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Oracle Database Net Servicesリファレンス
11g リリース1(11.1)
E05726-02
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3 構成ファイルの構文規則

この章では、Oracle Net Servicesの構成ファイルの構文規則を説明します。

この章では、次の項目について説明します。

3.1 構成ファイルの構文の概要

Oracle Net Servicesの構成ファイルは、キーワード値ペアが含まれたパラメータで構成されています。キーワード値ペアは、カッコで囲まれています。

parameter=(keyword=value)

一部のキーワードには、その値として別のキーワード値ペアがあります。

(keyword=
    (keyword=value)
    (keyword=value))

たとえば、ローカル・ネーミング構成ファイル(tnsnames.ora)のアドレス部分には、次の行が含まれる場合があります。

(ADDRESS=
   (PROTOCOL=tcp)
   (HOST=sales-server)
   (PORT=1521))

構成ファイルは、インデントによって他のキーワード値ペアの親や所有者に該当するキーワードが識別できるように設定してください。

インデントを使用しない場合でも、少なくとも1つの空白を使用して行をインデントする必要があります。インデントされていない場合、その行は新しいパラメータとして誤って読み込まれます。次のレイアウトは使用できます。

(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)
  (HOST=sales-server)(PORT=1521))

次のレイアウトは使用できません。

(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)
(HOST=sales-server)(PORT=1521))

3.2 構成ファイルの構文規則の詳細

構成ファイルの構文には、次の規則が適用されます。

3.3 ネットワーク・キャラクタ・セット

キーワード値に使用できるネットワーク・キャラクタ・セットには、次の文字があります。接続記述子は、シングルバイト文字にしてください。

A-Z、a-z
0-9
( ) < > / \
, . : ; ' "=- _
$ + * # & ! % ? @

このキャラクタ・セットの中では、次の記号が予約済です。

(  )=\ " ' #

キーワードまたは値を引用符で囲まない場合は、予約記号をキーワードまたは値の一部としてではなくデリミタとして使用します。一重引用符または二重引用符を使用すると、予約記号を含む値を囲むことができます。引用符で囲んだ値の中に引用符を挿入する場合は、異なる種類の引用符を使用します。 円記号(\)は、エスケープ文字として使用します。

次の文字は、接続記述子の中では使用できますが、キーワードまたは値の中では使用できません。

<Space> <Tab> <Carriage Return> <Newline>

3.4 キャラクタ・セット

リスナー名およびネット・サービス名は、次のキャラクタ・セットに制限されています。

[a...z] [A...Z] [0...9] _

最初の文字は、アルファベットの文字にする必要があります。一般的には、最大64文字まで使用可能です。データベース・サービス名は、データベース管理者が定義したグローバル・データベース名と一致している必要があり、データベース名(最初は8文字に制限されています)とデータベース・ドメインで構成されています。ネット・サービス名とグローバル・データベース名は、大/小文字が区別されません。