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Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
11g リリース1(11.1)

E05703-02
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B Recovery Managerの互換性

この付録では、Recovery Manager(RMAN)環境の異なるコンポーネント間の互換性の要件について説明します。内容は次のとおりです。

Recovery Managerの互換性について

表B-1に、Recovery Manager環境のコンポーネントを示します。各コンポーネントには、対応するリリース番号が付いています。

表B-1    Recovery Manager環境のコンポーネント 
コンポーネント  リリース番号の照会 

Recovery Managerクライアント 

Recovery Managerクライアントのリリース(Recovery Manager起動時に表示される) 

リカバリ・カタログ・データベース 

Oracleデータベースのリリース 

リカバリ・カタログ・データベースにあるリカバリ・カタログ・スキーマ 

リカバリ・カタログの作成に使用されるRecovery Managerクライアントのリリース 

ターゲット・データベース 

Oracleデータベースのリリース 

補助データベース 

Oracleデータベースのリリース 

たとえば、リリース1(9.0.1)のRecovery Managerクライアントは、次のコンポーネントとともに使用できます。

リカバリ・カタログ・スキーマのリリースの確認

カタログ・スキーマの現行のリリースを確認するには、SQL問合せを実行します。

  1. SQL*Plusを使用して、カタログ所有者としてリカバリ・カタログ・データベースに接続します。次に例を示します。

    % sqlplus rman@catdb
    
    
  2. rcverカタログ表を問い合せます。この問合せは、次のように実行します。

    SQL> SELECT * FROM rcver; 
    
         VERSION 
         ------------ 
         09.00.01.00
         10.02.01.00
         11.01.00.03
    
    

    複数のリリースが表示された場合、最後の行が現行のリリースを示し、その前の行は、以前のリリースを示します。前述の例では、リカバリ・カタログ・スキーマの現行のリリースは11.1で、以前のリリースは10.2です。

    リリース10.2以降では、rcver出力にあるリリース番号の最後の2桁がパッチ・レベルを表していることに注意してください。以前のリリースでは、この2桁は常にゼロになります。

Recovery Managerの互換性マトリックス

通常、Recovery Managerの互換性ルールは、次のとおりです。

表B-2に、Recovery Managerコンポーネントのリリース要件を示します。リリースの前にある記号>=は、このリリース以上のすべてのOracleデータベースのリリースおよびそれらのパッチを示します。

表B-2    Recovery Managerの互換性一覧 
ターゲット/補助データベース  Recovery Managerクライアント  リカバリ・カタログ・データベース  リカバリ・カタログ・スキーマ 

8.0.6 

8.0.6 

>=8.1.7 

>=8.0.6 

8.1.7 

8.0.6.1 

>=8.1.7 

>=8.1.7 

8.1.7 

8.1.7 

>=8.1.7 

>=Recovery Managerクライアント 

8.1.7.4 

8.1.7.4 

>=8.1.7 

8.1.7.4 

8.1.7.4 

8.1.7.4 

>=8.1.7 

>= 9.0.1.4 

9.0.1 

9.0.1 

>=8.1.7 

>=Recovery Managerクライアント 

9.2.0 

>=9.0.1.3および<=ターゲット・データベースの実行可能ファイル 

>=8.1.7 

>=Recovery Managerクライアント 

>=10.1.0 

>=9.0.1.3および<=ターゲット・データベースの実行可能ファイル 

>=9.0.1 

>=Recovery Managerクライアント 

新しいリリースのデータベースで、古いリリースのRecovery Managerクライアントを使用する場合、新しいリリースの機能は使用できません。たとえば、Oracle9i のRecovery Managerクライアントを使用してOracle Database 10g をバックアップする場合、フラッシュ・リカバリ領域、フラッシュバック・データベース、Recovery Managerで管理される補助インスタンスを使用したTSPITR、RESETLOGSを使用したリカバリなどの機能にはアクセスできません。

リカバリ・カタログのエクスポートとインポートに関するバージョン間の互換性

リカバリ・カタログのデータ・ポンプ・エクスポートは、データベースの内容をバックアップする方法としてよく利用されます。データ・ポンプ・エクスポートを使用してリカバリ・カタログの論理バックアップを行う予定の場合、Oracleデータベースの複数バージョンをまたいでエクスポートする場合の互換性の詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。

新しいバージョンのデータベースからエクスポートした内容を、古いバージョンで稼働するデータベースにインポートすることはできません。リカバリ・カタログで必要とされる古いバージョンのOracleデータベースのリカバリ・カタログ・データは、エクスポート・ユーティリティを使用してエクスポートする必要があります。

たとえば、リリース9.2.0.5データベースからリカバリ・カタログのデータをエクスポートして、これを障害時リカバリの目的でリリース8.1.7.4のOracleにインポートすることが予期される場合、リリース8.1.7.4のエクスポート・ユーティリティを指定してエクスポート操作を行う必要があります。このリリースを指定しない場合、インポート操作は失敗します。

Recovery Managerの互換性: 使用例

次のリリースの本番データベースをメンテナンスするとします。

これらのデータベースに関するRecovery Managerリポジトリ・データを単一のリカバリ・カタログ・データベースに記録する必要があります。表B-2に基づいて、すべてのターゲット・データベースに対して、リリース11.1.0の単一のリカバリ・カタログ・データベースをリリース11.1.0のカタログ・スキーマとともに使用できます。各ターゲット・データベースのバックアップに使用するRecovery Managerクライアントのリリースが、次の要件に一致することを確認します。


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