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Oracle OLAP DMLリファレンス
11g リリース1(11.1)
E05732-02
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EQ

EQコマンドは、定義済の計算式に新しい式を指定するコマンドです。EQを使用して式を計算式の定義に割り当てるには、この定義が最新の定義、あるいは現行のセッション中に検討された定義である必要があります。そうでない場合は、まずCONSIDERコマンドを使用して現行の定義にする必要があります。

EQコマンドの代替コマンドは、EDIT FORMULAコマンドです。このコマンドは、OLAP Worksheet内でのみ使用できます。EDIT FORMULAコマンドを実行すると、計算式の計算の対象となる式を追加、削除または変更できる編集ウィンドウが開きます。

ここで説明するEQコマンドを、同じ型の値を比較するときに使用するEQ演算子と混同しないように注意してください。

構文

EQ [expression]

引数

expression

計算式を使用したときに値を生成するために実行される計算。式を指定しないと、式はEQコマンドによってNAに設定されます。計算式のテキストは大文字に変換されません。

注意

データ型とディメンション

新しい式のデータ型とディメンションは、計算式の定義で指定したデータ型とディメンションに一致する必要があります。一致していない場合、得られた値は計算式のデータ型に変換され、結果自体は強制的に計算式のディメンション性に変換されます。DESCRIBEコマンドを使用すると、計算式のデータ型とディメンションが表示されます。新しい式のデータ型とディメンションを確認するには、式を解析します。例9-114「PARSEとEQの使用方法」を参照してください。

EQコマンドによる計算式のデータ型またはディメンションの変更はできません。これらを変更するには、計算式を削除してから再定義する必要があります。

例9-113 EQの追加

この例では、次のように定義されたf1という計算式に新しい式を指定します。

DEFINE f1 FORMULA INTEGER <month line division>
EQ actual * 2

次の文を発行します。

CONSIDER f1
EQ actual * 3
DESCRIBE f1

計算式の定義と新しいEQが次のように生成されます。

DEFINE F1 FORMULA INTEGER <MONTH LINE DIVISION>
EQ actual * 3

例9-114 PARSEとEQの使用方法

次の例は、ワークスペースにline.totalsという名前の計算式がすでに存在していることを前提としています。PARSE文およびSHOW INFO文により、式のディメンション性とデータ型が確認されます。CONSIDER文およびEQ文により、式がline.totals計算式に割り当てられます。line.totals計算式の定義は次のとおりです。

DEFINE line.totals FORMULA DECIMAL <year line>

次の文を発行します。

PARSE 'total(actual line year)'
SHOW INFO(PARSE DIMENSION)

生成される出力は次のとおりです。

YEAR
LINE

次の文を発行します。

SHOW INFO(PARSE DATA)

生成される出力は次のとおりです。

DECIMAL

INFO(PARSE)からの出力は、この式のディメンション性とデータ型がline.totals計算式と同じであることを示しています。次の文を発行します。

CONSIDER line.totals
EQ TOTAL(actual line year)
DESCRIBE line.totals

line.totalsの定義とその新しいEQが表示されます。

DEFINE LINE.TOTALS FORMULA DECIMAL <YEAR LINE>
EQ total(actual line year)