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Oracle Multimediaユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1)
E05684-01
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新機能

このマニュアルでは、以前のリリースからの変更点と、現在のリリースに導入された新機能について説明します。

リリース10.2からの変更点

Oracle Database 10gリリース2(10.2)からの変更点は次のとおりです。

リリース11.1の新機能

Oracle Database 11gリリース1(11.1)では、Oracle Multimedia DICOMの新機能が導入され、パフォーマンスおよびスケーラビリティについての改善が行われました。

Oracle Multimedia DICOM

Oracle Multimedia DICOMはリリース10.2で導入されました。リリース11.1では、次のOracle Multimedia DICOM機能が追加されました。

これらの機能の詳細は、『Oracle Multimedia DICOM開発者ガイド』および『Oracle Multimedia DICOM Java API Reference』を参照してください。

Oracle Multimediaのパフォーマンスとスケーラビリティ

リリース11.1では、パフォーマンスとスケーラビリティも改善されました。このリリースでは、大規模なメディア・オブジェクトの管理機能に加えて、特定のイメージ処理操作において高いスループットを必要とするアプリケーション用の改善が行われました。

データベースのOracle Multimediaオブジェクト型で、データベース記憶域構造(BLOB)に対して格納および検索できるメディア・データのサイズ制限が、BLOBのサイズ制限にまで拡張されました。BLOBのサイズ制限は、ブロックサイズに応じて8から128TBです。

Oracle Multimediaでは、大規模イメージの格納および検索に加えて、最大20億個のピクセルを含むイメージ、または解像度が最大で46000x46000のイメージについて、高さ、幅、圧縮形式などのイメージ属性を抽出することもできます。メタデータ抽出(IPTC、EXIFおよびXMP)をサポートするイメージの場合、Oracle Multimediaでは、埋込みメタデータを、格納可能なあらゆるサイズで抽出および管理することができます。

Oracle Multimediaには、イメージ・コンテンツを変更するイメージ処理機能が用意されています。たとえば、イメージのスケール変更および切取りや、異なるファイル・フォーマットへの変換を行うことができます。イメージの処理には、イメージのピクセル値の解釈が必要です。この操作は、多くの場合、システム・パフォーマンスおよびメモリーに影響を与えます。結果として、正常に格納することができるイメージを、正常に処理することができなくなる場合があります。Oracle Multimediaが処理できる最大イメージ・サイズは、イメージ・フォーマットおよびシステム・プラットフォームによって異なります。サポートされる各フォーマットのイメージ処理の制限に関するガイドラインは、Oracle MultimediaのREADME.txtファイルを参照してください。

最も一般的なイメージ処理操作である縮小イメージの生成において、パフォーマンスおよびスケーラビリティが改善されました。TIFFおよびJPEGソースからこれらの縮小イメージを生成する場合と、JPEGエンコーディングを使用してDICOMソースから生成する場合のパフォーマンスが著しく改善されました。また、縮小操作の改善によって、大規模なソース・イメージ(JPEGまたはRAWエンコーディングを使用したJPEG、TIFFおよびDICOM)からの高速な縮小イメージの生成が可能になりました。

このリリースのOracle Multimediaでは、Oracle SecureFilesと呼ばれる次世代のLOBもサポートされています。SecureFilesでは、ラージ・オブジェクト(LOB)の完全なリエンジニアリングが行われ、パフォーマンスの大幅な改善、およびOracle Databaseのネイティブ・コンテンツ管理機能の著しい強化が実現しています。Oracle Multimediaオブジェクト型、メソッドおよびパッケージは、SecureFilesで正しく操作されることがテストで保証されています。この新しいBLOBの実装によってパフォーマンスを向上させるには、Oracle Multimediaオブジェクト型にメディア・コンテンツを格納する際にSecureFilesを使用することをお薦めします。