KEYファンクションは、結合ディメンションまたはコンポジットの値に対して指定されたベース・ディメンションの値を返します。
戻り値
戻り値は、指定されたベース・ディメンションのデータ型によって異なります。
構文
KEY(dimension-exp, base-dimension-exp)
引数
結合ディメンションまたはコンポジットの値を指定する式。結合ディメンションを指定した場合、KEYはステータスにある最初の値を使用します。コンポジットを指定した場合、KEYはコンポジットのすべてのベース・ディメンションについて、ステータスにある最初の値を使用します。
ベース・ディメンション値を調べる対象である、以前に指定した結合ディメンションまたはコンポジットのベース・ディメンションの名前を表す式。
例
例7-139 結合に関するレポート
結合ディメンションによってディメンション化されたデータに関するレポートを生成するとします。KEYファンクションを使用すると、各結合ディメンション値のベース値を各行のラベルにすることができます。ベース値はそれぞれ別々の列に配置されるため見やすくなります。
次のプログラムの抜粋は、結合ディメンションproddist
をループ処理します。この結合ディメンションの値はproduct
およびdistrict
の組合せです。また、proddist
によってディメンション化されるdsales
という名前の変数があります。
DEFINE proddist DIMENSION <product district> LD Conjoint dimension made up of combinations of product and district values DEFINE dsales VARIABLE DECIMAL <month proddist> LD Sparse sales data made dense by dimensioning by conjoint dimension proddist
次のプログラムの抜粋は、3か月間のdsales
を表示します。結合ディメンション値のベース値はそれぞれ独立した列として表示されます。比較のため、2番目のループではKEYファンクションを使用せずに結合ディメンションを直接使用します。結合ディメンション値は1つの列で山カッコで囲まれて表示されます。
LIMIT month TO FIRST 3 FOR proddist ROW KEY(proddist district) KEY( proddist product) ACROSS month: dsales BLANK 2 FOR proddist ROW W 25 proddist ACROSS month: dsales
このプログラムによって次のレポートが生成されます。
Boston Tents 32,153.52 32,536.30 43,062.75 Denver Canoes 45,467.80 51,737.01 58,437.11 Atlanta Sportswear 114,446.26 123,164.92 138,601.64 <Tents, Boston> 32,153.52 32,536.30 43,062.75 <Canoes, Denver> 45,467.80 51,737.01 58,437.11 <Sportswear, Atlanta> 114,446.26 123,164.92 138,601.64