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Oracle Databaseルール・マネージャおよび式フィルタ開発者ガイド
11gリリース1(11.1)
E05697-01
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19 式フィルタ・ビュー

式フィルタのメタデータは、xxx_EXPFIL接頭辞で定義されている式フィルタ・ビューを使用して表示できます。xxxはUSERまたはALLです。これらのビューは読取り専用であり、式フィルタのプロシージャにより作成およびメンテナンスされます。

表19-1に、各ビューの名前と説明を示します。

表19-1 式フィルタ・ビュー

ビュー名 説明

USER_EXPFIL_ASET_FUNCTIONSビュー


属性セットについて承認済の関数とパッケージのリスト。

USER_EXPFIL_ATTRIBUTESビュー


属性セットの要素属性のリスト。

USER_EXPFIL_ATTRIBUTE_SETSビュー


属性セットのリスト。

USER_EXPFIL_DEF_INDEX_PARAMSビュー


デフォルトの索引パラメータのリスト。

USER_EXPFIL_EXPRESSION_SETSビュー


式セットのリスト。

USER_EXPFIL_EXPRSET_STATSビュー


式セットに関する述語統計のリスト。

USER_EXPFIL_INDEX_PARAMSビュー


式セットに割当済の索引パラメータのリスト。

USER_EXPFIL_INDEXESビュー


式フィルタ索引のリスト。

USER_EXPFIL_PREDTAB_ATTRIBUTESビュー


索引のストアド属性と索引付き属性のリスト。

USER_EXPFIL_PRIVILEGESビュー


現行のユーザーの式に対する全権限のリスト。

USER_EXPFIL_TEXT_INDEX_ERRORS


エラーの存在する式列値にテキスト索引を使用してエラーをマップします。


19.1 USER_EXPFIL_ASET_FUNCTIONSビュー

このビューには、特定の属性セットを使用する式に許可される関数とパッケージがすべて表示されます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
ATTRIBUTE_SET_NAME VARCHAR2 属性セットの名前。
UDF_NAME VARCHAR2 ユーザーが(スキーマ拡張を使用するかどうかに関係なく)指定したユーザー定義関数またはパッケージ(または型)の名前。
OBJECT_OWNER VARCHAR2 関数またはパッケージ(または型)の所有者。
OBJECT_NAME VARCHAR2 関数またはパッケージ(または型)の名前。
OBJECT_TYPE VARCHAR2 属性セットに追加された時点でのオブジェクトの型。
  • Function: オブジェクトが関数の場合。

  • Package: オブジェクトがパッケージの場合。

  • Type: オブジェクトが型の場合。

  • Embedded type: オブジェクトが、セット内の要素属性の1つに使用されるため関数リストに暗黙的に追加される型の場合。

  • 関数: 関数、パッケージまたは型のシノニムの場合。


19.2 USER_EXPFIL_ATTRIBUTESビュー

このビューには、ユーザーのスキーマに定義されている属性セットの要素属性がすべて表示されます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
ATTRIBUTE_SET_NAME VARCHAR2 属性セットの名前。
ATTRIBUTE VARCHAR2 要素属性の名前。
DATA_TYPE VARCHAR2 属性のデータ型。
ASSOCIATED_TABLE VARCHAR2 表の別名属性に対応する表の名前。他の属性の型については、すべてNULL。
TEXT_PREFERENCES VARCHAR2 テキスト述語に構成されている属性のプリファレンス。

19.3 USER_EXPFIL_ATTRIBUTE_SETSビュー

このビューには、ユーザーのスキーマに定義されている属性セットが表示されます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
ATTRIBUTE_SET_NAME VARCHAR2 属性セットの名前。

19.4 USER_EXPFIL_DEF_INDEX_PARAMSビュー

このビューには、ユーザーのスキーマに定義されている属性セットに関連したデフォルトの索引パラメータ(ストアド属性と索引付き属性)が表示されます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
ATTRIBUTE_SET_NAME VARCHAR2 属性セットの名前。
ATTRIBUTE VARCHAR2 ストアド属性の名前。
DATA_TYPE VARCHAR2 属性のデータ型。
ELEMENTARY VARCHAR2 属性が属性セットの要素属性でもある場合はYES、それ以外の場合はNO
INDEXED VARCHAR2 ストアド属性が索引付き属性でもある場合はYES、それ以外の場合はNO
OPERATOR_LIST VARCHAR2 属性に対して構成されている共通演算子の文字列表現。
XMLTYPE_ATTR VARCHAR2 ストアド属性または索引付き属性がXMLタグの場合に対応するXMLType要素属性の名前。

19.5 USER_EXPFIL_EXPRESSION_SETSビュー

このビューには、ユーザーのスキーマに定義されている式セットが表示されます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
EXPR_TABLE VARCHAR2 式を格納する表の名前。
EXPR_COLUMN VARCHAR2 式を格納する表列の名前。
ATTRIBUTE_SET VARCHAR2 対応する属性セットの名前。
LAST_ANALYZED DATE この式セットの述語統計が最後に計算された日付。統計が収集されていない場合はNULL。
NUM_EXPRESSIONS NUMBER セットが最後に分析されたときのセット内の式の数。
PREDS_PER_EXPR NUMBER 式ごとの(前回の分析時の)平均述語数。
NUM_SPARSE_PREDS NUMBER 式セットに(前回の分析時に)含まれていたまばらな述語の数。

19.6 USER_EXPFIL_EXPRSET_STATSビュー

このビューには、ユーザーのスキーマ内の式セットに関する述語統計が表示されます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
EXPR_TABLE VARCHAR2 式を格納する表の名前。
EXPR_COLUMN VARCHAR2 式を格納する表列の名前。
ATTRIBUTE_EXP VARCHAR2 式セットの述語内で共通の左辺(LHS)を表す算術式。
PCT_OCCURRENCE NUMBER 式セットでの属性の出現率。
PCT_EQ_OPER NUMBER 属性の述語のうち等価(=)演算子を含む率。
PCT_LT_OPER NUMBER 属性の述語のうちより小(<)演算子を含む率。
PCT_GT_OPER NUMBER 属性の述語のうちより大(>)演算子を含む率。
PCT_LTEQ_OPER NUMBER 属性の述語のうち以下(<=)演算子を含む率。
PCT_GTEQ_OPER NUMBER 属性の述語のうち以上(>=)演算子を含む率。
PCT_NEQ_OPER NUMBER 属性の述語のうち等しくない(!=)演算子を含む率。
PCT_NUL_OPER NUMBER 属性の述語のうちIS NULL演算子を含む率。
PCT_NNUL_OPER NUMBER 属性の述語のうちIS NOT NULL演算子を含む率。
PCT_BETW_OPER NUMBER 属性の述語のうちBETWEEN演算子を含む率。
PCT_NVL_OPER NUMBER 属性の述語のうちNVL演算子を含む率。
PCT_LIKE_OPER NUMBER 属性の述語のうちLIKE演算子を含む率。

19.7 USER_EXPFIL_INDEX_PARAMSビュー

このビューには、ユーザーのスキーマで定義済の式セットに関連した索引パラメータが表示されます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
EXPSET_TABLE VARCHAR2 式を格納する表の名前。
EXPSET_COLUMN VARCHAR2 式を格納する列の名前。
ATTRIBUTE VARCHAR2 ストアド属性の名前。
DATA_TYPE VARCHAR2 属性のデータ型。
ELEMENTARY VARCHAR2 属性が属性セットの要素属性でもある場合はYES、それ以外の場合はNO
INDEXED VARCHAR2 ストアド属性が索引付き属性でもある場合はYES、それ以外の場合はNO
OPERATOR_LIST VARCHAR2 属性に対して構成されている共通演算子の文字列表現。
XMLTYPE_ATTR VARCHAR2 ストアド属性または索引付き属性がXMLタグの場合に対応するXMLType要素属性の名前。

19.8 USER_EXPFIL_INDEXESビュー

このビューには、ユーザーのスキーマに定義されている式フィルタ索引が表示されます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
INDEX_NAME VARCHAR2 索引の名前。
PREDICATE_TABLE VARCHAR2 索引に使用される述語表の名前。
ACCESS_FUNC_PACKAGE VARCHAR2 述語表の問合せで関数を定義するパッケージの名前。
ATTRIBUTE_SET VARCHAR2 対応する属性セットの名前。
EXPRESSION_TABLE VARCHAR2 索引が定義されている表の名前。
EXPRESSION_COLUMN VARCHAR2 索引が定義されている列の名前。
STATUS VARCHAR2 索引のステータス。
  • VALID: 索引が正常に作成されています。

  • FAILED: 索引の作成に失敗しました。削除して再作成する必要があります。

  • FAILED RBLD: 索引の作成または再作成に失敗しました。ALTER INDEX REBUILD文を使用して再作成できます。


19.9 USER_EXPFIL_PREDTAB_ATTRIBUTESビュー

このビューには、ユーザーのスキーマ内で式フィルタ索引に使用されているストアド属性と索引付き属性の完全リストが表示されます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
INDEX_NAME VARCHAR2 索引の名前。
ATTRIBUTE_ID NUMBER 属性識別子(索引に対して一意)。
ATTRIBUTE_ALIAS VARCHAR2 ストアド属性に与えられた別名。
SUBEXPRESSION VARCHAR2 ストアド属性(およびセット内の述語の左辺)を表す算術式。
DATA_TYPE VARCHAR2 ストアド属性について導出されたデータ型。
INDEXED VARCHAR2 ストアド属性が索引付き属性でもある場合はYES、それ以外の場合はNO
OPERATOR_LIST VARCHAR2 属性に対して構成されている共通演算子の文字列表現。
XMLTYPE_ATTR VARCHAR2 ストアド属性または索引付き属性がXMLタグの場合に対応するXMLType要素属性の名前。
XPTAG_TYPE VARCHAR2 XMLタグのタイプ

XML ELEMENTまたはXML ATTRIBUTE

XPFILTER_TYPE VARCHAR2 XMLタグ用に構成済のフィルタのタイプ: POSITIONALまたは[CHAR|INT|DATE] VALUE

19.10 USER_EXPFIL_PRIVILEGESビュー

このビューには、他のスキーマに属する式セットに対する現行のユーザーの権限と、現行のユーザーが所有している式セットに対する他のユーザーの権限が表示されます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
EXPSET_OWNER VARCHAR2 式セットの所有者。
EXPSET_TABLE VARCHAR2 式を格納する表の名前。
EXPSET_COLUMN VARCHAR2 式を格納する列の名前。
GRANTEE VARCHAR2 権限受領者。
INSERT_PRIV VARCHAR2 権限受領者が式セットに対するINSERT EXPRESSION権限を付与されている場合はY、それ以外の場合はN
UPDATE_PRIV VARCHAR2 権限受領者が式セットに対するUPDATE EXPRESSION権限を付与されている場合はY、それ以外の場合はN

19.11 USER_EXPFIL_TEXT_INDEX_ERRORS

このビューでは、エラーが存在するExpression列の値へテキスト索引を持つエラーがマップされます。このビューは、次の表に示す列で定義されます。

列名 データ型 説明
EXPRESSION_TABLE VARCHAR2 Expression列を持つ表。
EXPRESSION_COLUMN VARCHAR2 式を格納する列の名前。
ERR_TIMESTAMP VARCHAR2 エラーが通知された時間。
ERR_EXPRKEY VARCHAR2 テキスト述語を持つ式に対するキー。
ERR_TEXT VARCHAR2 テキスト述語エラーの説明。