「Percent Difference」比較では、2つの数値の大きい方の値を基準にして差異率を計算し、2つの数値がどの程度近いかを判断します。
2つの数値の差異率(PD)は、次のいずれかの方法で計算されます。
「Use larger number as denominator」(後述する「オプション」を参照) = 「Yes」の場合
「Use larger number as denominator」 = 「No」の場合
内容は次のとおりです。
PD = 差異率
n1 = 比較対象の2つの数値の内、小さい方の数値
n2 = 比較対象の2つの数値の内、大きい方の数値
したがって、「50」と「75」の値のペアの場合は次のようになります。
n1 = 50
n2 = 75
差異率は、75-50 = 25/75 = 0.33 *100 = 33%(「Use larger number as denominator」 = 「Yes」の場合)になります。または、
75-50 = 25/50 = 0.50*100 = 50%(「Use larger number as denominator」 = 「No」の場合)になります。
「Percent Difference」比較を使用して、相対的に相互に近い数値を照合します。これは、非常に小さい値から非常に大きい値まで幅がある数値(受注金額など)を比較する場合に役立ちます。この場合、「Absolute Difference」比較を使用すると、2つの数値が相互にどの程度近いかを判断する際に誤った結果になる可能性があります。たとえば、値「0.5」と「1.20」は、値「8200」と「8300」よりかなり低い一致とみなされます。
この比較では、結果バンドの使用がサポートされています。
オプション |
タイプ |
目的 |
デフォルト値 |
Match No Data pairs? |
Yes/No |
このオプションは、識別子の2つの非データ値を比較する際の比較の結果を決定します。 「No」に設定した場合、非データ値に対して別の非データ値を比較すると、比較は「no data」結果になります。 「Yes」に設定した場合、非データ値に対して別の非データ値を比較すると、比較は完全一致(差異率0%)になります。移入された値に対して非データ値を比較した場合、返されるのは「no data」結果のみです。 |
No |
Use larger number as denominator? |
Yes/No |
このオプションを使用して、前述した2つの数値の差異率の計算方法を変更できます。 「Yes」に設定した場合、前述の最初の式が使用され、2つの数値の絶対差異は大きい方の数値に関連付けられます。たとえば、「25」と「75」は差異率が67%になります。 「No」に設定した場合、前述の2番目の式が使用され、2つの数値の絶対差異は小さい方の数値に関連付けられます。たとえば、「25」と「75」は差異率が200%になります。 |
Yes |
この例では、「Percent Difference」比較を使用して、相対的に相互に近い数値を識別します。次のオプションを指定します。
構成例
Match No Data pairs?= No
Use larger number as denominator?= Yes
結果例
次の表に、前述の構成を使用した比較結果の例をいくつか示します。
値A |
値B |
比較結果 (差異率) |
50 |
75 |
33% |
200 |
250 |
20% |
0.005 |
0.0053 |
6% |
4089 |
8044 |
49% |
Null |
Null |
no data |
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