この項では、OCIロー関数について説明します。
表19-15 ロー関数
関数 | 用途 |
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ロー・メモリーに割り当てられたサイズをバイト単位で取得します。 |
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ローにロー・バイトを割り当てます。 |
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ローにローを割り当てます。 |
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ロー・データのポインタを取得します。 |
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可変長ローのメモリー・サイズを変更します。 |
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ローのサイズを取得します。 |
用途
ロー・メモリーの割当てサイズをバイト単位で取得します。
構文
sword OCIRawAllocSize ( OCIEnv *env, OCIError *err, const OCIRaw *raw, ub4 *allocsize );
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()
をコールして診断情報を取得します。
割り当てられたサイズがバイト単位で戻されるロー・データです。これは、NULL
以外のポインタにしてください。
ロー・メモリーの割当てサイズをバイト単位で戻します。
コメント
割り当てられるサイズは、実際のロー・サイズより大きいかそれに等しくなります。
関連関数
OCIErrorGet()、OCIRawResize()、OCIRawSize()
用途
ub1*
型のロー・バイトをOracleのOCIRaw*
データ型に割り当てます。
構文
sword OCIRawAssignBytes ( OCIEnv *env, OCIError *err, const ub1 *rhs, ub4 rhs_len, OCIRaw **lhs );
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()
をコールして診断情報を取得します。
割当ての右側(ソース)となるub1
データ型です。
rhs
ロー・バイトの長さです。
割当ての左側(ターゲット)となるOCIRaw
データです。
コメント
rhs
ロー・バイトをlhs
ロー・データ型に割り当てます。lhs
ローのサイズは、rhs
のサイズに応じて変更されます。割り当てられたロー・バイトの型はub1
になります。
関連関数
OCIErrorGet()、OCIRawAssignRaw()
用途
あるOracle RAWデータ型を別のOracle RAWデータ型に割り当てます。
構文
sword OCIRawAssignRaw ( OCIEnv *env, OCIError *err, const OCIRaw *rhs, OCIRaw **lhs );
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()
をコールして診断情報を取得します。
割当ての右側(ソース)となるOCIRaw
データです。
割当ての左側(ターゲット)となるOCIRaw
データです。
コメント
rhs
ローをlhs
ローに割り当てます。lhs
ローのサイズは、rhs
のサイズに応じて変更されます。
関連関数
OCIErrorGet()、OCIRawAssignBytes()
用途
ロー・データへのポインタを取得します。
構文
ub1 *OCIRawPtr ( OCIEnv *env, const OCIRaw *raw );
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。
指定されたロー・データのポインタを戻します。
コメント
なし
関連関数
OCIErrorGet()、OCIRawAssignRaw()
用途
指定の可変長ローのメモリー・サイズを変更します。
構文
sword OCIRawResize ( OCIEnv *env, OCIError *err, ub2 new_size, OCIRaw **raw );
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()
をコールして診断情報を取得します。
バイト単位での新規ロー・データのサイズです。
可変長ロー・ポインタです。ローのサイズはnew_size
に変更されます。
コメント
この関数は、オブジェクト・キャッシュ内の指定の可変長ローのメモリー・サイズを変更します。そのローの以前の内容は保持されません。この関数は、新しいメモリー・リージョンにローを割り当てる場合があります。その場合、指定のローが占有していたメモリーは解放されます。入力ローがNULL
(raw
== NULL
)の場合、この関数は、ロー・データ用のメモリーを割り当てます。
new_size
が0(ゼロ)の場合、この関数はraw
が占有していたメモリーを解放し、NULL
ポインタ値を戻します。
関連関数
OCIErrorGet()、OCIRawAllocSize()、OCIRawSize()
用途
指定のローのサイズをバイト単位で戻します。
構文
ub4 OCIRawSize ( OCIEnv *env, const OCIRaw *raw );
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。
サイズが戻されるローです。
コメント
なし
関連関数