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Oracle OLAP DMLリファレンス
11g リリース1(11.1)
E05732-02
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LISTNAMES

LISTNAMESプログラムは、アナリティック・ワークスペース内のオブジェクトの名前をリストするレポートを生成するプログラムです。リストの対象を特定の型のオブジェクトに制限し、各オブジェクト型の名前をアルファベット順にリストできます。

構文

LISTNAMES [AW workspace|'*'] [objtype-list|ALL] -

     [SORTED|UNSORTED] [LIKE 'pattern']

引数

AW workspace
AW '*'

リストする対象のオブジェクトがあるアタッチしたワークスペースの名前を指定します。ワークスペース名を指定しない場合、LISTNAMESは現行のワークスペースのオブジェクトをリストします。アナリティック・ワークスペース名のかわりに'*'(アスタリスク)を引数として使用すると、アタッチした各ワークスペースのレポートが個別に生成されます。

objtype-list
ALL

名前をリストする1つ以上のオブジェクトの型を指定します。オブジェクトの型は、AGGMAP、COMPOSITE、DIMENSION、FORMULA、MODEL、OPTION、PROGRAM、RELATION、VALUESET、VARIABLEおよびWORKSHEETです。どのオブジェクト型でも、DIMENSIONSなどのように、末尾にSを付加できます。これらのオブジェクト型を指定する順序は任意です。ALL(デフォルト)を指定すると、すべての型のオブジェクトの名前がリストされます。

SORTED
UNSORTED

SORTED(デフォルト。省略形はSORT)を指定すると、オブジェクト名がアルファベット順にソートされます。UNSORTED(省略形はUNSORT)を指定すると、オブジェクト名がアルファベット順にソートされません。

LIKE 'pattern'

アナリティック・ワークスペースの定義の名前と指定したテキスト・パターンを比較して、一致する名前をリストします。対応する文字が一致すると、定義名はテキスト・パターンに類似していると判断されます。リテラルな一致に加えて、LIKEでは文字列の複数の文字に一致するワイルドカード文字を使用できます。パターン内のアンダースコア(_)文字は、任意の1文字に一致します。パターン内のパーセント(%)記号は、任意の数(ゼロ個も含む)の文字に一致します。

注意

NAMEディメンション

NAMEは、アナリティック・ワークスペースのオブジェクトのリストの編成に使用される特殊なディメンションです。このディメンションの値は、現行のワークスペースに定義されているオブジェクトの名前です。

NAMEディメンションの値は明示的に変更できません。この値を変更するには、DEFINE、DELETE、MOVEまたはRENAMEのいずれかの文を実行します。また、現行のワークスペース以外のアナリティック・ワークスペースのNAMEディメンションを指定するために修飾オブジェクト名を使用することはできません。


参照:

LISTNAMESプログラム

例10-33 ディメンションのリスト表示

アナリティック・ワークスペースのすべてのディメンションをリスト表示するとします。最初に、LIMITコマンドおよびOBJファンクションを使用して、NAMEディメンションのステータスを制限します。次に、STATUS文を使用して、ディメンションのリストを生成します。OBJ(TYPE)によって返される値は常に大文字なので、それに合せるためにLIMIT文に'dimension'ではなく'DIMENSION'を使用する必要があります。次の文を発行します。

LIMIT NAME TO OBJ(TYPE) EQ 'DIMENSION'
STATUS NAME

生成される出力は次のとおりです。

The current status of NAME is:
PRODUCT, DISTRICT, DIVISION, LINE, REGION, MARKETLEVEL, MARKET,
MONTH, YEAR, QUARTER

例10-34 リレーションのリスト表示

アナリティック・ワークスペースのすべてのリレーションの定義を参照するとします。LIMITコマンドおよびOBJファンクションを使用して、その名前を選択します。次に、DESCRIBEコマンドを使用して、その定義のリストを生成します。次の文を発行します。

LIMIT NAME TO OBJ(TYPE) EQ 'RELATION'
DESCRIBE

生成される出力は次のとおりです。

DEFINE REGION.DISTRICT RELATION REGION <DISTRICT>
LD REGION for each DISTRICT

DEFINE DIVISION.PRODUCT RELATION DIVISION <PRODUCT>
LD DIVISION for each PRODUCT

DEFINE MLV.MARKET RELATION MARKETLEVEL <MARKET>

DEFINE MARKET.MARKET RELATION MARKET <MARKET>
LD Self-relation for the Market Dimension

例10-35 DEMOワークスペース・オブジェクトのリスト

この例では、現行のワークスペースのディメンション、変数およびリレーションをリストします。次の文を発行します。

LISTNAMES dimension variable relation

DEMOワークスペースに関する次の出力が生成されます。

10 DIMENSIONs      18 VARIABLEs       4 RELATIONs
----------------   ----------------   ----------------
DISTRICT           ACTUAL             DIVISION.PRODUCT
DIVISION           ADVERTISING        MARKET.MARKET
LINE               BUDGET             MLV.MARKET
MARKET             DEMOVER            REGION.DISTRICT
MARKETLEVEL        EXPENSE
MONTH              FCST
PRODUCT            INDUSTRY.SALES
QUARTER            NAME.LINE
REGION             NAME.PRODUCT
YEAR               NATIONAL.SALES
                   PRICE
                   PRODUCT.MEMO
                   SALES
                   SALES.FORECAST
                   SALES.PLAN
                   SHARE
                   UNITS
                   UNITS.M