プロセスには、任意の入力属性から値を追加できます。

たとえば、属性を追加して出力をカスタム・フォーマットに変更すると、「Auto Attribute Selection」オプションは自動的に選択解除されることに注意してください。これは、識別子の追加による出力への属性の自動追加はないことを意味しますが、属性は必要に応じて手動で追加できます。

マッチ・グループのセットの変更

出力するマッチ・グループのセットを変更する場合は、いくつかのオプションを使用できます。

オプション

説明

デフォルト設定

Generate Match Groups report

マッチ・グループ出力を生成するか、まったく生成しないかを決定します。たとえば、マッチ・プロセスを完全に開発し、マッチ・グループ出力を使用しない場合は、マッチ・グループ出力を生成しないことでパフォーマンスを向上させることができます。

選択

Output related records

関連付けられたレコードのグループを出力するかどうかを決定します。

選択

Output unrelated records

関連付けられていないレコードのグループを出力するかどうかを決定します。

「Deduplicate」および「Consolidate」プロセッサの場合は選択。

「Enhance」、「Link」および「Advanced Match」プロセッサの場合は未選択。

アラート・グループ出力[Case Managementのみ]

「Alert groups」タブを使用すると、マッチ・プロセスからのアラート・グループ出力を構成できます。

グループ出力は、各マッチ・プロセッサから使用可能です。外部のデータベースやファイルに書き込んだりエクスポートして、さらに処理(プロファイリングなど)するために使用できます。また、結果ブラウザではデータ・ビューとしても使用できます。最終的には、マッチ・プロセッサの「Matching」および「Match Groups」サマリー・ビューからのドリルダウンで使用されます。

アラート・グループとは、マッチ・プロセスから収集したレコードのセットで、レビュー・プロセスで使用するアラートを形成します。マッチ・プロセスによって関係に含まれた各作業レコードは、マッチした他のレコード(ある場合)とともに、アラート・グループに出力されます。このグループは、アラート・キーによって関連付けられたレコードで構成されます。

他のレコードとマッチしなかったレコードはアラート・グループに含まれず、アラート・キーは割り当てられません。このような単独のレコードは、オプションでアラート・グループ出力に含めることができます。

アラート・グループ出力は、出力属性のデフォルト・セット、および出力グループのデフォルト選択を使用して事前に構成されています。このデフォルト構成は「Match processor」ダイアログの「Alert Groups」タブで変更できます。

属性の変更

アラート・グループ・データに出力される属性は、「configuration」ダイアログの左側にリストされます。

アラート・グループにはマッチ・プロセスに入力された作業レコードが含まれ、アラート・キーによって複数のグループに編成されます。

注意: 参照データ・ストリームからのレコードは、作業レコードに関連付けられている場合のみアラート・グループに含まれます。

画面の左側に示すように、デフォルト・フォーマットには次の属性がデフォルトで含まれます。

属性名

説明

属性値

CaseKey

ケース・キー

アラート・グループ内のレコードのケース・キー。

AlertKey

アラート・キー

レコードをアラート・グループに収集するのに使用するアラート・キー。

InputName

レコードの入力名

レコードに対する入力データ・ストリームの名称。

InternalId

内部レコードID

レコードの内部識別子。

MatchGroupSize

マッチ・グループ・サイズ

レコードのアラート・グループ内のレコード合計数。

[識別子名]

識別子: [識別子名]からの値

関係内の最初のレコードからの各識別子値の属性

アラート・グループ出力のデフォルト・フォーマットを保持するには、ダイアログの下部にある「Auto Attribute Selection」オプションを選択します。出力内の属性は識別子ごとに含まれているため、変更の可能性があることに注意してください。識別子を追加または削除すると、デフォルト出力内の属性が変更されます。

出力をカスタマイズする場合は、このボックスの選択を解除して、属性を追加または削除できます。マッチ・プロセスには、任意の入力属性から値を追加できます。

たとえば、属性を追加して出力をカスタム・フォーマットに変更すると、「Auto Attribute Selection」オプションは自動的に選択解除されることに注意してください。これは、識別子の追加による出力への属性の自動追加はないことを意味しますが、属性は必要に応じて手動で追加できます。

アラート・グループの出力セットの変更

出力するアラート・グループを指定する場合は、いくつかのオプションを使用できます。

オプション

説明

デフォルト設定

Generate Alert Groups report

アラート・グループ出力を生成するか、まったく生成しないかを決定します。マッチ・プロセスの開発が完了した後は、アラート・グループ出力を無効にして、プロセスのパフォーマンスを向上させることができます。

選択

Output related records

検出したレコード(つまり、他のレコードとマッチしたレコード)をアラート・グループに含めるかどうかを決定します。

選択

Output unrelated records

アラート・グループに含まれないレコード(つまり、他のレコードとマッチしなかったレコード)を出力するかどうかを決定します。

「Deduplicate」および「Consolidate」プロセッサの場合は選択。

「Enhance」、「Link」および「Advanced Match」プロセッサの場合は未選択。

 

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