Oracle OLAPの操作を行うには、セッションにアナリティック・ワークスペースをアタッチする必要があります。DBMS_AW PL/SQLパッケージがインストールされている場合、SQL*Plusからこのタスクを実行できます。たとえば、次のコマンドを使用して、読取り専用アクセスでアナリティック・ワークスペースをアタッチすることが可能です。
EXECUTE dbms_aw.aw_attach ('awname
');
各アナリティック・ワークスペースは、アナリティック・ワークスペースのリストに関連付けられています。読取り専用ワークスペースEXPRESS.AW
(OLAPエンジン・コードを含む)は常に、このリストで最後にアタッチされます。新しいワークスペースを作成すると、デフォルトでこのリストの最初にアタッチされます。
FIRST
やLAST
などのキーワードを使用して、リスト内のアナリティック・ワークスペースの位置を変更できます。たとえば、次のコマンドは、MYAW.TEST2
というアナリティック・ワークスペースをリストの2番目の位置から1番目の位置に移動する方法を示しています。
EXECUTE dbms_aw.execute ('AW LIST'); TEST1 R/O UNCHANGED GLOBAL.TEST1 TEST2 R/O UNCHANGED GLOBAL.TEST2 EXPRESS R/O UNCHANGED SYS.EXPRESS EXECUTE dbms_aw.aw_attach ('test2', FALSE, FALSE, 'FIRST'); EXECUTE dbms_aw.execute ('AW LIST'); TEST2 R/O UNCHANGED GLOBAL.TEST2 TEST1 R/O UNCHANGED GLOBAL.TEST1 EXPRESS R/O UNCHANGED SYS.EXPRESS
SQL*Plusから、ワークスペースの名前を変更したり、ワークスペースのコピーを作成したりできます。読取り/書込みアクセスでアナリティック・ワークスペースをアタッチした場合、そのワークスペースを更新して、ワークスペースが格納されている永続データベース表に変更内容を保存できます。ワークスペースの変更内容をデータベース内に保存するには、SQL COMMIT
を実行する必要があります。
次のコマンドでは、ワークスペースtest2
のオブジェクトおよびデータのコピーをtest3
という新しいワークスペースに作成し、test3
を更新して、変更内容をデータベースにコミットしています。
EXECUTE dbms_aw.aw_copy('test2', 'test3'); EXECUTE dbms_aw.aw_update('test3'); COMMIT;