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Oracle OLAP DMLリファレンス
11g リリース1(11.1)
E05732-02
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Oracle 11g格納フォーマットへのアナリティック・ワークスペースの変換

アナリティック・ワークスペースは、データベース内の表に格納されます。Oracle 11gのアナリティック・ワークスペースの格納フォーマットは、Oracle10gで使用される格納フォーマットとは異なります。アナリティック・ワークスペースの格納フォーマットについては、『Oracle OLAPユーザーズ・ガイド』を参照してください。

Oracle10gデータベースをOracle 11gにアップグレードすると、アップグレードされたデータベースは自動的にOracle9i互換モードとなりますが、アナリティック・ワークスペースはOracle10gの格納フォーマットのままです。Oracle 11gの新しいOLAP機能を使用するには、DBMS_AW.CONVERTにより、これらのワークスペースを新しい格納フォーマットに変換する必要があります。


参照:

  • データベースの互換モードの詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

  • アナリティック・ワークスペースのアップグレードの詳細は、Oracle MetaLink http://metalink.oracle.comを参照してください。


手順: アナリティック・ワークスペースを最新の格納フォーマットに変換する方法

アナリティック・ワークスペースをより新しい格納フォーマットに変換する手順は、次のとおりです。

  1. データベースの互換モードを11.0.0以上に変更します。

  2. アナリティック・ワークスペースの識別情報によりデータベースにログインします。

  3. SQL*Plusで、ワークスペースを最新のフォーマットに変換します。

    EXECUTE dbms_aw.convert ('my_aw');
    
  4. データベースの互換モードをOracle Database 11gに変更したため、新規作成するワークスペースは新しい格納フォーマットになります。

手順: アナリティック・ワークスペースをOracle Databaseの旧リリースから新しいリリースにインポートする方法

古いOracle Databaseインストールとは別にOracle Database 11gをインストールする場合、旧リリースからアナリティック・ワークスペースをエクスポートしてOracle Database 11gにインポートできます。エクスポートおよびインポートのプロセスにより、ワークスペースは自動的に新しい格納フォーマットに変換されます。そのため、この場合はDBMS_AW.CONVERTを使用する必要はありません。

Oracle9iのアナリティック・ワークスペースをエクスポートしてOracle 11gデータベースにインポートするには、次の手順を実行します。

Oracle9iのSQL*Plusで、work_dirディレクトリ・オブジェクトで識別されるディレクトリにアナリティック・ワークスペースをエクスポートします。

EXECUTE dbms_aw.execute ('AW ATTACH ''awname''');
EXECUTE dbms_aw.execute ('ALLSTAT');
EXECUTE dbms_aw.execute ('CDA work_dir');
EXECUTE dbms_aw.execute ('EXPORT ALL TO EIF FILE ''filename''');

Oracle 11gのSQL*Plusで、同一の名前とスキーマで新しいワークスペースを作成し、work_dirディレクトリからEIFファイルをインポートします。

EXECUTE dbms_aw.execute ('AW CREATE awname');
EXECUTE dbms_aw.execute ('CDA work_dir');
EXECUTE dbms_aw.execute ('IMPORT ALL FROM EIF FILE ''filename''');
EXECUTE dbms_aw.execute ('UPDATE');

また、Oracleのエクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティを使用して、アナリティック・ワークスペースを含むスキーマ全体をOracle 11gデータベースに移動できます。『Oracle Databaseユーティリティ』および『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。