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Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス
11g リリース1(11.1)
E05686-02
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139 DBMS_TTS

DBMS_TTSパッケージは、トランスポータブル・セットが自己完結型かどうかをチェックします。 すべての違反が、ビューTRANSPORT_SET_VIOLATIONSから選択できる一時表に挿入されます。


関連項目:

  • 『Oracle Database管理者ガイド』

  • 『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』


この章では、次の項目について説明します。


DBMS_TTSの使用方法


セキュリティ・モデル

このプロシージャは、execute_catalog_roleを付与されているユーザーのみが実行できます。このロールは、初期段階ではユーザーSYSにのみ割り当てられています。


例外

ts_not_found  EXCEPTION;
PRAGMA exception_init(ts_not_found, -29304);
ts_not_found_num NUMBER := -29304;

invalid_ts_list  EXCEPTION;
PRAGMA exception_init(invalid_ts_list, -29346);
invalid_ts_list_num NUMBER := -29346;

sys_or_tmp_ts     EXCEPTION;
PRAGMA exception_init(sys_or_tmp_ts, -29351);
sys_or_tmp_ts_num NUMBER := -29351;

使用上の注意

トランスポータブル表領域に関しては、参照整合性制約の有効化および無効化の処理が異なります。


DBMS_TTSサブプログラムの要約

この2つのプロシージャは、データベース管理者がコールするように設計されています。

表139-1 DBMS_TTSパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明

DOWNGRADEプロシージャ


データに関連するトランスポータブル表領域をダウングレードします。

TRANSPORT_SET_CHECKプロシージャ


表領域(トランスポート可能)のセットが自己完結型かどうかをチェックします。



DOWNGRADEプロシージャ

このプロシージャは、データに関連するトランスポータブル表領域をダウングレードします。

構文

DBMS_TTS.DOWNGRADE;

TRANSPORT_SET_CHECKプロシージャ

このプロシージャは、表領域(トランスポート可能)のセットが自己完結型かどうかをチェックします。このプロシージャのコール後、ユーザーはビューから選択して、違反があればそのリストを調べることができます。

構文

DBMS_TTS.TRANSPORT_SET_CHECK (
   ts_list          IN CLOB,
   incl_constraints IN BOOLEAN DEFAULT FALSE,
   full_check       IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);

パラメータ

表139-2 TRANSPORT_SET_CHECKプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

ts_list

表領域のカンマで区切られたリスト。

incl_constraints

表領域が自己完結型かどうかを調べるときに、参照整合性制約を考慮する場合はTRUEを設定します (ts_list引数のみでコールされた場合はTRANSPORT_SET_CHECKが動作するように、incl_constraintsパラメータはデフォルトで設定されています)。

full_check

完全または部分的な依存性チェックが必要かどうかを示します。TRUEの場合、INおよびOUTポインタ(依存性)のすべてを処理し、トランスポータブル・セット内で自己完結していないものを違反として取得します。TSPITRの場合またはトランスポータブルの厳密なバージョンが必要な場合にも、パラメータをTRUEに設定してください。デフォルトはFALSEです。この場合、OUTポインタのみが違反とみなされます。


ビューで行が戻らない場合、表領域のセットは自己完結型です。次に例を示します。

SQLPLUS> EXECUTE DBMS_TTS.TRANSPORT_SET_CHECK('foo,bar', TRUE);
SQLPLUS> SELECT * FROM TRANSPORT_SET_VIOLATIONS;